SafariからChromeへブックマークを移行できない原因と対処法|互換性エラー・読み込み失敗を解決

Safari

MacでSafariからGoogle Chromeへ乗り換える際、ブックマークを書き出そうとすると「互換性がない」と表示されたり、Chrome側でファイルを選んでも「処理できません」「インポートできません」といったエラーになることがあります。

この場合、Safariのブックマーク自体が壊れているとは限りません。特に最近のSafariでは、複数のブラウズデータをまとめて書き出す機能と、Chromeがブックマーク読み込みに要求するHTML形式との違いが原因になりやすくなっています。

重要なのは、Chromeへブックマークを移す場合は、Chromeが読み込める「HTML形式のブックマークファイル」を用意することです。履歴やパスワードまで一つのファイルでまとめて移そうとせず、データの種類ごとに分けると失敗しにくくなります。

Chromeがブックマーク読み込みに使うのはHTMLファイル

Google Chromeの公式ヘルプでは、Safariなど他のブラウザからブックマークを移行する場合、元のブラウザでブックマークをHTMLファイルとして保存または書き出し、そのHTMLファイルをChromeへ読み込む方法が案内されています。[参照] Google Chromeヘルプ「Chromeのブックマークと設定をインポートする」

つまり、Chromeの「HTMLファイルからブックマークをインポート」という機能へ、ZIPファイルやCSVファイル、Safari独自の別形式ファイルを指定しても正常に処理できません。

たとえばSafariから書き出したファイル名の末尾が「.html」であればブックマーク用として適しています。一方、「.zip」で保存されたファイルをそのままChromeのHTMLインポート画面へ指定すると、形式が違うため失敗する可能性があります。

最近のSafariではブラウズデータ全体を書き出すとZIPになる

現在のSafariには「ファイル」からブラウズデータを書き出す機能があり、ブックマークだけでなく、履歴、機能拡張、クレジットカード、パスワードなど複数種類のデータを書き出せます。

Appleの現在の公式ガイドでは、「ファイル」→「ブラウズデータをファイルに書き出す」から選択したデータを書き出すと、データはZIPファイルとして保存されると案内されています。[参照] Apple「MacのSafariでSafariデータを別のブラウザに書き出す」

このZIPはSafariの複数種類のデータを移行するための書き出し形式であり、Chromeの「ブックマークHTMLファイルを選択する」画面へそのまま渡す用途とは異なります。Safariでは書き出せたのにChromeで処理できない場合は、ここを最初に確認するとよいでしょう。

まず試したいSafariからChromeへのブックマーク移行手順

Safariのメニューにブックマーク単体を書き出す項目がある場合は、それを使用するのが分かりやすい方法です。Appleの案内では、Safariで「ファイル」→「書き出す」→「ブックマーク」と進むことで、ブックマークをHTMLファイルとして保存できる環境があります。[参照] Apple「ブックマークをコピーまたはエクスポートする」

書き出したファイルは、通常「Safariのブックマーク.html」などHTML形式になります。その後Chromeを起動し、右上のメニューから「ブックマークとリスト」→「ブックマークと設定をインポート」へ進み、「ファイルを選択」から先ほどのHTMLファイルを指定します。

Chromeにすでにブックマークがある場合、読み込んだ項目は「その他のブックマーク」や「インポートしたブックマーク」などのフォルダに入ることがあります。インポートに成功したのに見当たらない場合は、ブックマークマネージャも確認します。

「互換性がない」と表示された場合に確認するポイント

Safari側で互換性に関する警告が出た場合、必ずしもブックマークのURLが移行できないという意味ではありません。Safariが持っているすべてのブラウズデータを、移行先ブラウザが同じ形で再現できるとは限らないため、書き出すデータによって互換性に関する注意が表示されることがあります。

たとえばSafariの機能拡張、Apple独自のパスキーや「Appleでサインイン」に関連する情報、一部の履歴情報などは、ChromeのブックマークHTMLと同じ仕組みではありません。これらを「ブックマーク等」と一括して移そうとすると、形式の違いが分かりにくくなります。

まずは移行対象をブックマークだけに絞り、「.html」のファイルを作成できるか確認します。ブックマークだけなら、タイトルとURLを中心とした比較的標準的な形式で移行できるため、成功しやすくなります。

Safariから書き出したファイルの拡張子を確認する

エラーが出たときは、Finderで書き出したファイルを確認してください。ファイル名の末尾が「.html」ならChromeのブックマークインポート用として使える可能性が高く、「.zip」ならそのままHTMLインポートへ指定するファイルではありません。

Macで拡張子が表示されていない場合は、Finderでファイルを選択して「情報を見る」を開くと種類を確認できます。単にファイル名を「○○.zip」から「○○.html」へ変更しても中身の形式は変わらないため、拡張子だけを書き換える方法は避けます。

たとえばSafariが「Safari Data.zip」のようなファイルを作成した場合、それを「bookmarks.html」に名前変更してもChromeで読めるHTMLにはなりません。正しい方法でブックマーク用HTMLを書き出し直す必要があります。

ZIPしか書き出せない場合は中身を確認する

使用しているSafariのバージョンによっては、「ブラウズデータをファイルに書き出す」が中心となり、ZIP形式で保存される場合があります。その場合はZIPをダブルクリックして展開し、中にブックマーク用のHTMLファイルが含まれているか確認する方法があります。

HTMLファイルが見つかった場合は、そのファイルをChromeの「ブックマークと設定をインポート」から指定します。ZIPそのものを選択するのではなく、中にあるブックマーク用ファイルを選ぶことがポイントです。

ただし、Safariのバージョンによって書き出されるフォルダ構成やファイル形式は変わる可能性があります。中にHTML形式のブックマークが見つからない場合は、無理にファイルを編集せず、Safariのブックマーク単体の書き出し機能が利用できないか確認するほうが安全です。

Chrome側でインポートできないときの基本チェック

正しいHTMLファイルを作ったつもりでもChromeで読み込めない場合は、Chrome自体を最新版へ更新し、一度終了してから再起動します。そのうえで「ブックマークマネージャ」からHTMLインポートを試します。

次に、Safariから書き出したHTMLファイルをSafariやテキストエディタで開けるか確認します。普通のWebページのような形でブックマーク名やURLが並んでいれば、少なくともファイル自体に内容は入っています。ファイルサイズが0KBに近かったり、開いても何も表示されなかったりする場合は、Safari側の書き出しからやり直します。

また、iCloudでSafariのブックマークを同期している場合は、書き出し前にSafariで実際にすべてのブックマークが表示されていることを確認します。同期途中の状態で書き出すと、期待したブックマークが含まれないことがあります。

ブックマークとパスワードは別々に移行する

SafariからChromeへ乗り換えるときに混同しやすいのが、ブックマークと保存済みパスワードです。ブックマークはHTML形式ですが、現在のGoogleパスワードマネージャーが他サービスからパスワードを読み込む場合はCSV形式を使用します。

Macでは「パスワード」アプリから保存済みパスワードをCSVファイルへ書き出せます。Appleは、個別またはすべてのパスワードを「ファイル」メニューからCSVへ書き出せると案内しています。[参照] Apple「パスワードをMacからファイルに書き出す」

Chrome側ではGoogleパスワードマネージャーの設定からCSVファイルを読み込めます。Googleも、他のアプリからパスワードを移行するときはCSV形式を使用するよう案内しています。[参照] Google Chromeヘルプ「Chromeでパスワードとパスキーをインポートまたはエクスポートする」

したがって、ブックマークはHTML、パスワードはCSVというように分けて移行するのが基本です。

パスワードを書き出したCSVは移行後すぐ削除する

パスワード移行ではセキュリティ上の注意があります。AppleもGoogleも、書き出したCSVファイルは暗号化されておらず、ファイルを開ける人なら保存されたIDやパスワードを確認できる可能性があると警告しています。

そのため、CSVをChromeへ正常にインポートできたことを確認したら、Mac上のCSVファイルを削除し、必要に応じてゴミ箱も空にします。メール添付やクラウドストレージへ不用意に保存するのも避けたほうが安全です。

ブックマークHTMLには通常パスワードそのものは含まれませんが、どのWebサイトを利用しているかという情報は含まれるため、こちらも移行後に不要になった書き出しファイルは削除して構いません。

Safariの履歴や機能拡張は完全には同じ状態にならない

「ブックマーク等を全部Chromeへ移したい」と考えても、SafariとChromeでは内部の仕組みが異なるため、すべてを完全に同じ状態へコピーできるとは限りません。

特にSafariの機能拡張とChrome拡張機能は別物です。Safariで使用していた広告ブロックや翻訳などの機能拡張は、ChromeウェブストアなどでChrome版を探して改めてインストールする必要があります。

履歴についても、現在のSafariのブラウズデータ書き出し機能では書き出せますが、Chrome側がその形式をそのままインポートできるとは限りません。まず重要なブックマークとパスワードを移し、残りは必要性を見ながら対応するほうがトラブルが少なくなります。

一番失敗しにくい移行順序

SafariからChromeへの移行で混乱した場合は、次の順序で進めると原因を切り分けやすくなります。

  1. SafariとChromeを最新版へ更新する
  2. Safariでブックマークがすべて表示されていることを確認する
  3. SafariからブックマークだけをHTML形式で書き出す
  4. Chromeの「ブックマークと設定をインポート」でHTMLファイルを読み込む
  5. Chromeのブックマークマネージャで移行結果を確認する
  6. 必要ならMacの「パスワード」アプリからパスワードをCSVへ書き出す
  7. GoogleパスワードマネージャーへCSVを読み込む
  8. 移行確認後、パスワードCSVなどの書き出しファイルを削除する

ポイントは、最初から「Safariのデータ全部」を一括移行しようとしないことです。ブックマークだけで成功することを確認してから、パスワードなど別種類のデータへ進むと、どこでエラーが起きているか分かりやすくなります。

まとめ:SafariのZIPをChromeへ直接読み込ませずHTMLブックマークを用意する

SafariからChromeへブックマークを移行できない場合、最初に確認したいのは書き出したファイルの形式です。Chromeの公式なブックマークインポート機能は、Safariなどから書き出したHTML形式のブックマークファイルを読み込む方法を採用しています。

一方、最近のSafariで「ブラウズデータをファイルに書き出す」を使用すると、ブックマークだけでなく履歴やパスワードなどを含められるZIP形式で保存されます。このZIPをChromeのHTMLブックマーク読み込み画面へ直接指定すると、形式の違いから処理できない可能性があります。

まずSafariでブックマーク単体をHTML形式へ書き出し、ChromeからそのHTMLをインポートします。ファイル名を変更するだけでは形式は変わらないため、ZIPをHTMLへ改名する方法は使わないようにします。

また、パスワードはブックマークとは別に、Macの「パスワード」アプリからCSVへ書き出してGoogleパスワードマネージャーへ読み込みます。ブックマークはHTML、パスワードはCSVと分けて移行することが、SafariからChromeへの乗り換えを最も分かりやすく進める方法です。

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