スマートフォンで写真撮影を楽しみ、自宅のプリンターでA4程度までプリントする場合、「スマホのカメラはコンデジと比べてどの程度なのか」「スマホから直接プリントすると画質が落ちないか」「プリンターを上位機種へ替えるともっときれいになるのか」は気になるポイントです。
AQUOS sense7 plusは1/1.55型の比較的大きなイメージセンサーをメインカメラに搭載しており、一般的なスマートフォンとして写真撮影に十分使える性能があります。一方、コンパクトデジタルカメラは機種差が非常に大きいため、単純に「スマホよりコンデジのほうが上」「sense7 plusのほうが上」と一括りにはできません。[参照] シャープ AQUOS sense7 plus
また、キヤノンのPIXUS iP8730はWi-Fiに対応し、Androidスマートフォンから写真を直接印刷できます。元画像を不用意に縮小・再保存しなければ、PCを経由しないこと自体が画質低下の原因になるわけではありません。ここでは撮影からプリントまでを一つの流れとして整理します。
- AQUOS sense7 plusのカメラは一般的なコンデジと比べてどのくらい?
- 明るい場所のA4写真ならsense7 plusでも十分楽しめる
- スマホ写真とコンデジの差はセンサーだけでは決まらない
- PIXUS iP8730ならAQUOSからWi-Fiで直接印刷できる
- 「画質を落とさずスマホから直接印刷」はどう考える?
- 高画質プリントでは用紙設定を間違えないことも重要
- iP8730は今でも写真向きだが上位機とは設計思想が違う
- 光沢写真中心ならCanon PRO-S1 Mark IIが有力
- 作品保存やマット紙を重視するならCanon PRO-G2
- エプソンならSC-PX1Vも本格的な写真プリンター
- 買い替える前にiP8730で試したい改善方法
- 用途別に選ぶならこの考え方が分かりやすい
- まとめ:sense7 plusとiP8730でもA4写真は十分楽しめる
AQUOS sense7 plusのカメラは一般的なコンデジと比べてどのくらい?
AQUOS sense7 plusのメインカメラには1/1.55型イメージセンサーが採用されています。シャープは従来機より大型化したセンサーと、画像処理エンジン「ProPix4」、全画素を利用した像面位相差AFを特徴として挙げています。
ここで重要なのは、「一般的なコンデジ」という言葉の範囲がかなり広いことです。古い低価格コンデジには1/2.3型程度の小型センサーを搭載した製品も多く、そのような機種と比べるなら、AQUOS sense7 plusはセンサーサイズやスマートフォン側の画像処理によって十分競争力があります。
一方、1型センサーを搭載した高級コンデジや、大口径レンズ・光学ズームを備えたカメラになると話は変わります。特に望遠撮影、暗所、RAW現像、細かな階調、自然なボケ、動く被写体などでは専用カメラが有利になるケースがあります。
明るい場所のA4写真ならsense7 plusでも十分楽しめる
A4プリントで重要なのは、単純な画素数だけではありません。ピントが合っていること、手ブレしていないこと、適切な露出で撮れていること、デジタルズームを多用していないことなどが最終的なプリント品質を大きく左右します。
たとえば日中の風景や花、料理、スナップ写真をメインカメラの標準画角で撮影し、ピントと露出が適切なら、AQUOS sense7 plusでもA4写真として十分鑑賞できる画像を作れます。スマートフォンの画面だけでは気付かなかった細部もA4では見えるため、撮影時にはできるだけブレを避けることが重要です。
反対に、遠くの被写体をデジタルズームで大幅に拡大した画像や、かなり暗い場所で強いノイズ除去がかかった画像では、A4へ大きくすると細部の甘さが見えやすくなります。この場合はプリンターを高級機へ替えても、元画像に存在しない細部を復元することはできません。
スマホ写真とコンデジの差はセンサーだけでは決まらない
スマートフォンは複数枚の画像を合成したHDRやノイズ処理、シャープネス、人物認識などの計算処理を積極的に使います。そのため、条件が良ければ小型の専用カメラより見栄えのよいJPEGを自動生成することもあります。
コンデジ側の強みは、光学系を写真撮影専用に設計できる点です。光学ズームを使えば遠くの被写体を画質低下の少ない状態で大きく写せますし、1型センサー級の高級コンデジなら暗所や階調表現でも有利になりやすくなります。
したがって、「旅行先で日中の景色を標準画角で撮影してA4にする」という用途ならsense7 plusでも実用的です。一方、「野鳥や遠景を望遠で撮る」「暗い室内を高画質で残す」「RAWから本格的に作品を仕上げる」となると、高級コンデジやミラーレスカメラの優位性が大きくなります。
PIXUS iP8730ならAQUOSからWi-Fiで直接印刷できる
日本で販売されているPIXUS iP8730は、Wi-Fi接続に対応したA3ノビ対応プリンターです。キヤノンはiP8730について、パソコンだけでなくスマートフォンやタブレットから無線LAN経由で印刷できる機種として案内しています。[参照] キヤノン PIXUS iP8730発表資料
現在はAndroid端末から「Canon PRINT」を利用して写真をプリントできます。キヤノン公式の対応機種一覧にもiP8730が含まれています。[参照] キヤノン Canon PRINT対応機種
基本的にはAQUOS sense7 plusとiP8730を同じWi-Fiネットワークへ接続し、Canon PRINTでスマートフォン内の写真を選択して、用紙サイズ・用紙種類・フチあり/フチなしなどを設定して印刷します。
「画質を落とさずスマホから直接印刷」はどう考える?
厳密には、プリンターで印刷する際には画像データをプリンター用のドットへ変換する処理が必ず行われるため、「一切の変換なし」という意味での無劣化印刷ではありません。ただし、元の写真ファイルをそのまま選んで印刷し、不必要な縮小や再圧縮を途中で行わないことは可能です。
特に避けたいのは、撮影した写真を一度SNSやメッセージアプリへ送信し、そこから保存し直した画像をプリントすることです。サービスによっては画像が縮小・圧縮されるため、元のカメラ画像より情報量が減る場合があります。
たとえばAQUOSのカメラで撮影した元のJPEGをスマートフォン本体に残し、その写真をCanon PRINTから直接選択すれば、「LINEに送った画像を保存して印刷する」といった経路より元データを維持しやすくなります。
高画質プリントでは用紙設定を間違えないことも重要
写真プリントでは、元画像の解像度だけでなく、プリンター側の用紙設定が重要です。光沢写真用紙をセットしているのに普通紙として印刷すると、インク量や色の制御が適切にならず、本来の写真画質を得にくくなります。
Canon PRINTから印刷するときは、実際に使用している写真用紙に合った種類を選択し、必要に応じて印刷品質を高画質側に設定します。フチなし印刷では画像の端がわずかに拡大されて用紙外へはみ出す処理が行われる場合があるため、構図の端に重要なものを置いている写真ではフチありも検討します。
作品として仕上げたい場合は、プリンターだけでなく写真用紙も比較してみると効果的です。同じ画像でも光沢紙、半光沢紙、マット系用紙では黒の見え方や色の鮮やかさ、質感が大きく変わります。
iP8730は今でも写真向きだが上位機とは設計思想が違う
PIXUS iP8730は写真に向いた染料インクと顔料ブラックを組み合わせた6色構成で、染料系にはグレーも採用されています。最高印刷解像度は9600×2400dpiで、A3ノビにも対応します。[参照] キヤノン iP8730機種仕様
したがって、iP8730が単純に「古いから写真が汚い」という機種ではありません。A4写真を家庭で楽しむ用途では今でも十分高画質です。
一方、現在の写真作品向け上位モデルは、より多くの色のインク、色再現、黒の表現、階調、ファインアート紙対応、印刷ワークフローなどを重視しています。本格的に上を狙うなら、家庭用複合機ではなく写真作品向けA3ノビモデルを比較するのが適切です。
光沢写真中心ならCanon PRO-S1 Mark IIが有力
キヤノンでiP8730より本格的な写真プリントを求める場合、有力候補が「PRO-S1 Mark II」です。A3ノビ対応の写真向けプリンターで、8色の染料インクを採用しています。キヤノンは高い発色性、光沢性、黒濃度を特徴として挙げています。[参照] キヤノン PRO-S1 Mark II
染料インクは光沢紙との相性がよく、鮮やかな色や光沢感を重視する写真に向いています。風景、花、スナップ、鮮やかな色彩の写真を光沢紙へプリントすることが多いなら、iP8730からの分かりやすい上位候補です。
PRO-S1 Mark IIはA4はもちろんA3ノビまで対応しており、Wi-Fiにも対応します。そのため、将来A4より大きなプリントへ挑戦したい場合にも余裕があります。
作品保存やマット紙を重視するならCanon PRO-G2
もう一つの上位候補が「imagePROGRAF PRO-G2」です。こちらは10色顔料インク「LUCIA PRO II」を搭載するA3ノビ対応モデルです。[参照] キヤノン PRO-G2
顔料インクは写真作品の保存性やマット系・ファインアート系用紙での表現を重視するときに魅力があります。PRO-G2は黒の表現や色再現、画像堅牢性を重視して設計されており、家庭で作品プリントを本格的に楽しみたい人向けです。
ただし、iP8730から上位機へ買い替えれば、どんな写真でも劇的に細かくなるわけではありません。スマホ側の元画像にブレやノイズがあれば、それも高精細にプリントされます。プリンターへの投資と同時に、撮影条件や画像編集も重要になります。
エプソンならSC-PX1Vも本格的な写真プリンター
メーカーをキヤノンに限定しない場合、エプソン「SC-PX1V」もA3ノビ対応の写真作品向けモデルです。10色顔料インクを搭載し、L判からA3ノビ、ファインアート紙、厚紙などにも対応しています。[参照] エプソン SC-PX1V
SC-PX1VはWi-Fi・有線LANに対応し、写真作品づくりを意識したモデルです。モノクロ写真や落ち着いた階調表現、作品保存を重視する場合には比較対象になります。
ただし上位写真プリンターは本体価格だけでなく、インクの色数が多く、用紙にもこだわるためランニングコストが増えます。「A4を時々印刷するだけ」ならiP8730を使い続け、用紙と撮影を見直したほうが費用対効果が高い場合もあります。
買い替える前にiP8730で試したい改善方法
現在のプリントに不満がある場合、すぐにプリンターを交換する前に、どこが不満なのかを切り分けるのがおすすめです。「細部がぼやける」「色が違う」「暗い」「黒が浅い」では原因が異なります。
細部がぼやけるなら、まず元画像をスマートフォンで拡大し、ピントや手ブレを確認します。色や明るさが不満なら、写真用紙の種類、用紙設定、画面の明るさなどを見直します。スマートフォンのディスプレイを非常に明るく設定していると、画面では明るく見えても印刷すると暗く感じることがあります。
また、同じ写真を高品質な純正写真用紙と普段使っている用紙で印刷して比較すると、プリンター本体を交換すべきか、用紙や設定を改善すべきか判断しやすくなります。
用途別に選ぶならこの考え方が分かりやすい
AQUOS sense7 plusで撮影した写真を主にA4へ印刷するなら、現在のiP8730を使い続ける選択も十分合理的です。スマホからはCanon PRINTまたはAndroidの印刷機能を利用できるため、PCを必ず経由する必要はありません。[参照] キヤノン Androidから印刷する方法
光沢写真の鮮やかさや階調を一段上げたいなら8色染料のPRO-S1 Mark II、保存性やファインアート系の作品づくりまで重視するなら10色顔料のPRO-G2やSC-PX1Vが候補になります。
ただしA4だけが目的なら、上位機のA3ノビ対応はサイズのためだけではなく、高度なインクシステムや用紙対応、作品向けの色再現を買うものと考えると分かりやすいでしょう。
まとめ:sense7 plusとiP8730でもA4写真は十分楽しめる
AQUOS sense7 plusは1/1.55型センサーを搭載しており、明るい環境で標準カメラを使って丁寧に撮影すれば、A4プリントにも十分使えるスマートフォンです。古い小型センサーの普及型コンデジと比べれば遜色のない場面もありますが、1型センサー搭載の高級コンデジや光学ズームを備えた機種には別の強みがあります。
スマートフォンからPIXUS iP8730へはWi-Fi経由で直接写真を送って印刷できます。画質を保つうえでは、撮影した元の写真ファイルをCanon PRINTなどから直接選び、SNSやメッセージアプリを経由した縮小画像、スクリーンショット、何度も再保存したJPEGを使わないことが重要です。
プリンターについては、iP8730自体が6色インクを採用した写真向けA3ノビ機なので、A4中心ならまず設定や写真用紙を見直す価値があります。さらに上を目指すなら、光沢感と鮮やかな写真を重視する「PRO-S1 Mark II」、顔料インクによる作品性や保存性を重視する「PRO-G2」、エプソンでは「SC-PX1V」が代表的な上位候補です。
最終的なプリント画質は「スマホのカメラ」「撮影方法」「元画像」「印刷設定」「インク」「写真用紙」「プリンター」の組み合わせで決まります。プリンターだけを交換するより、この流れ全体を整えることが自宅写真プリントをきれいにする近道です。


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