SHEIN(シーイン)の商品を仕入れてフリマアプリやネットショップなどで販売していると、「もっと安い仕入れ先はないのか」と考えることがあります。実際、物販ではSHEINのような一般消費者向けECサイトから購入する方法だけでなく、国内の卸サイト、メーカー・問屋とのBtoB取引、海外の卸売マーケットプレイスなど複数の仕入れ方法があります。
ただし、商品ページに表示される単価がSHEINより安いだけでは、利益が増えるとは限りません。海外仕入れなら国際送料、関税・輸入消費税、最低発注数量、不良品、検品、返品なども考慮する必要があります。国内卸なら商品単価が多少高くても、小ロットで仕入れられ、配送や検品の負担を抑えられる場合があります。
この記事では、SHEINより安い商品を探したい物販事業者向けに、代表的な仕入れ先と比較方法、転売・再販売で注意したいポイントを解説します。
- SHEINより安くしたいなら「小売サイト」から「卸仕入れ」へ移るのが基本
- 国内で仕入れるならNETSEA(ネッシー)が代表的
- スーパーデリバリーも国内卸の有力候補
- 大量仕入れならAlibaba.comも比較対象になる
- 「1個100円」でも本当の仕入れ値は100円ではない
- 販売手数料と発送費まで入れて利益を計算する
- 仕入れ先を比較するときは価格以外も確認する
- 安すぎる海外仕入れで注意したい偽物・知的財産権
- SHEINの商品をそのまま転売するときも販売先の規約を確認する
- 最初は大量仕入れより「少量テスト」が安全
- SHEINより安いサイトを探す前に「売れている商品」を分析する
- 仕入れ先は1サイトに固定しない方がよい
- まとめ:SHEINより安さを求めるなら卸サイトと海外BtoBを比較する
SHEINより安くしたいなら「小売サイト」から「卸仕入れ」へ移るのが基本
SHEINは消費者が直接購入できるECサイトです。一方、物販を継続して行うのであれば、メーカー・問屋から事業者向け価格で購入する「卸仕入れ」も比較対象になります。
小売サイトでは、メーカーや卸売業者から流通した商品に小売価格が設定されています。卸サイトでは販売事業者向けの価格が設定されるため、商品によっては小売サイトより仕入れ原価を下げられる可能性があります。
ただし「卸=必ずSHEINより安い」という意味ではありません。SHEINは商品によって非常に低価格で販売されるため、国内卸よりSHEINの方が安いケースもあります。同じカテゴリーの商品について、最終的な仕入れ総額を比較することが重要です。
国内で仕入れるならNETSEA(ネッシー)が代表的
国内の仕入れ先として代表的なのがNETSEAです。NETSEAはメーカー・問屋などのサプライヤーと小売事業者をつなぐBtoBマーケットプレイスで、アパレル、ファッショングッズ、日用品、ホビー、美容、家電、家具、食品など幅広いカテゴリーを取り扱っています。[参照] NETSEA公式サイト
NETSEA公式では、仕入れ会員の登録・月会費は無料と案内されています。法人・個人事業主のほか、条件付きで開業準備中の人も申し込めます。卸価格の閲覧や注文にはバイヤー会員登録が必要です。[参照] NETSEAバイヤー会員登録
特徴的なのは、多数の問屋を一つのサイト上で比較できることです。SHEINで「アクセサリー500円」といった商品を仕入れている場合、NETSEAで似たカテゴリーを検索し、卸価格・最低注文数・送料を比較できます。
また、NETSEAでは返品商品や棚落ち品などを扱うオークションも用意されています。通常の卸商品とは条件が異なりますが、仕入れ原価を抑えられる商品が見つかる可能性があります。
スーパーデリバリーも国内卸の有力候補
もう一つ比較したいのがスーパーデリバリーです。事業者専用の卸・仕入れサイトで、アパレル、バッグ、靴、アクセサリー、インテリア、生活雑貨などをメーカー・問屋から仕入れられます。[参照] スーパーデリバリー公式サイト
スーパーデリバリーは事業者向けサービスですが、1点から注文できる商品もあります。公式の会員登録ページでは入会金・会費0円と案内されており、登録後に事業情報の確認が行われます。[参照] スーパーデリバリー会員登録
SHEINから少量ずつ仕入れていた人にとって、いきなり数百個単位の海外仕入れへ移るのは在庫リスクがあります。その点、1点販売に対応する商品を検索できる国内卸は、テスト販売をしながら商品を探す方法と相性があります。
大量仕入れならAlibaba.comも比較対象になる
海外から本格的に仕入れる場合は、Alibaba.comのようなBtoBマーケットプレイスも選択肢になります。Alibaba.comは企業間取引を中心とするマーケットプレイスで、多数のメーカーやサプライヤーから商品を探せます。[参照] Alibaba.com公式サイト
SHEINのように完成品を1~数点買う感覚とは異なり、Alibaba.comでは商品ごとにMOQ(最低発注数量)が設定されている場合があります。数量を増やすほど1個当たり価格が下がる商品もあり、一定数量を販売できる事業者にはメリットがあります。
例えばSHEINで1個700円の商品と似た商品が海外卸で1個200円だったとしても、「100個以上から注文」「国際送料1万円」といった条件なら、200円だけを見て判断することはできません。サンプル購入や少量発注が可能なら、品質を確認してから数量を増やす方が安全です。
「1個100円」でも本当の仕入れ値は100円ではない
海外仕入れで失敗しやすいのが、商品ページに表示された単価だけを比較することです。物販で重要なのは、商品が販売可能な状態で自分の手元へ届くまでにいくらかかったかという「着地原価」です。
例えば商品価格が1個200円でも、国際送料が1個当たり150円、その他輸入時の税金・手数料等が50円相当、検品・梱包関連費用が50円なら、実質的な原価は450円です。さらに不良率を考慮すると原価は上がります。
比較するときは、商品代+国内外送料+関税等+輸入消費税等+決済手数料+検品費+梱包費+不良品ロスまで含めて考えます。国内仕入れの場合も送料や最低注文金額を忘れないようにしましょう。
販売手数料と発送費まで入れて利益を計算する
仕入れ値だけでなく、販売側の費用も重要です。フリマアプリやECモールでは販売手数料が発生する場合があり、購入者へ発送する送料や梱包材も必要になります。
例えば1,500円で販売する商品を500円で仕入れたとしても、その差額1,000円が利益になるわけではありません。仮に販売手数料150円、購入者への送料230円、梱包費50円なら、残りは570円です。さらに仕入れ時の送料などがあれば差し引きます。
そのため「SHEINより50円安いサイト」を探すことより、販売価格に対して十分な粗利益が残る商品を見つけることの方が物販では重要です。
仕入れ先を比較するときは価格以外も確認する
安い仕入れ先を探す際は、単価だけでなく条件を表にして比較すると判断しやすくなります。
| 比較項目 | 確認するポイント |
|---|---|
| 商品単価 | 1個当たりの実際の仕入れ価格 |
| 最低発注数量 | 1個から買えるか、10個・100個単位か |
| 送料 | 国内送料・国際送料を含める |
| 納期 | 注文から販売開始まで何日かかるか |
| 品質 | 縫製・素材・サイズ・個体差など |
| 不良品対応 | 返品・交換・返金条件 |
| 画像利用 | 商品画像を販売ページへ転載できるか |
| 販売条件 | 販売先・価格・ブランド表記などの制限 |
特に商品画像は要注意です。商品を正規に購入したからといって、仕入れ先の商品写真まで自由にコピーして自分の販売ページへ掲載できるとは限りません。画像の著作権や各仕入れ先の利用条件を確認してください。
安すぎる海外仕入れで注意したい偽物・知的財産権
海外サイトで非常に安い商品を探していると、有名ブランドのロゴ、キャラクター、人気ブランドのデザインなどを使用した商品が見つかる場合があります。しかし、安いからといって仕入れて販売してよいとは限りません。
偽ブランド品や権利を侵害する商品を輸入・販売すると、税関で止められたり、販売プラットフォームから商品を削除されたりするだけでなく、法的問題につながる可能性があります。仕入れ元が「大丈夫」と説明しているだけで正規品と判断しないことが重要です。
キャラクターグッズ、ブランドロゴ入り商品、有名作品を連想させる商品などを扱う場合は、正規ライセンスや販売権限を確認できる仕入れ先を利用する方が安全です。
SHEINの商品をそのまま転売するときも販売先の規約を確認する
商品を仕入れて再販売する場合は、仕入れサイトだけでなく、メルカリ、Yahoo!フリマ、Amazon、楽天市場、自社ECなど販売先の利用規約や出品ルールも確認する必要があります。プラットフォームによって禁止商品や出品条件が異なります。
また、手元に在庫がない状態で仕入れ先から購入者へ直接発送する、いわゆる無在庫・直送型の販売は、販売先によって扱いが異なります。「売れてからSHEINで注文して購入者へ送れば在庫を持たなくてよい」と単純に考えず、利用している販売サービスの現行ルールを確認してください。
さらに、商品説明でブランド、素材、原産国などについて事実と異なる表示をしないことも重要です。仕入れ先を変えた場合は、以前の商品と外見が似ていても同一商品とは限らないため、商品情報を確認し直しましょう。
最初は大量仕入れより「少量テスト」が安全
単価を下げようとすると、100個、500個、1,000個と大量に発注した方が安くなることがあります。しかし、売れなければ大量の在庫を抱えることになります。
例えば1個500円の商品を10個仕入れるなら在庫原価は5,000円ですが、1個200円まで下がるからと500個注文すると10万円です。単価は大幅に安くなっても、売れ残れば資金が在庫として固定されます。
初めて扱う商品では、少量で仕入れて販売速度、返品率、購入者の評価、不良率などを確認し、売れることが分かってから発注数量を増やす方がリスクを抑えられます。
SHEINより安いサイトを探す前に「売れている商品」を分析する
物販では「最安値で買える商品」と「利益が出る商品」は必ずしも同じではありません。100円で仕入れられても500円でしか売れない商品より、1,000円で仕入れて3,000円で安定して売れる商品の方が利益を出しやすい場合があります。
現在SHEIN仕入れで実際に売れている商品があるなら、まずその商品の販売価格、月間販売数、利益額を記録します。そのうえでNETSEAやスーパーデリバリーなどの卸サイトから類似カテゴリーの商品を探します。
「もっと安いサイトを探す」という発想から一歩進めて、売れる商品を見つける→複数の仕入れ先を比較する→少量テストする→売れた商品だけ発注量を増やすという流れにすると、単純な価格競争に巻き込まれにくくなります。
仕入れ先は1サイトに固定しない方がよい
安定して物販を続けるなら、SHEINから完全に別サイトへ乗り換える必要はありません。商品カテゴリーによって仕入れ先を使い分ける方法があります。
例えば「流行商品の少量テストはSHEIN」「国内卸商品はNETSEAやスーパーデリバリー」「販売実績が十分あるオリジナル系商品は海外BtoBで数量をまとめる」といった形です。
仕入れ先を複数持っておけば、欠品や値上げが起きた場合にも対応しやすくなります。ただし、同じように見える商品でも品質や仕様が異なるため、仕入れ先を変更するときは必ず現物を確認してから販売するのがおすすめです。
まとめ:SHEINより安さを求めるなら卸サイトと海外BtoBを比較する
SHEINより安い仕入れ先を探す場合、国内ではNETSEAやスーパーデリバリーなどの事業者向け卸サイトが比較しやすい選択肢です。より大量に仕入れる段階ではAlibaba.comなど海外BtoBマーケットプレイスも候補になります。
ただし「どこが一番安いか」は商品によって変わります。SHEINより卸サイトが安い商品もあれば、SHEINのセール価格の方が安い商品もあります。そのため特定サイトを一律に「SHEINより安い」と考えるのではなく、同カテゴリーの商品を実際に比較する必要があります。
さらに海外仕入れでは、商品価格だけでなく国際送料、関税等、輸入消費税等、最低発注数量、検品、不良品リスクまで含めた着地原価で判断することが重要です。国内卸でも送料や取引条件を確認します。
物販で重要なのは「最も安く買うこと」ではなく、「規約や権利関係を守りながら、売れ残りを抑えて最終的な利益を残すこと」です。SHEINだけに仕入れ先を固定せず、まずNETSEAやスーパーデリバリーで同ジャンルの卸価格を比較し、販売量が増えてから海外BtoBの少量テストへ進む方法が現実的です。


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