zetaで「表向きと本音が違う」隠し設定を作る方法|プロンプト・紹介文・ロアブックで裏設定を反映するコツ

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AIチャットアプリ「zeta(ゼタ)」では、ユーザーから見える紹介文には書かれていない設定が、実際のチャットではきちんと反映されるプロットを見かけることがあります。例えば「AとBは仲の良い恋人同士に見えるが、実はAもBもuserに好意を持っている」といった、物語が進むにつれて判明する秘密や本音です。

これはAIが偶然察しているとは限りません。現在のzetaには、AIモデルに渡す「プロンプト」と、プレイヤーに見せる「紹介文」を分ける仕組みがあり、紹介文には秘密を書かず、プロンプト側には詳しく書くという作り方ができます。zeta公式も、プロンプトはAIモデル向けの設定、紹介文はプレイするユーザー向けの説明として分離できると案内しています。[参照]

ここでは、ネタバレを見せずにAIには裏設定を理解させる基本的な作り方から、複数キャラクターの恋愛感情や秘密をストーリー中で自然に明かしていくための書き方まで解説します。

zetaでは「紹介文」と「プロンプト」を分けて考える

最初に理解しておきたいのが、プレイヤーに見せる文章とAIへ伝える設定は同じでなくてもよいという点です。zetaは2025年12月のアップデートで、プロンプトと紹介文を分けて設定できる機能を案内しています。

公式説明では、プロンプトは「AIモデル向けの設定」、紹介文は「プレイするユーザー向けの説明」です。また、カスタムした紹介文の内容自体はAIモデルの挙動には影響しないとされています。つまり、紹介文をネタバレなしのあらすじ、プロンプトを物語の設計図として使い分けられます。[参照]

例えば紹介文では「AとBはいつも一緒にいる仲良しカップル。userは二人の友人として日常を過ごしている」とだけ説明し、AIが参照するプロンプトでは「AとBは恋人同士を演じているが、実際には双方ともuserに恋愛感情を抱いている」と設定する、といった構成が考えられます。

「AとBは本当はuserが好き」をプロンプトに明記する

裏設定を安定して反映させたい場合、「実はそうだったらいいな」と曖昧に書くより、AIが関係性を判断できるように事実関係を明確にします。特に複数キャラクターでは、誰が誰をどう思っているのかを分けて書くことが重要です。

例えば設定の考え方は次のようになります。

【表向きの関係】
AとBは周囲から恋人同士だと思われている。二人も人前では親密に振る舞い、userも最初は二人が相思相愛だと思っている。

【Aの本心】
Aが本当に恋愛感情を抱いている相手はuser。Bとの親密な態度は表向きのもの。Aは自分の気持ちを序盤ではuserに明かさない。

【Bの本心】
Bもuserを好きだが、Aがuserを好きであることを知っている。そのため、すぐには告白せず、普段は冗談や遠回しな態度で好意を示す。

このように「現在の事実」「キャラクターが知っていること」「userがまだ知らないこと」を区別すると、単に「二人ともuserが好き」と一文だけ書くより物語を組み立てやすくなります。

重要なのは「秘密をすぐ言わない」という進行ルール

隠し設定を書くだけでは、AIが序盤から「実はずっとuserが好きだった」と告白してしまうことがあります。秘密そのものと、いつ・どのように秘密を明かすのかは別の設定だからです。

そのため、ストーリー進行について「物語開始時点ではuserはAとBの本心を知らない」「AとBは序盤で本心を直接説明しない」「会話や嫉妬、視線、行動などから少しずつ違和感を感じさせる」といったルールを加える方法があります。

例えば「AはBと話しながらもuserの反応ばかり気にしている」「BはAとのデートの話をしているのに、userが別の人物と仲良くすると不機嫌になる」といった行動を設定しておけば、説明文で答えを明かすのではなくストーリーとして伏線を表現しやすくなります。

「秘密の設定」と「秘密をどう見せるか」の両方を書くのが、裏設定系プロットを作る重要なポイントです。

「知っている情報」をキャラクターごとに分ける

さらに作り込むなら、情報の非対称性を設定します。例えばAは「Bもuserを好き」と知っている一方、Bは「Aがuserを好き」と知らない、と設定すれば、それだけでストーリーに駆け引きが生まれます。

逆にこの部分が曖昧だと、Aしか知らないはずの秘密をBが突然話したり、userがまだ聞いていない情報を知っている前提で会話したりすることがあります。

「Aだけが知っている」「Bだけが知っている」「AとBは知っているがuserには秘密」「誰もまだ知らない」のように整理しておくと、複数人物のストーリーでは特に効果的です。

設定 A B user
Aがuserを好き 知っている 知っている 知らない
Bがuserを好き 知らない 知っている 知らない
AとBの関係は表向き 知っている 知っている 知らない

このような表を実際に表示する必要はありませんが、プロンプトを書く前に作者自身が整理しておくと矛盾を減らせます。

紹介文にはネタバレを書かず「見せたい設定」だけを書く

裏設定型のプロットでは、せっかくプロンプトに秘密を書いても紹介ページに同じ文章が表示されたらネタバレになります。そのため、ユーザー向け紹介文は別に作ります。

現在のzetaでは「自分だけの紹介文カスタマイズ」を利用し、プロンプトとは異なる紹介文を表示できます。公式によれば、紹介文には最大10,000文字のテキストや画像などを設定でき、プレビューで他のユーザーからの見え方も確認できます。[参照]

例えば紹介文は「仲の良いAとB。そして二人の友人であるあなた。三人で過ごす日常はいつも通りのはずだった――最近、なぜか二人の視線が気になる」のように、真相を直接書かず興味を引く内容にできます。

公開前にはプレビューを確認し、隠したつもりの設定が紹介ページ側に残っていないかチェックすると安心です。

状況例・ロアブックもストーリーの一貫性に役立つ

複雑な物語では、プロンプトだけでなく状況例やロアブックなど、zetaで用意されている設定機能を組み合わせる方法もあります。実際に現在のzetaは、複数のメイン・サブキャラクターやロアブックなどを含む一つの物語を「プロット」として扱う方向へ拡張されています。[参照]

例えば「Aが嫉妬した場面ではどう振る舞うか」「Bとuserが二人きりになった場合はどうなるか」など、重要なシチュエーションの反応をあらかじめ考えておけば、人物像のブレを減らしやすくなります。

ただし、同じ設定を複数箇所へ大量に重複させるより、「絶対に変えてはいけない人物設定」「世界観」「秘密」「ストーリー進行」のように情報を整理したほうが管理しやすくなります。

長い物語なら「プロットプロンプト」を活用する

zetaは2026年7月のアップデートで、プロットプロンプトの入力上限を1,200文字から2,400文字へ拡大すると発表しました。登場人物の関係性や世界観を以前より細かく記述できるようになっています。対象はv3.41.0以降と案内されています。[参照]

2,400文字をすべて埋める必要はありません。むしろ重要なのは、長さより矛盾しないことです。「AとBは恋人」と書いた別の場所で「AとBは付き合っていない」とだけ書くと、どちらを優先すべきかAIが判断しづらくなります。

「表向きには恋人として振る舞う。しかし実際には恋愛関係ではない」のように、矛盾して見える設定には理由まで明記すると理解されやすくなります。

ストーリーの進み方は「スタイル設定」も確認する

秘密をじっくり明かすストーリーでは、キャラクター設定だけでなく物語のテンポも重要です。zetaには2026年に「スタイル設定」が追加され、視点、時制、返答の長さ、表現の比重、ストーリー展開の仕方などをクリエイター側から調整できるようになっています。[参照]

例えば恋愛の秘密を徐々に明かしたい作品なら、展開を急ぎすぎない方向に調整し、セリフだけではなく行動や内面描写も使う構成が向いています。

なお、スタイル機能はリリース時点でモデルによってチャットへの反映条件が案内されていました。機能や対応モデルは更新される可能性があるため、実際の作成画面に表示される最新仕様を確認してください。

設定したのにAIが秘密をバラしてしまうときの直し方

AIチャットは、設定を書けば毎回完全に同じ展開になるゲームのスクリプトとは異なります。そのため「秘密」と書いただけでは、会話の流れによって早い段階で情報を明かしてしまう可能性があります。

その場合は「秘密にする」だけではなく、「userから直接質問されても序盤では明言を避ける」「好意は態度・嫉妬・視線で間接的に表現する」「一定の関係進展が起きるまで告白しない」のように、具体的な行動ルールへ直すと改善しやすくなります。

また、複雑すぎる設定を最初から大量に入れるより、まずA・B・userの三者関係だけでテストし、数回会話して挙動を確認してから設定を追加する方法も有効です。意図しない展開になった箇所を見つけ、その原因となる曖昧な文章を修正していくと完成度を上げられます。

公開するキャラクターは著作権・IPルールにも注意

zetaで公開用プロットを作る場合は、ストーリー設定とは別にキャラクターの権利にも注意が必要です。zetaは2026年1月の公式案内で、サービス内で作成・使用できるキャラクターについて、クリエイターが直接作成したオリジナルキャラクターを基本とし、芸能人・アイドル・YouTuberや漫画・アニメ・ゲームの著作権のあるキャラクターなどを利用しないよう案内しています。[参照]

そのため、裏設定や三角関係などを試したい場合も、A・Bを自作のオリジナルキャラクターとして設計するのが安全です。画像についても、自作・利用許諾済みなど権利関係を確認して使用しましょう。

機能面だけでなく公開ルールも変更される可能性があるため、公開前にはzetaアプリや公式のお知らせにある最新ルールを確認することをおすすめします。

まとめ:隠し設定は「プロンプトに書き、紹介文には書かない」が基本

zetaで「表向きはAとBがいちゃついているが、本当は二人ともuserが好き」といった展開を作りたい場合は、AIが参照するプロンプトには真相を書き、プレイヤー向けの紹介文には真相を書かないという構成が基本になります。

さらに「AとBは序盤では本心を明かさない」「userは二人の好意を知らない」「嫉妬や行動で少しずつ伏線を出す」といった進行ルールを加えると、単なる秘密設定ではなくストーリーとして展開させやすくなります。

複数キャラクターを扱う場合は、人物ごとの本心、表向きの関係、それぞれが知っている情報を整理することも重要です。必要に応じて状況例・ロアブック・スタイル設定などを組み合わせ、実際にテスト会話をしながら調整すると一貫性を高められます。

zetaはプロンプトと紹介文の分離やプロット機能など、物語を作り込むための機能が継続的に更新されています。作成画面の名称や対応モデルなどは変更されることがあるため、最終的には最新バージョンの画面と公式のお知らせを確認しながら設定するのが確実です。

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