Internet Explorer 9(IE9)では、Internet Explorer 8まで別々に用意されていたアドレス入力とWeb検索の操作が見直され、1つのアドレスバーからURL入力と検索の両方を行える仕組みが採用されました。つまり、一般的な意味では「アドレスバーと検索バーが一本化された」と考えて問題ありません。
IE9ではこの統合された入力欄が「One Box」と呼ばれ、WebサイトのURLを入力するだけでなく、検索キーワードを入力して既定の検索プロバイダーで検索することもできました。
この記事では、Internet Explorer 9でアドレスバーと検索ボックスがどのように変わったのか、IE8との違い、One Boxの使い方、検索候補や検索プロバイダーとの関係まで分かりやすく整理します。
- 結論:IE9ではアドレスバーと検索機能が1つに統合された
- IE8まではアドレスバーと検索ボックスが別だった
- IE9の「One Box」とは何か
- Google ChromeのOmniboxに近い考え方
- 検索キーワードを入力するとどうなる?
- 検索候補もアドレスバーから利用できた
- 履歴やお気に入りの候補も同じ場所に表示された
- IE9ではタブもアドレスバーと同じ行に配置された
- 「検索ボックスが消えた」のは不具合ではない
- IE8とIE9の違いを比較
- 「一本化」といってもURLと検索の処理は同じではない
- Internet Explorer 9は現在利用すべきブラウザではない
- 現在のMicrosoft Edgeにも同じ考え方が受け継がれている
- まとめ:Internet Explorer 9ではアドレスバーと検索機能が一本化された
結論:IE9ではアドレスバーと検索機能が1つに統合された
Internet Explorer 9では、アドレスバーにURLだけでなく検索語句も入力できるようになり、従来の独立した検索ボックスを常時表示する必要がなくなりました。
たとえばアドレスバーへ「example.com」と入力すればWebサイトへ移動し、「東京 天気」のような検索キーワードを入力すれば、設定されている検索プロバイダーを使ってWeb検索できます。
したがって、「IE9でアドレスバーと検索バーが一本化されたのか」という点については、はい。IE9ではURL入力と検索を1つのボックスで扱う設計へ変更されました。
IE8まではアドレスバーと検索ボックスが別だった
Internet Explorer 8では、通常のURLを入力するアドレスバーとは別に、画面上部へ検索ボックスが配置されていました。
Webサイトのアドレスを直接入力する場合はアドレスバー、GoogleやBingなどで検索する場合は検索ボックスというように、入力する場所が役割ごとに分かれていたのが特徴です。
IE9ではこの構成を整理し、URLと検索語句の両方を同じ場所へ入力できるようにすることで、ブラウザ上部の表示をよりシンプルにしました。
IE9の「One Box」とは何か
IE9で導入された統合アドレスバーは「One Box」と呼ばれました。その名前の通り、1つの入力欄で複数の操作を行えることが特徴です。
主な用途は、URLの入力、Web検索、閲覧履歴からの候補表示、お気に入りに登録したサイトの候補表示などです。
たとえば「microsoft.com」と入力すればWebサイトを開き、「Internet Explorer 9」と入力すれば検索語句として処理できます。ユーザーがURLなのか検索語句なのかを意識して入力欄を使い分ける必要が少なくなりました。
Google ChromeのOmniboxに近い考え方
現在ではアドレスバーに検索語句を入力する操作は一般的ですが、IE9登場当時はブラウザUIの重要な変更点の一つでした。
Google Chromeでは以前から、アドレス入力と検索を統合した「Omnibox」と呼ばれる仕組みが採用されていました。IE9のOne Boxも、利用者から見れば同じように1つの入力欄でURLと検索を扱える仕組みです。
その後のMicrosoft Edgeを含む現在の主要ブラウザでも、アドレスバーと検索機能を統合する設計が一般的になっています。
検索キーワードを入力するとどうなる?
IE9のアドレスバーへ明らかなURLではない文字列を入力すると、設定されている既定の検索プロバイダーを利用して検索できます。
たとえば既定の検索プロバイダーがBingになっている状態で「Windows 7 使い方」と入力すると、そのキーワードをBingで検索するという流れです。
検索プロバイダーを追加・変更している場合は、その設定に応じた検索サービスを利用できます。そのため「アドレスバーと検索バーが統合された」というのは、検索エンジン自体がInternet Explorerに内蔵されたという意味ではなく、検索エンジンへキーワードを送る入口がアドレスバーへ統合されたという意味です。
検索候補もアドレスバーから利用できた
IE9では検索候補にも対応しており、検索プロバイダーが対応していれば、入力途中の文字から候補を表示できます。
たとえば「windows」と入力すると、検索プロバイダーから関連する検索候補が提示される場合があります。
ただし、検索候補はプライバシーにも関係します。入力した文字を検索プロバイダーへ送信する必要があるため、IE9では検索候補の利用についてユーザーが設定できる仕組みが用意されていました。
履歴やお気に入りの候補も同じ場所に表示された
One Boxは単なる検索欄ではありません。文字を入力すると、過去に閲覧したWebサイトやお気に入りなどから一致する候補が表示されることもありました。
たとえば以前アクセスした「example.com」が履歴に残っていれば、「exa」などと入力した段階で候補として表示され、すべてのURLを入力しなくてもアクセスできます。
現在のChromeやEdgeのアドレスバーでもよく見られる動作ですが、IE9でも同じように、アドレスバーをWebへの入口としてまとめる方向へ進化していました。
IE9ではタブもアドレスバーと同じ行に配置された
IE9ではアドレスバーだけでなく、ブラウザ上部のデザインそのものが大幅に簡素化されました。
初期状態では、アドレスバーとタブが同じ行に配置されるコンパクトなUIが採用されていました。Webページの表示領域を広く確保することを重視したデザインです。
この変更とOne Boxの採用が同時に行われたため、IE8からIE9へ変更したユーザーには「検索バーがなくなった」「上の部分がかなり小さくなった」と感じられることがありました。
「検索ボックスが消えた」のは不具合ではない
IE8までの操作に慣れていると、IE9へアップグレードした後に画面右上の検索ボックスが見当たらず、「検索欄が消えてしまった」と思うことがあります。
しかし、これはIE9の基本設計によるもので、検索機能そのものが削除されたわけではありません。
検索したい語句をアドレスバーへ直接入力すれば、これまで検索ボックスで行っていた操作を実行できます。
IE8とIE9の違いを比較
| 項目 | Internet Explorer 8 | Internet Explorer 9 |
|---|---|---|
| URL入力 | アドレスバー | One Box |
| Web検索 | 主に独立した検索ボックス | One Boxから検索可能 |
| 入力欄 | アドレスと検索が分かれている | URL・検索を統合 |
| 検索候補 | 検索ボックスなどで利用 | アドレスバーから利用 |
| UI | 比較的多くのツールを表示 | コンパクトでシンプル |
IE9では単に検索ボックスを削除したのではなく、その機能をアドレスバーへ取り込んだ点がポイントです。
「一本化」といってもURLと検索の処理は同じではない
見た目の入力欄は1つになりましたが、内部では入力された内容に応じて処理が変わります。
Webアドレスとして判断できる文字列ならWebサイトへアクセスし、検索語句と判断された場合は検索プロバイダーへ送信して検索結果を表示します。
したがって、「アドレスバーと検索バーが完全に同じ機能になった」というより、異なる2つの操作を1つのユーザーインターフェースから実行できるようにしたと理解すると正確です。
Internet Explorer 9は現在利用すべきブラウザではない
IE9のOne Boxについて歴史的な仕様を確認することはできますが、Internet Explorer 9を現在のWeb閲覧用途で使用することは推奨できません。
Internet ExplorerはすでにMicrosoftによるサポートが終了しており、Internet Explorer 11のデスクトップアプリケーションについても多くのWindows環境で提供終了となっています。
現在はMicrosoft Edge、Google Chrome、Mozilla Firefoxなど、セキュリティ更新が継続しているブラウザを使用することが重要です。
[参照] Microsoft Internet Explorer 11デスクトップアプリのサポート終了情報
現在のMicrosoft Edgeにも同じ考え方が受け継がれている
現在のMicrosoft Edgeでも、アドレスバーへURLと検索キーワードの両方を入力できます。
たとえば「openai.com」と入力すればサイトへ移動し、「ブラウザ 歴史」と入力すれば既定の検索エンジンで検索するといった使い方です。
現在では当たり前になった操作ですが、Internet Explorer 9のOne Boxは、Internet Explorerシリーズにおいてアドレス入力と検索を一つにまとめる大きなUI変更でした。
まとめ:Internet Explorer 9ではアドレスバーと検索機能が一本化された
Internet Explorer 9では、従来のアドレスバーと独立した検索ボックスの役割が「One Box」と呼ばれる1つの入力欄へ統合されました。
IE8ではURLをアドレスバー、検索キーワードを検索ボックスへ入力する使い方が中心でしたが、IE9ではアドレスバーへどちらを入力しても処理できるようになっています。
URLなら目的のWebサイトへアクセスし、検索語句なら設定された検索プロバイダーでWeb検索を実行します。さらに、閲覧履歴やお気に入り、検索候補なども同じ入力欄から利用できました。
そのため、「Internet Explorer 9でアドレスバーと検索バーが一本化されたのか」という点については、基本的にその理解で正しいといえます。ただし、現在Internet Explorerはサポートを終了しているため、実際のWeb閲覧にはMicrosoft Edgeなどサポート中のブラウザを利用するのが安全です。


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