WordPressサイトで、スクロールしても電話番号やメール問い合わせのボタンを画面下に表示し続けたい場合は、「フローティングボタン」「固定CTA」「Sticky Button」系のプラグインを使うと実装できます。
特に店舗、クリニック、士業、工務店などのサイトでは、スマートフォン画面の下に「電話する」「メールで問い合わせ」の2つを固定しておくと、訪問者がページの途中からでも問い合わせへ進みやすくなります。
2026年8月時点では、日本語のWordPress公式プラグインディレクトリから導入できる選択肢も複数あります。ここでは電話とメールを常時表示したい場合に向いているプラグインを中心に、用途別に紹介します。
結論:電話+メールなら「Floating Button」が分かりやすい
電話とメールへのリンクをフローティング表示したいだけなら、「Floating Button」が候補になります。WordPress.orgの公式ディレクトリに掲載されており、PhoneとEmailのボタンタイプが用意されています。[参照] WordPress.org「Floating Button」
電話、メールだけでなく通常のリンクも設定でき、ボタンの形や色、アイコン、ツールチップなどを変更できます。また、モバイルまたはデスクトップで非表示にするレスポンシブ設定も用意されています。
例えば電話ボタンには「tel:0312345678」、メールには「mailto:info@example.com」のようなリンクを設定することで、スマートフォンからタップして電話やメールへ進める構成を作れます。
画面下に横並びで固定したいならSticky CTA Buttonも候補
スマートフォン画面の最下部に「電話」「お問い合わせ」のようなCTAを横長に配置したい場合は、「Sticky CTA Button」も使いやすい選択肢です。[参照] WordPress.org「Sticky CTA Button」
このプラグインは2つのCTAボタンを設定でき、スマートフォンやタブレットでは画面上端または下端に固定されたアクションバーとして表示できます。それぞれのボタンについてテキスト、アイコン、リンク、色などを設定できます。
例えば左側を「電話する」、右側を「お問い合わせ」にして、電話側を「tel:」リンク、問い合わせ側をお問い合わせフォームのURLにする構成が考えられます。スマホ画面下に2つの大きなボタンを常時表示したいサイトとは相性がよいタイプです。
電話・メール・LINEなどをまとめたいならMy Sticky Elements
電話とメールだけでなく、LINE、Instagram、WhatsAppなど複数の問い合わせ方法をまとめたい場合は「My Sticky Elements」も候補になります。[参照] WordPress.org「My Sticky Elements」
電話のClick to Call、メール、問い合わせフォーム、LINEを含む各種SNSなど、多数の連絡手段に対応しています。デスクトップとモバイルの両方にフローティングタブを表示できます。
一方、単純に「電話とメールの2ボタンだけを画面下に固定したい」というサイトでは機能が多く感じる可能性があります。複数の問い合わせ窓口を一つのプラグインで管理したい場合に検討するとよいでしょう。
管理画面の日本語対応を重視するならFloatsyも候補
「プラグインの設定画面自体を日本語で使いたい」という条件を重視する場合は「Floatsy — Chat Button Widget」も候補です。公式ディレクトリの説明では、管理画面が日本語を含む11言語に対応しています。[参照] WordPress.org「Floatsy」
電話とメールのClick-to-Call、Click-to-Emailに加え、WhatsApp、Telegram、Instagram、Facebookなどを設定できます。モバイルとデスクトップそれぞれについて表示・非表示を設定することもできます。
ただし比較的新しいプラグインであり、公式ディレクトリ上の有効インストール数はまだ多くありません。日本語管理画面を優先するなら候補になりますが、導入前には更新状況、対応WordPressバージョン、サポート状況も確認して選ぶと安心です。
電話だけならWP Call Buttonという選択肢もある
問い合わせフォームやメールは不要で、「とにかく電話ボタンだけ常時表示したい」という場合は「WP Call Button」もあります。[参照] WordPress.org「WP Call Button」
電話番号を登録してClick to Callボタンを作ることに特化しており、サイト全体にSticky Floating Buttonとして表示したり、モバイル端末だけに表示したりできます。
ただし、電話+メールを2つ並べる目的なら、Floating ButtonやSticky CTA Buttonなど複数ボタンを扱えるプラグインのほうが適しています。
用途別に選ぶならどれがいい?
同じFloating系でも、プラグインによって得意な表示方法が異なります。おおまかには次のように選ぶと分かりやすいでしょう。
| 目的 | 候補 | 特徴 |
|---|---|---|
| 電話+メールをシンプルに表示 | Floating Button | Phone・Emailボタンを設定可能 |
| スマホ画面下に2つのCTAを固定 | Sticky CTA Button | モバイル用アクションバーに向く |
| 電話・メール・LINE・SNSをまとめる | My Sticky Elements | 対応する連絡手段が多い |
| 日本語の管理画面を重視 | Floatsy | 公式説明で日本語を含む11言語対応 |
| 電話だけ固定表示 | WP Call Button | Click to Callに特化 |
店舗サイトなどでよく見る「画面下に電話とお問い合わせを50%ずつ横並び」というデザインなら、まずSticky CTA Buttonのような下部固定型を検討すると目的に近づけやすいでしょう。
電話番号は文字表示より「タップで電話」にすると使いやすい
スマートフォン向けサイトでは、電話番号を単に「03-1234-5678」と表示するだけでなく、タップすると電話アプリが起動するリンクにすると便利です。HTMLでは「tel:」を利用します。
例えばリンク先を「tel:0312345678」にして、ボタンの表示文字を「電話する」にします。メールの場合は「mailto:」を利用するか、お問い合わせフォームのページへリンクします。
ただしPCで電話ボタンを表示する必要がないサイトもあります。その場合は、プラグイン側のレスポンシブ設定でスマートフォンだけに固定CTAを表示すると、PC画面をすっきりさせられます。
固定ボタンはスマホ画面を隠しすぎないよう注意
画面下に固定するCTAは便利ですが、高さを大きくしすぎると本文を隠してしまいます。特にスマートフォンでは表示領域が狭いため、電話・メール・LINE・予約などを何個も並べるより、重要なアクションを1~3個程度に絞るほうが見やすくなります。
また、サイトですでにCookie同意バナー、チャットボタン、ページトップボタンなどを固定表示している場合は、重なって押せなくならないか実機で確認しましょう。
プラグインを導入した後は、iPhoneとAndroid相当の画面幅、PC画面で表示を確認し、「電話ボタンが押せるか」「問い合わせページへ正しく移動するか」「本文やメニューを隠していないか」をテストすることが大切です。
まとめ:電話・メールを常時表示するならFloating・Sticky CTA系が便利
WordPressで電話番号やメール問い合わせを画面下へ常時表示する場合、Floating Button、Sticky CTA Button、My Sticky Elementsなどのフローティング・固定CTA系プラグインを利用できます。
電話+メールをシンプルに設置するならFloating Button、スマホ画面下に「電話」「お問い合わせ」を横並びで固定したいならSticky CTA Buttonが分かりやすい候補です。日本語の管理画面を特に重視する場合は、日本語を含む多言語管理画面を明記しているFloatsyも比較対象になります。
「日本語対応」という言葉は、WordPress.orgに日本語ページが存在することと、プラグインの設定画面そのものが完全に日本語化されていることでは意味が異なります。導入前にスクリーンショットや設定画面の翻訳状況を確認しておくと失敗しにくくなります。
最終的には、スマホだけに表示するのか、PCにも表示するのか、電話とメールだけでよいのか、LINEや問い合わせフォームも必要なのかを決めてから選ぶと、自分のWordPressサイトに合ったプラグインを見つけやすくなります。


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