韓国旅行でスマートフォンを利用するとき、auの「au海外放題」を1台で契約し、そのスマートフォンから同行者へテザリングできれば、全員がそれぞれ海外データ通信サービスを申し込むより手軽に利用できる場合があります。
au海外放題は海外滞在中のテザリングに対応しています。そして、テザリング先のスマートフォンがドコモ、ソフトバンク、楽天モバイルなど他社契約であっても、Wi-Fi接続できる端末であれば基本的に利用できます。テザリングではauスマートフォンがインターネットへの通信回線になり、同行者のスマートフォンはそのau端末へWi-Fiなどで接続するからです。
ただし「同行者は完全に何をしても無料」という意味ではありません。同行者がドコモ回線のデータローミングも有効にしたまま利用すると、状況によってはドコモ側の海外通信サービス・料金が関係する可能性があります。また、電話やSMSはテザリングとは別です。
この記事では、韓国でau海外放題を使って他社スマートフォンへテザリングする仕組み、料金、ドコモ利用者側の設定、旅行前に確認しておきたい注意点を詳しく解説します。
- au海外放題は韓国でもテザリングできる
- 同行者がドコモでも問題ない理由
- 同行者のドコモスマホにテザリング料金はかかる?
- ドコモ側のデータローミングはOFFにしておくと安心
- 通話とSMSはau海外放題のテザリングとは別
- 韓国のau海外放題はいくら?
- 対象のau料金プランなら海外放題が無料になる場合もある
- au側ではテザリングオプションの事前確認が必要
- 韓国到着後の使い方を具体例で確認
- 2人で使ってもデータ容量は使い放題?
- テザリング中は親機のバッテリー消費に注意
- 同行者が離れると使えないのがテザリングの弱点
- テザリングが勝手に切れる場合もある
- 韓国で2人利用するならポケットWi-FiやeSIMとどちらがいい?
- 出発前に確認したいチェックリスト
- よくある勘違い:「同行者がドコモだからSIMロックで接続できない」は誤り
- よくある勘違い:「同行者が無料なら何をしてもドコモ料金ゼロ」ではない
- まとめ:韓国のau海外放題はドコモ同行者にもテザリングできる
au海外放題は韓国でもテザリングできる
auは公式FAQで、au海外放題のデータ通信を利用したテザリングが可能であることを明記しています。さらにテザリング利用による追加料金は発生しないと案内しています。
[参照] au公式「au海外放題でテザリングは利用できますか?」
たとえば韓国に2人で旅行し、1人がau海外放題を利用しているiPhoneを持っている場合、そのiPhoneのインターネット共有をONにして、もう1人のスマートフォンをWi-Fi接続できます。
韓国の現地携帯ネットワーク
↓
au回線のスマートフォン
(au海外放題でデータ通信)
↓ テザリング/Wi-Fi
同行者のドコモスマートフォン
↓
Web・SNS・地図などを利用
このとき、インターネットへ直接接続しているモバイル回線はau側です。同行者の端末は、ホテルやカフェのWi-Fiへ接続するときと同じように、auスマートフォンが作ったWi-Fiネットワークを利用します。
同行者がドコモでも問題ない理由
テザリング先端末の契約キャリアは、原則として関係ありません。ドコモ契約のiPhoneでも、ソフトバンク契約のAndroidでも、SIMなしのタブレットでも、Wi-Fi機能を使ってau端末へ接続できます。
テザリングは、親機となるスマートフォンを小型のWi-Fiアクセスポイントのように使う仕組みです。子機側がどこの携帯会社と契約しているかを条件に通信を許可する仕組みではありません。
たとえば同行者のドコモiPhoneで、Wi-Fi設定からau側iPhoneのインターネット共有SSIDを選び、設定されたパスワードを入力すれば接続できます。
「au海外放題だからauユーザーしかテザリングできない」ということはありません。au海外放題を契約・利用しているのは親機側であり、子機側はその通信をWi-Fi経由で利用します。
同行者のドコモスマホにテザリング料金はかかる?
au海外放題のテザリングへWi-Fi接続すること自体について、同行者のドコモ回線へauからテザリング料金が請求されることはありません。
また、au公式ではau海外放題でテザリングを利用しても追加料金は発生しないと案内しています。
そのため、au海外放題を利用している人が料金を負担し、同行者がそのテザリングだけを使う構成なら、同行者がWeb閲覧やSNSなどをするために別途au海外放題料金を支払う必要はありません。
イメージとしては次のようになります。
| 利用者 | 通信方法 | データ通信料金の考え方 |
|---|---|---|
| au利用者 | au海外放題 | au海外放題の料金または対象プランの割引を適用 |
| 同行者のドコモ端末 | au端末のWi-Fiテザリングのみ | テザリング接続そのものによるauへの追加料金なし |
ただし、これは同行者がドコモのモバイルデータ通信を使わない場合の話です。ここが海外旅行では非常に重要です。
ドコモ側のデータローミングはOFFにしておくと安心
同行者のスマートフォンにはドコモのSIMまたはeSIMが入っています。韓国でそのドコモ回線のデータローミングを有効にすると、au端末のテザリングとは別にドコモの海外データ通信を利用する可能性があります。
そのため「通信はすべて同行者のau海外放題テザリング経由にしたい」という場合には、ドコモ側のモバイルデータ通信やデータローミングをOFFにして、Wi-Fiだけで通信する方法が分かりやすいでしょう。
より確実に携帯回線でのデータ通信を避けたい場合は、機内モードをONにしたあとWi-FiだけをONにする方法もあります。ただし、この方法では通常の携帯回線による電話・SMSなどにも影響するため、自分が必要とする機能を確認して設定してください。
「auのテザリングにつないだから、ドコモ回線が絶対に通信しなくなる」というわけではありません。Wi-Fiが切れた際などに端末が携帯回線へ切り替わる可能性を考え、海外データ通信を使いたくない回線は設定を確認しておくのが安全です。
通話とSMSはau海外放題のテザリングとは別
au海外放題はデータ通信サービスです。au公式でも、海外での音声通話とSMSはau海外放題の対象外であり、別途料金がかかると案内しています。
[参照] au公式「海外データ通信サービスの適用条件や特徴」
これは同行者のドコモ端末についても考え方は同じです。auスマートフォンのテザリングへ接続してLINE通話、FaceTime、SNSのメッセージなどインターネットを利用したサービスを使う場合、そのデータはテザリング経由で通信できます。
一方、ドコモの電話番号を使った通常の国際ローミング通話やSMSを利用した場合は、ドコモ側の国際サービスの料金条件が適用される可能性があります。
したがって「同行者は無料」と表現するときは、au海外放題のWi-Fiテザリング経由のデータ通信について追加のテザリング料金がないという意味に限定して考えるのが正確です。
韓国のau海外放題はいくら?
2026年8月時点で、韓国はau海外放題の「予約割」を利用すると800円/24時間の対象国です。
予約割を利用するには、日本国内で事前予約しておく必要があります。事前予約なしの場合は、サービス提供対象国・地域で一律1,200円/24時間です。
| 韓国での利用方法 | 2026年8月時点の料金 |
|---|---|
| 日本国内で事前予約 | 800円/24時間 |
| 事前予約なし | 1,200円/24時間 |
たとえば韓国で72時間利用する場合、800円対象の予約割を適切に利用すれば単純計算で2,400円です。その1台から同行者へテザリングしても、テザリングしたことを理由に「800円×2人」のような料金になる仕組みではありません。
対象のau料金プランなら海外放題が無料になる場合もある
2026年8月時点では、一部のau料金プランにau海外放題の料金を最大18,000円/月まで割り引く特典があります。
au公式FAQでは、auバリューリンクプラン、使い放題MAX系など複数の対象プランについて、1カ月の渡航日数が15日以内であれば、1,200円/24時間の利用料金を最大18,000円/月まで割り引く仕組みが案内されています。
対象プランに加入している場合は、韓国旅行前に自分の料金プランを確認しておくとよいでしょう。対象外プランなら予約割を利用することで800円/24時間に抑えられます。
料金プランや割引対象は将来変更される可能性があるため、渡航直前にはau公式サイトまたはau海外放題アプリに表示される最新料金を確認してください。
au側ではテザリングオプションの事前確認が必要
au公式FAQでは、au契約者がau海外放題でテザリングする場合、事前にテザリングオプションへ申し込む必要があると案内されています。
さらにauのテザリングオプション案内では、海外でもauスマートフォンのテザリング機能を利用できる一方、テザリングオプションの申し込みは国内でのみ可能とされています。
そのため、韓国へ到着してから「テザリングがONにできない」と気付くのを避けるため、日本を出発する前に加入状況を確認しておくことが重要です。
au海外放題でのテザリング自体に追加料金はありませんが、利用している料金プランによってテザリングオプションの申込条件などが異なる可能性があるため、自分の契約内容をMy auなどで確認しておくと安心です。
韓国到着後の使い方を具体例で確認
2人旅行で、Aさんがau、Bさんがドコモを契約しているケースを考えます。
Aさんは日本国内でau海外放題を予約し、テザリングオプションへの加入も確認しておきます。韓国到着後、Aさんのスマートフォンで必要なデータローミング設定を行い、au海外放題を開始します。
続いてAさんのスマートフォンで「インターネット共有」「Wi-Fiテザリング」などをONにします。名称はiPhoneとAndroidで異なります。
Bさんはドコモ端末のWi-Fi設定を開き、AさんのスマートフォンのSSIDを選択してパスワードを入力します。
Aさん:au
au海外放題 ON
データローミング ON
テザリング ON
↓ Wi-Fi
Bさん:ドコモ
ドコモ側データローミング OFF
Wi-Fi ON
↓
Aさんのau海外放題経由でインターネット
この構成なら、Bさんは自分のドコモ海外データ回線を使わず、Aさんのau海外放題を経由してGoogleマップ、Web検索、SNS、LINEなどを利用できます。
2人で使ってもデータ容量は使い放題?
au海外放題は対象期間中の海外データ容量を使い放題として提供しています。テザリングした端末の通信も、親機となるauスマートフォン側のau海外放題データ通信として利用されます。
そのため「1台は5GB、同行者は5GBまで」といった人数ごとの固定容量が設定される仕組みではありません。
ただし、au公式は一定期間内、24時間単位で大量のデータ通信があった場合には通信速度を制限する場合があると案内しています。
2人で高画質動画を長時間見続けたり、大容量ファイルを何度もアップロードしたりすると通信量が増えるため、「使い放題だから人数に関係なく常に最高速度が保証される」と考えるのは避けたほうがよいでしょう。
テザリング中は親機のバッテリー消費に注意
海外旅行でテザリングを長時間使う場合に問題になりやすいのが、au側スマートフォンのバッテリー消費です。
親機は現地携帯ネットワークとのデータ通信を行いながら、同時にWi-Fiアクセスポイントとして同行者の通信を中継します。そのため通常のスマートフォン利用より電力消費や発熱が増えやすくなります。
特にGoogleマップを見ながら観光し、同行者も写真をSNSへアップロードするような使い方では、親機のバッテリーが早く減る可能性があります。
旅行中はモバイルバッテリーを用意し、使用していない時間はテザリングをOFFにするのがおすすめです。端末が過度に熱くなった場合は、直射日光を避けて休ませることも重要です。
同行者が離れると使えないのがテザリングの弱点
1台のau海外放題を2人で共有する方法は料金を抑えやすい一方、同行者が親機から離れるとインターネットを利用できなくなります。
たとえば韓国のショッピングモールで別行動をした場合、ドコモ利用者がau端末のWi-Fi圏外へ離れれば、テザリング通信は切断されます。
その状態でドコモ側のデータローミングもOFFにしていれば、同行者は携帯データ通信を利用できません。待ち合わせ場所の確認やLINE連絡ができなくなる可能性があります。
常に一緒に行動する旅行ならテザリング共有は便利ですが、別行動する可能性が高い場合は、同行者側もドコモの海外データサービス、旅行用eSIMなどをバックアップとして検討すると安心です。
テザリングが勝手に切れる場合もある
スマートフォンのテザリングは、端末の省電力機能やWi-Fiの状態によって切断されることがあります。特に画面を消した状態が長時間続いた場合などは、機種によって挙動が異なります。
また、地下鉄や建物内などで親機となるauスマートフォン自身の現地回線が弱くなれば、Wi-Fi接続自体は維持されていてもインターネットへ出られない場合があります。
同行者のスマートフォンにWi-Fiマークが表示されているからといって、必ずインターネット通信まで成立しているとは限りません。
接続できなくなった場合は、まずau親機側で単独のWeb通信ができるか確認し、その後テザリングをOFF・ONして子機を再接続すると原因を切り分けやすくなります。
韓国で2人利用するならポケットWi-FiやeSIMとどちらがいい?
au海外放題のテザリングは、普段使っているauスマートフォンをそのまま利用できることが大きなメリットです。別のWi-Fiルーターを受け取ったり返却したりする必要がありません。
一方、同行者が頻繁に別行動する場合は、一人ずつ通信回線を持てるeSIMなどのほうが便利なことがあります。
| 方法 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|
| au海外放題+テザリング | 1台の回線を同行者と共有できる、追加テザリング料金なし | 親機から離れると利用できない、親機の電池消費が増える |
| 海外用eSIMを各自契約 | 別行動しやすい | 各自設定・料金が必要 |
| レンタルWi-Fi | 複数人で共有しやすい | 別端末の充電・受取・返却が必要な場合がある |
ずっと一緒に行動する2人旅行なら、au海外放題のテザリング共有はかなりシンプルな方法です。別行動が多い旅行なら、一人一回線のほうが使いやすいでしょう。
出発前に確認したいチェックリスト
韓国へ出発してから通信設定で困らないよう、日本国内で必要な準備を済ませておくことをおすすめします。
- au海外放題の利用対象端末・契約になっているか確認する
- au海外放題アプリを準備する
- 必要であれば韓国の予約割を日本国内で予約する
- au側のテザリングオプション加入状況を確認する
- auスマートフォンで実際にテザリングできるか国内で試す
- 同行者端末がauスマートフォンのWi-Fiへ接続できるか試す
- 同行者が自社の海外データ通信を使わない場合はローミング設定を確認する
- モバイルバッテリーを用意する
特にテザリングオプションは海外へ出てから申し込むのではなく、国内で確認することが重要です。au公式では申し込みは国内でのみ可能と案内されています。
よくある勘違い:「同行者がドコモだからSIMロックで接続できない」は誤り
テザリング接続とSIMの契約キャリアは別の話です。同行者の端末がドコモ契約だからといって、auスマートフォンが発するWi-Fiへ接続できなくなるわけではありません。
Wi-Fiテザリングは、ホテルWi-Fiや自宅のWi-Fiルーターへ接続するのと基本的に同じです。接続に必要なのは、対応するWi-Fi機能とSSID・パスワードなどです。
つまり、au+ドコモだけでなく、au+ソフトバンク、au+楽天モバイル、au+SIMなしタブレットなどの組み合わせでも利用できます。
よくある勘違い:「同行者が無料なら何をしてもドコモ料金ゼロ」ではない
もう一つ注意したいのが、「テザリングなら同行者には絶対に海外料金が発生しない」と考えてしまうことです。
同行者の端末でドコモ側のモバイルデータローミングを利用したり、海外ローミングによる音声通話を行ったりすれば、ドコモ側の料金・サービス条件が関係します。
そのため、ドコモ側で海外料金を発生させたくない場合は、何をWi-Fi経由にして、何を携帯回線で利用するのかを事前に決めて設定することが大切です。
LINEやWeb、Googleマップなどをauテザリングだけで利用するなら、ドコモのデータローミングをOFFにしておくと分かりやすいでしょう。
まとめ:韓国のau海外放題はドコモ同行者にもテザリングできる
au海外放題は韓国でもテザリングに対応しており、テザリング先の端末がドコモなど他社契約であっても問題ありません。同行者のスマートフォンは、au端末をWi-Fiアクセスポイントとして利用するためです。
au公式では、au海外放題でテザリングを利用しても追加料金は発生しないと案内されています。そのため、同行者がau端末のWi-Fiテザリングだけでデータ通信するのであれば、同行者自身がau海外放題を別途契約する必要はありません。
ただし、同行者のドコモ回線でデータローミング、通常の電話、SMSなどを利用した場合は、ドコモ側の海外料金が関係する可能性があります。auテザリングだけで通信したい場合は、ドコモ端末のデータローミングをOFFにしてWi-Fi経由で使う方法が分かりやすいでしょう。
2026年8月時点では、韓国は日本国内で事前予約する「予約割」により800円/24時間、予約なしでは1,200円/24時間です。一部のau料金プランでは海外放題料金の割引特典もあるため、自分の契約プランも確認しておくとよいでしょう。
また、au契約者が海外でテザリングするには事前のテザリングオプション申し込みが必要と案内されており、申し込みは国内でのみ可能です。韓国へ出発する前に、au海外放題の予約、テザリングオプション、同行者端末との接続まで一度試しておくと安心です。


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