「614から始まる知らない番号から電話があり、何かが停止すると言われた」というケースでは、まず電話番号の表示形式と、相手が何を要求してきたかを確認することが重要です。
特に「このままだと電話が停止する」「数時間後に利用停止になる」「未納料金がある」などと突然告げて不安をあおる電話は、特殊詐欺や架空料金請求で実際に使われている手口とよく似ています。警察庁も、国際電話番号を使った特殊詐欺が多発しているとして注意を呼びかけています。[参照] 警察庁「国際電話詐欺」
知らない番号から突然「電話が停止する」と告げられた場合は、その場で個人情報を伝えたり、指示された番号へかけ直したりせず、いったん電話を切るのが安全です。本当に契約上の問題があるかどうかは、契約している通信会社の公式窓口から別途確認できます。
「614から始まる番号」だけでは発信元を断定できない
電話番号を判断するときは、「614」という数字だけでなく、先頭に「+」が付いているかを確認してください。例えば+61 4...という形式で表示されている場合、国番号の+61はオーストラリアに割り当てられています。ITU(国際電気通信連合)の国際番号一覧でも、オーストラリアの国番号は+61とされています。[参照] ITU「National Numbering Plans」
したがって、スマートフォンに+614...のように表示されているなら、形式上はオーストラリアの番号として見える可能性があります。ただし、番号表示だけから本当にオーストラリア国内の正規利用者が発信したと断定することはできません。
一方、単に「614xxxxxxxx」のように+記号も国際電話表示もなく出ている場合は、614という3桁だけでは発信元を特定できません。着信履歴に表示されている番号全体を確認する必要があります。
「何かが停止する」という電話は詐欺でよく使われる
警察庁が紹介している特殊詐欺の事例には、国際電話番号から電話をかけ、「あなたの電話を2時間後に停止します」と告げる手口があります。その後、警察官などを名乗る人物へつなぎ、不安をあおって個人情報や金銭を要求するケースが確認されています。[参照] 警察庁「ニセ警察官とのビデオ通話」
国民生活センターも、自動音声で「未納料金がある」などと伝え、実在する電話会社等を名乗って料金や個人情報を要求する詐欺について注意を呼びかけています。[参照] 国民生活センター「自動音声の電話で未納料金を請求する詐欺に注意」
つまり「停止」という言葉だけで詐欺と断定することはできませんが、知らない番号から突然、サービス停止を予告して焦らせる電話は、かなり慎重に扱うべきパターンです。
こんな内容が続いたら電話を切る
電話を受けたあと、次のような案内が続く場合は特に注意が必要です。
- 「電話を○時間後に停止する」と急かす
- 「未納料金がある」と突然言われる
- 自動音声で番号を押すよう指示される
- 警察、総務省、通信会社などを名乗る人物につながる
- 氏名、生年月日、住所、口座番号、暗証番号などを聞かれる
- ATMやネットバンキングの操作を指示される
- 電子マネーやプリペイドカードを購入するよう求められる
- LINEなど別の連絡手段へ移動するよう言われる
正規の事業者名を名乗っていても安心はできません。詐欺ではNTTなど実在する企業や、警察などの公的機関を名乗って信用させることがあります。
「確認のために1を押してください」などと自動音声で案内されても、心当たりがなければ操作せず切るほうが安全です。
知らない国際電話にはかけ直さない
警察庁は、+1や+44など「+」から始まる国際電話番号を利用した特殊詐欺が多発しているとして、知らない国際電話には出ない・かけ直さないよう注意を呼びかけています。[参照] 警察庁・総務省「国際電話番号による特殊詐欺が急増中」
着信が残っていても、海外に知人や取引先がおらず心当たりもないのであれば、自分からその番号へ折り返す必要はありません。
本当に通信会社から重要な連絡があるのか不安な場合は、着信番号へ折り返すのではなく、契約している携帯電話会社や固定電話会社の公式サイト、請求書、契約書などに記載された正規の問い合わせ先へ自分から連絡してください。
本当に電話が停止するか心配なら公式窓口から確認する
「もしかすると料金を払い忘れていて、本当に停止されるのでは」と心配になることもあります。その場合でも、電話の相手に確認を続ける必要はありません。
例えば携帯電話であれば、契約している通信会社の公式アプリやマイページを開き、未払い料金や利用停止に関する案内が出ていないか確認します。そのうえで必要なら公式カスタマーサポートへ問い合わせます。
着信した相手が示した電話番号、SMS内のURL、音声案内で指定された連絡先は使わないことが重要です。自分で公式サイトを開いて連絡先を調べれば、詐欺犯が用意した窓口へ誘導されるリスクを避けられます。
電話に出ただけなら慌てなくてよい
知らない電話にうっかり出てしまっただけで、直ちに銀行口座からお金が盗まれたり、スマートフォンが乗っ取られたりするわけではありません。会話をしただけなら、まず電話を切り、それ以上応答しないようにします。
特に注意が必要なのは、氏名・住所・生年月日などを伝えた、暗証番号やカード番号を伝えた、SMSのURLを開いた、アプリをインストールした、送金した、といった行動をすでにしている場合です。
何も情報を渡していなければ、着信拒否に設定して様子を見る対応で十分なことが多いでしょう。
個人情報を伝えてしまった場合の対応
氏名や生年月日程度を伝えてしまった場合でも、そこでさらに相手の要求に応じないことが重要です。今後、別の電話番号やSMSから「先ほどの件です」などと連絡してくる可能性もあるため警戒してください。
クレジットカード番号、銀行口座の暗証番号、インターネットバンキング情報などを伝えた場合は、利用している金融機関やカード会社の公式窓口へすぐ相談してください。カード停止やパスワード変更などが必要になる場合があります。
相手の指示でアプリをインストールした場合や、スマートフォンの画面共有・遠隔操作を許可した場合も、端末やアカウントの安全確認が必要です。
お金を払ってしまった場合は早めに相談する
すでに銀行振込や送金をしてしまった場合は、できるだけ早く利用した金融機関へ連絡してください。状況によっては取引に関する対応を相談できる可能性があります。
警察への相談は、緊急性がなければ警察相談専用電話#9110を利用できます。また、消費者トラブルについては消費者ホットライン188があります。警察庁も国際電話詐欺の相談先としてこれらを案内しています。[参照] 警察庁
被害に遭ったか判断できない場合でも、「こんな電話があった」という段階で相談して構いません。
今後は着信拒否を設定する
同じ番号から繰り返しかかってくる場合は、その番号をスマートフォンの着信拒否リストへ登録しましょう。iPhoneやAndroidには、特定番号のブロックや不明な発信者への対策機能があります。
ただし、詐欺電話は番号を変えてかけてくることがあります。そのため1件をブロックするだけでは完全な対策にならない場合があります。
警察庁は、携帯電話では電話帳に登録されていない番号を無視する、留守番電話を活用して相手を確認してから折り返す、国際電話を規制できるサービスやアプリを利用するといった対策も紹介しています。[参照] 警察庁「国際電話詐欺対策」
固定電話なら国際電話そのものを止める方法もある
普段、海外へ電話したり海外から電話を受けたりする必要がない固定電話では、国際電話の発着信を休止する方法があります。
警察庁によると、対象となる固定電話・ひかり電話では「国際電話不取扱受付センター」への申し込みにより国際電話の利用休止ができます。国際電話番号を使った特殊詐欺への対策として推奨されています。[参照] 警察庁「国際電話番号による特殊詐欺が急増中」
海外との通話を全く使わない家庭であれば、詐欺電話そのものを受けにくくする有効な対策です。携帯電話の場合は、端末や通信会社が提供する迷惑電話・国際電話対策機能を確認します。
電話番号が表示されていても本物とは限らない
着信画面に海外の電話番号や企業らしい番号が表示されたとしても、その表示だけを根拠に相手を信用するのは危険です。
詐欺を判断するときは番号だけを見るのではなく、「突然連絡してきたか」「不安をあおっているか」「個人情報や金銭を要求しているか」「その場で即決させようとしているか」を総合的に見る必要があります。
相手が誰であっても、一度電話を切り、公式に公開されている窓口へ自分から確認するという方法なら、なりすまし電話への対策として非常に有効です。
まとめ:+614など知らない番号から「停止する」と言われたら応じない
+614...のような番号であれば、+61はオーストラリアの国番号です。しかし、その番号から電話が来たという事実だけで、正規のオーストラリアからの電話とも、詐欺とも断定することはできません。
一方で、知らない番号から「電話が数時間後に停止する」「未納料金がある」などと突然告げる手口は、警察庁や国民生活センターが注意喚起している詐欺事例と非常によく似ています。
心当たりのない電話なら、案内に従って番号を押したり、個人情報を伝えたり、折り返したりせず、そのまま切って着信拒否にするのが安全です。本当に契約上の問題が心配なら、契約中の通信会社の公式サイトや公式アプリから状態を確認してください。
すでに個人情報や金融情報を伝えた、送金した、相手の指示でアプリを入れたといった場合は放置せず、金融機関や通信会社、警察相談専用電話#9110、消費者ホットライン188などへ早めに相談しましょう。

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