auの「LISMO(リスモ)」はどこへ行った?サービス終了の歴史と現在の音楽サービスとの違いを解説

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2000年代のauを使っていた人にとって、「LISMO(リスモ)」は非常に印象の強いサービスです。緑色のリスのキャラクターを覚えている人も多く、「最近のauでは見かけないけれど、リスモはどこへ行ったの?」と疑問に思うことがあります。

結論からいうと、LISMOという名前で展開されていた主要サービスはすでに終了しており、現在のauで昔のLISMOをそのまま利用することはできません。突然一つのサービスが消えたというより、スマートフォンへの移行に合わせて、LISMO Port、LISMO Music、LISMO WAVEなど関連サービスが段階的に終了・再編されていきました。

ここでは、そもそもLISMOとは何だったのか、いつごろ終了したのか、音楽配信サービスはどこへ移ったのかをKDDI・auの公式情報をもとに整理します。

LISMO(リスモ)は2006年に始まったauの音楽サービス

LISMOは「au LISTEN MOBILE SERVICE」の略称で、KDDIと沖縄セルラーが2006年1月に発表した総合音楽サービスです。au携帯電話とパソコンを連携し、音楽を管理したり携帯電話で再生したりできる仕組みとして登場しました。[参照] KDDI「au LISTEN MOBILE SERVICE」の提供開始

当時は現在のようにスマートフォンでSpotifyやApple Musicなどを利用する時代ではなく、携帯電話の「着うた」「着うたフル」が音楽の楽しみ方として大きな存在でした。LISMOでは「au Music Player」やPC用の「au Music Port」などを使い、携帯電話とパソコンの間で音楽を扱えました。

その後、LISMOというブランドの下で音楽販売、音楽管理、映像、ラジオ、電子書籍など複数のサービスが展開されたため、「LISMO」という単独のアプリだけが存在していたわけではありません。この点が、現在「リスモはいつなくなったの?」という疑問への答えを少し複雑にしています。

LISMOは一斉終了ではなく関連サービスが順番に終了した

LISMOには複数のサービスがあったため、「○年○月○日にLISMOのすべてが終了した」と単純には言えません。auの現在の「終了したサービス一覧」を確認すると、LISMO関連サービスが異なる時期に終了していることが分かります。[参照] au「終了したサービス一覧」

サービス 終了時期・変更
LISMO Music Store 2011年12月8日終了
LISMO unlimited 2013年にKKBOXへリニューアル
LISMO Port 2013年11月29日に提供・サポート終了
LISMO(Music) 2014年1月31日終了
LISMO Video DVDレンタル 2014年3月31日終了
LISMO Book Store 2016年4月30日終了
LISMO楽曲検索 2017年9月27日終了
LISMO WAVE 2019年9月30日終了

つまり、昔のauケータイで親しまれていた「LISMO」というブランドは、スマートフォン時代への移行とともに少しずつ役割を終えていったと理解すると分かりやすいでしょう。

パソコンとau携帯をつないでいた「LISMO Port」は2013年に終了

昔のLISMOで特に印象に残っている人が多いのが「LISMO Port」です。これはPCを介してau携帯電話へ音楽コンテンツを転送したり、コンテンツをバックアップしたりするための統合管理ソフトでした。

KDDIは2013年5月、LISMO Portの提供を同年11月29日に終了すると発表しました。理由として、スマートフォンの普及に伴い、スマートフォン向けサービスを強化していく方針を説明しています。[参照] KDDI「au携帯電話向け音楽サービスの一部終了について」

なお、当時の発表では、すでにLISMO Portを利用しているユーザーは提供終了後もソフト自体を引き続き利用できるとされていました。ただし、2013年11月29日をもってサポートは終了しています。そのため、現在のWindowsや現行スマートフォンで利用することを前提としたサービスではありません。

「LISMO unlimited」はKKBOXへリニューアルされた

LISMO関連サービスの中には、単純に終了したのではなく別サービスへ移行したものもあります。その代表例が「LISMO unlimited powered by レコチョク」です。

KDDIは2013年、LISMO unlimitedをスマートフォン・タブレット向け音楽配信サービス「KKBOX」へリニューアルすると発表しました。当時、対象となる支払い方法を利用していたユーザーについては自動移行などの案内も行われていました。[参照] KDDI「LISMO unlimited」をKKBOXへリニューアル

そのため、「昔使っていたLISMOの音楽聴き放題サービスはどこへ行った?」という意味であれば、LISMO unlimitedについてはKKBOXへのリニューアルが一つの明確な答えになります。ただし、LISMO全体がKKBOXへ名称変更されたわけではありません。

「LISMO Music Store」も早い段階で終了している

LISMOには、パソコンから着うたフルなどを購入できる「LISMO Music Store」も存在しました。KDDIによると、このサービスは2006年5月に始まり、2011年12月8日に終了しています。[参照] KDDI「LISMO Music Store」のサービス提供終了について

当時はPCで購入した楽曲をauケータイへ転送するという利用方法がありました。しかしスマートフォンの普及とともに、端末から直接音楽配信サービスを利用するスタイルが一般的になり、こうしたPCと携帯電話を組み合わせた仕組みの必要性も小さくなっていきました。

この変化を見ると、LISMOがなくなった理由は単なるブランド廃止というより、携帯電話を中心とした音楽利用から、スマートフォンとクラウド型サービスを中心とした利用環境へ変化したことが大きかったと考えられます。

LISMO WAVEは比較的長く2019年まで残っていた

「LISMO」という名前は2013~2014年ごろにすべて消えたわけではありません。「LISMO WAVE」はその後もサービスが続き、auの終了サービス一覧では2019年9月30日終了とされています。

LISMO WAVEはラジオなどを楽しむサービスとして展開されていました。2013年にはiPhone・iPad向けにも提供されており、フィーチャーフォン時代のLISMOとは異なる形でスマートフォン時代にもブランド名が残っていました。[参照] KDDI「LISMO WAVE」iPhone・iPad対応

したがって、「リスモを最近まで見た気がする」という記憶も不自然ではありません。LISMOという名前を持つサービスは、種類によって終了時期がかなり違います。

緑色のリス「リスモくん」はどうなった?

LISMOと聞いてサービスそのものより、緑色のリスのキャラクターを思い浮かべる人も多いでしょう。auのテレビCMや広告などに登場していたため、2000年代のauを象徴する存在として記憶されています。

しかし、LISMO関連サービスの縮小・終了とともに、現在のauの主要サービスでこのキャラクターを日常的に目にする機会もなくなりました。そのため、現在のauスマートフォンを使い始めた世代では、LISMOという名称自体を知らない場合もあります。

「リスモはどこへ行った?」という疑問には、キャラクターと音楽サービスの両方が含まれていることがありますが、少なくとも現在のauで昔のLISMOが現役の音楽サービスとして提供されているわけではありません。

昔LISMOで買った曲は現在も聴ける?

ここは「LISMOが終了した」という話とは分けて考える必要があります。昔購入した楽曲が現在再生できるかどうかは、購入したサービス、ファイル形式、保存している端末、機種変更の状況などによって異なります。

例えばLISMO Music Storeについては、KDDIが2011年の終了案内で、サービス終了時に購入楽曲の再ダウンロードも終了すると告知していました。そのため、現在になって当時のストアへアクセスして再ダウンロードするという使い方はできません。

古いauケータイやパソコンに楽曲が残っている場合でも、現在のスマートフォンへ簡単に移せるとは限りません。著作権保護、ファイル形式、対応ソフトなどの条件が関係するため、「LISMOで買った曲なら現在のau端末にも自動的に引き継がれている」とは考えないほうがよいでしょう。

まとめ:auのLISMOはスマホ時代への移行で段階的に終了した

auのLISMOは、2006年に「au LISTEN MOBILE SERVICE」として始まった総合音楽サービスです。auケータイで音楽を聴いたり、パソコンと携帯電話を接続して楽曲を管理したりできることが大きな特徴でした。

しかし、スマートフォンの普及によって音楽の利用方法が変わり、LISMO Music Storeは2011年、LISMO Portは2013年、LISMO(Music)は2014年に終了するなど、関連サービスは段階的に整理されました。LISMO unlimitedは2013年にKKBOXへリニューアルされ、LISMO WAVEは比較的長く2019年まで提供されました。

つまり「リスモがどこかへ移転して現在も同じ形で存在する」というより、LISMOブランドの各サービスが終了・再編され、スマートフォン時代の別サービスへ役割が移っていったと理解するのが正確です。

現在のau公式サイトでもLISMO Port、LISMO(Music)、LISMO WAVEなどは「終了したサービス」として掲載されています。昔の緑色のリスとともにLISMOを覚えている人にとっては懐かしい存在ですが、現在のauではすでに一つの時代を終えたサービスとなっています。[参照] au公式「終了したサービス一覧」

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