VeraCryptで「パスワードが正しくないかVeraCryptのボリュームではありません」と表示される原因とマウント方法を解説

ウイルス対策、セキュリティ対策

VeraCryptはファイルやドライブを暗号化して安全に管理できる便利なツールですが、初めて利用する場合は「ボリュームを作成した後、どうやってマウントするのか分からない」「パスワードは合っているはずなのにエラーが出る」といった問題が起こりやすいです。

特にマウント時に表示される「パスワードが正しくないかVeraCryptのボリュームではありません」というメッセージは、パスワード間違い以外にも複数の原因があります。この記事では、VeraCryptボリュームを正しくマウントする手順と、エラーが発生する主な原因や確認ポイントについて解説します。

VeraCryptのマウントとは何をする操作なのか

VeraCryptでは、作成した暗号化ボリュームを通常のフォルダーやドライブのように利用するために「マウント」という操作を行います。

マウントすると、VeraCryptで作成した暗号化ファイルが仮想ドライブとして表示され、その中にファイルを保存したり読み込んだりできるようになります。

例えば、DドライブやEドライブのようなドライブ文字を指定してマウントすると、そのドライブを開くことで暗号化された領域へアクセスできます。

VeraCryptボリューム作成後の正しいマウント手順

まず、VeraCryptを起動し、上部のドライブ一覧から空いているドライブ文字を選択します。その後、「ファイルの選択」または「デバイスの選択」から作成したVeraCryptボリュームを指定します。

ここで注意したいのは、下部の「ボリューム」欄に暗号化したい通常ファイルを入れるのではなく、VeraCryptボリュームとして作成したファイルを指定する必要がある点です。

例えば、「テスト用.txt」など普通のファイルを指定してもVeraCryptは暗号化ボリュームとして認識できません。その場合、「パスワードが正しくないかVeraCryptのボリュームではありません」というエラーになります。

「パスワードが正しくない」と表示される主な原因

このエラーが表示された場合、多くの人はパスワード入力ミスを疑います。しかし、実際にはボリュームの指定間違いや作成方法の違いによって発生することも多くあります。

主な原因として以下のようなものがあります。

  • 指定しているファイルがVeraCryptボリュームではない
  • 作成したボリュームとは別のファイルを選択している
  • パスワード入力時の大文字・小文字が違う
  • キーボード入力設定が変わっている
  • キーファイルを設定しているのに指定していない

特に初心者の場合、暗号化したいデータそのものを指定してしまうケースがあります。VeraCryptでは、先に専用の暗号化コンテナを作成し、その中へファイルを保存する仕組みになっています。

作成したVeraCryptボリュームを確認する方法

正常に作成されたVeraCryptボリュームは、作成時に指定した保存場所に存在します。例えば「秘密データ.hc」や「暗号化ファイル」など、自分で設定した名前のファイルがボリュームになります。

このファイルをVeraCryptの「ボリュームの選択」から指定してから「マウント」を実行してください。

一方で、暗号化したい元データのファイルや、VeraCryptで作成していない一般的なファイルを指定している場合はマウントできません。

パスワード入力時に確認すべきポイント

パスワードが正しいと思っていても、入力環境によって認識されない場合があります。特に日本語入力が有効になっている場合や、Caps Lockがオンになっている場合は注意が必要です。

また、VeraCryptでは短いパスワードも設定できますが、安全性の面では十分な長さと複雑さを持つパスワードを利用することが推奨されています。

テスト目的で短いパスワードを設定した場合でも、実際に重要なデータを保存する際には、第三者に推測されにくいパスワードへ変更することが大切です。

それでもマウントできない場合の対処方法

ボリュームの指定とパスワードが正しい場合でも、作成時の設定によってマウントできないことがあります。

例えば、作成時に「キーファイルを使用する」「PIMを指定する」「暗号化方式を変更する」といった設定を行った場合、マウント時にも同じ条件を指定する必要があります。

また、別のパソコンへ移動した場合でも、VeraCrypt本体が対応していれば基本的には同じ手順で開くことができます。ただし、必要な設定情報は忘れずに管理しておく必要があります。

VeraCryptを安全に利用するための注意点

VeraCryptは強力な暗号化機能を持っていますが、パスワードを忘れると基本的に復元できません。そのため、設定したパスワードは安全な方法で管理しておくことが重要です。

また、暗号化ボリュームのファイル自体を削除すると、中に保存していたデータへアクセスできなくなる可能性があります。重要なデータの場合はバックアップも用意しておきましょう。

例えば、仕事の資料や個人情報を保存する場合は、暗号化ボリュームのコピーを別の場所に保管することで、故障や誤操作によるデータ消失リスクを減らせます。

まとめ

VeraCryptで「パスワードが正しくないかVeraCryptのボリュームではありません」と表示される場合、必ずしもパスワードが間違っているとは限りません。

多くの場合は、マウント対象として通常のファイルを指定している、作成したVeraCryptボリュームとは違うファイルを選択しているなど、ボリューム指定の問題が原因です。

正しいVeraCryptボリュームファイルを選択し、作成時と同じ設定でマウントすることで、多くの場合は正常に利用できます。まずは指定しているファイルが本当にVeraCryptボリュームなのかを確認することが解決への第一歩です。

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