Internet Explorer(IE)は長年Windowsの標準的なWebブラウザとして利用されてきましたが、バージョンによって対応するWindowsが異なります。特にWindows XPとInternet Explorer 9(IE9)の組み合わせは、当時の記憶が曖昧になりやすいポイントです。
結論から整理すると、正式版のInternet Explorer 9はWindows XPには対応していません。Windows XPでMicrosoftが正式に提供したInternet Explorerの最終バージョンは、基本的にInternet Explorer 8(IE8)です。ここではIE9の対応OSや、なぜWindows XPでは利用できなかったのかを分かりやすく整理します。
Internet Explorer 9はWindows XPに対応していない
Internet Explorer 9は2011年に正式版が公開されたWebブラウザですが、Windows XPは動作対象に含まれていませんでした。したがって、Windows XPのパソコンへIE9を通常の方法でインストールして使用することはできません。
Windows XPで利用できたInternet Explorerの最終バージョンはInternet Explorer 8です。そのため、当時Windows XPを長期間利用していた人には「IE8のままだった」という記憶が残っていることも多いでしょう。
| Internet Explorer | Windows XP | 主な対応Windows |
|---|---|---|
| IE6 | 対応 | Windows XPなど |
| IE7 | 対応 | Windows XP、Windows Vistaなど |
| IE8 | 対応 | Windows XP、Windows Vista、Windows 7など |
| IE9 | 非対応 | Windows Vista SP2、Windows 7など |
ただし、対応状況にはOSのサービスパックや32bit・64bitなどの条件が関係する場合があります。上表はWindows XPとIE9の関係を把握するための概略です。
なぜIE9はWindows XPをサポートしなかったのか
IE9では、それ以前のInternet Explorerから描画処理などの仕組みが大きく進化しました。特にWebページの表示処理にGPU(グラフィックスプロセッサー)を利用するハードウェアアクセラレーションなど、当時としては新しい技術が導入されています。
こうした機能ではWindows Vista以降に搭載されたグラフィックス関連の仕組みなどが利用されており、古いWindows XPをそのままサポートすることが難しくなりました。単に「XPが古いから対象外にした」というだけではなく、IE9が利用するOS側の技術的な基盤も関係しています。
つまりIE9は、ブラウザ単体だけを新しくすればWindows XPでも同じように動かせるという設計ではありませんでした。この点を理解すると、IE8とIE9の間でWindows XPへの対応が途切れた理由も分かりやすくなります。
Windows XPではIE8が事実上の最終バージョン
Windows XPを使い続けた場合、Internet ExplorerについてはIE8が事実上の最終地点になりました。IE9以降へ更新したい場合には、ブラウザだけでなくWindows自体を対応するバージョンへ移行する必要がありました。
例えば当時、Windows XP+IE8のパソコンとWindows 7+IE9のパソコンが同時に使われていた時期があります。そのため「昔のパソコンでIE9を使っていた」と記憶していても、実際にはそのパソコンがWindows 7やWindows Vistaだったというケースも考えられます。
また、Internet Explorerの見た目はバージョンアップによって変化してきたため、古い記憶だけからIE8とIE9を判別するのは簡単ではありません。OSとブラウザのバージョンをセットで確認することが重要です。
IE9より後のInternet Explorerはどうなった?
IE9の後にはInternet Explorer 10、Internet Explorer 11と開発が続きましたが、Windows XPが再び対応OSになることはありませんでした。Windows XPそのものも2014年4月にMicrosoftによる延長サポートが終了しています。
その後MicrosoftはInternet ExplorerからMicrosoft EdgeへとWebブラウザの中心を移しました。現在ではInternet Explorer 11のデスクトップアプリケーションについても、対象となるWindows環境でサポートが終了しています。
古い業務システムなどInternet Explorer向けに作られたWebサイトへの対応については、Microsoft EdgeにIEモードが用意されるなど、Internet Explorerそのものを使い続けるのとは異なる方法へ移行しています。
現在Windows XPやIEをインターネット利用するのはおすすめできない
Windows XPやInternet Explorerについて調べている場合、古いパソコンを再利用してWebサイトを閲覧したいと考えることもあるでしょう。しかし、サポートが終了したWindows XPやInternet Explorerを通常のインターネット閲覧に使用することは、セキュリティ上おすすめできません。
サポート終了後は新たに発見された脆弱性への修正が提供されないため、現在のWebサービスを安全に利用する環境としては適していません。また、現在のWeb標準や暗号化方式に対応できず、ページが正常に表示されなかったり、そもそも接続できなかったりすることもあります。
昔のソフトウェアやWebページの検証など特別な目的でWindows XP環境を保存する場合には、日常的なインターネット利用とは切り離して扱うことが重要です。
IE8とIE9を混同しやすい理由
Windows XPが非常に長期間利用されたOSだったことに加え、Windows VistaやWindows 7と利用時期が重なっていることが、IE8とIE9の記憶を混同しやすい理由の一つです。
例えば家庭にWindows XPとWindows 7の2台があった場合、「昔IE9を使っていた」という記憶自体は正しくても、それがWindows XPだったとは限りません。XP側ではIE8、Windows 7側ではIE9という構成だった可能性があります。
古いソフトウェアの対応状況を確認するときには、ブラウザ名だけでなく「IE9+Windows XP」のようにOSとの組み合わせで調べると、より正確な情報を見つけやすくなります。
まとめ
Internet Explorer 9の正式版はWindows XPには対応しておらず、Windows XPで利用できるInternet Explorerの最終バージョンはIE8です。
IE9ではハードウェアアクセラレーションをはじめとする新しい技術が導入され、Windows Vista以降のOSが持つ機能を利用する設計となったことなどから、Windows XPは対応対象になりませんでした。
そのため「Windows XPでIE9を使っていた」という記憶がある場合には、IE8との混同や、当時併用していたWindows Vista・Windows 7など別のPCとの記憶が混ざっている可能性があります。現在はWindows XPもInternet Explorerもサポートを終了しているため、通常のインターネット利用にはサポート中のOSとブラウザを使用するのが安全です。


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