1台のスマートフォンで、メイン回線は他社のSIM、サブ回線はauのeSIMというデュアルSIM運用を検討する人は少なくありません。特に「データ通信はメイン回線で行い、auは電話番号と通話だけに使いたい」という場合、気になるのが通話専用に近い料金プランとかけ放題の有無です。
auではeSIMのみで新しい回線を契約することが可能です。一方、スマートフォン向けのau料金は基本となる料金プランに通話オプションを追加する仕組みのため、「通話だけの基本料金0円+完全かけ放題」のような単純な通話専用プランとして考えないことがポイントです。
料金や受付中のプラン、キャンペーンは改定されることがあるため、ここでは2026年8月時点で確認できるau公式情報を基に、eSIMをサブ回線として使う場合の考え方を整理します。
auはeSIMだけでも新規契約できる
auではスマートフォン本体を購入せず、SIMのみで回線を契約できます。au Online Shopではau ICカードだけでなくeSIMのみの契約も扱っており、eSIMの場合はオンラインで開通手続きを進めることができます。
つまり、現在利用しているスマートフォンがauのeSIMに対応していれば、「他社の回線を解約してauへ乗り換える」のではなく、他社回線を残したままauの電話番号を新規契約して2回線にするという使い方が可能です。
au Online ShopではeSIMのみの新規契約も扱われています。申し込み時点の条件や対象機種については、[参照] au公式「au Online Shop SIMデビューキャンペーン」などの最新情報も確認しておくとよいでしょう。
「通話のみ・完全かけ放題」は基本プランと通話オプションを分けて考える
auで注意したいのは、完全かけ放題が単独の回線プランではなく、対象となる料金プランに追加する通話オプションとして提供されている点です。そのため「完全かけ放題が月額1,980円だから、1,980円だけでau回線を持てる」という意味ではありません。
auには「通話定額2」があり、月額1,980円(税込)を追加することで、対象となる国内通話を24時間かけ放題にできます。また「通話定額ライト2」は月額880円(税込)で、1回5分以内の対象国内通話がかけ放題になります。
| 通話オプション | 内容 | 月額 |
|---|---|---|
| 通話定額2 | 対象となる国内通話が24時間かけ放題 | 1,980円(税込) |
| 通話定額ライト2 | 1回5分以内の対象国内通話がかけ放題 | 880円(税込) |
長電話を頻繁にするなら通話定額2、短時間の電話が中心なら通話定額ライト2という選び方ができます。ただし、0570(ナビダイヤル)など対象外となる電話番号・通話があります。
auを通話専用にしても基本料金は必要
デュアルSIM端末の設定でモバイルデータ通信を他社SIMに固定すれば、実際の使い方としてau側のデータ通信をほとんど使わない運用はできます。しかし、データを使わないからといってauの基本料金がなくなるわけではありません。
したがって費用を考えるときは、「auの対象料金プランの月額料金+通話定額2の1,980円」という形で計算する必要があります。電話ユニバーサルサービス料などが別途発生する場合もあります。
この違いは重要です。「auの電話番号で完全かけ放題を使いたい」という目的ならauで実現できますが、「データ容量はいらないので、かけ放題料金だけ払いたい」という希望とは料金体系が一致しない可能性があります。
デュアルSIMではメイン回線をデータ、auを通話に設定できる
デュアルSIM対応スマートフォンでは、2つの回線について用途を分けられます。例えばSIM1を現在利用している他社回線、SIM2を新しく契約したau eSIMとし、モバイルデータ通信のデフォルト回線をSIM1に設定します。
電話については発信時にau回線を選択したり、端末によってはデフォルトの音声回線を指定したりできます。これにより、インターネット通信はメイン回線、電話はauという構成にできます。
例えば「メイン回線はデータ容量が安い事業者を利用し、仕事などの長電話だけauの通話定額2を使う」という役割分担が考えられます。ただし、実際に利用できるデュアルSIMの組み合わせや設定方法はスマートフォンによって異なります。
契約前にスマートフォンのeSIM・au対応状況を確認する
eSIMを契約する前には、使用するスマートフォンがeSIMに対応していることに加え、au回線で利用できる機種か確認することが重要です。「eSIM対応」と「auで問題なく利用できる」は必ずしも同じ意味ではありません。
また、端末によって「物理SIM+eSIM」「eSIM+eSIM」など対応するデュアルSIM構成が異なります。現在のメイン回線が物理SIMなのかeSIMなのかも確認しておきましょう。
特に他社で購入したAndroidスマートフォンを利用する場合は、対応周波数やau VoLTEなども関係します。申し込み前にau公式サイトの対応端末情報を確認しておくことが大切です。
完全かけ放題でもすべての電話が無料になるわけではない
「国内通話24時間かけ放題」という表現から、国内ならすべて無料になると思われがちですが、通話定額2にも対象外があります。au公式情報では、0570(ナビダイヤル)、衛星電話などのほか、一部の電話番号やサービスへの通話が対象外になることが案内されています。
また国際電話や海外での発着信も通常の国内かけ放題とは別に考える必要があります。仕事で0570番号へ電話する機会が多い場合などは、完全かけ放題を契約していても通話料金が発生する可能性があります。
そのため「通話定額2=どこへ何時間電話しても必ず1,980円」と考えず、利用する電話番号が無料通話の対象か確認しておくと安心です。
通話だけが目的ならau以外の選択肢とも総額を比較する
サブ回線の目的が「auブランドそのものを使いたい」ではなく、「2つ目の電話番号で完全かけ放題を安く使いたい」ということであれば、auだけに絞らず他の通信サービスも含めて比較した方がよい場合があります。
比較するときは、かけ放題オプションの価格だけを見るのではなく、基本料金+かけ放題料金+必要な手数料などを含めた月額総額で考えるのがポイントです。データ通信を全く使わない予定なら、低容量プランと完全かけ放題を組み合わせられるサービスが有力候補になる場合があります。
一方、auのエリアや電話番号をサブ回線として確保したい、auのサービスを利用したいなど明確な目的があるなら、auのeSIMと通話定額2を組み合わせる方法は検討できます。
まとめ|auのeSIMを通話用サブ回線にすることは可能
auではスマートフォンを購入せず、eSIMのみで新しい回線を契約できます。そのため、デュアルSIM対応端末なら「メイン回線は他社、サブ回線はau eSIM」という構成にすることが可能です。
auには対象国内通話を24時間かけ放題にする「通話定額2」が月額1,980円(税込)で用意されています。ただし、これは単独の料金プランではなく通話オプションなので、実際の月額料金はauの基本となる料金プラン+1,980円などで考える必要があります。
「auをほぼ通話専用として使う」ことと「通話料金だけでauを契約する」ことは別です。契約時には最新の料金プラン、割引適用条件、eSIM対応端末、かけ放題対象外の通話をau公式サイトで確認し、自分の利用方法での月額総額を計算してから申し込むのがおすすめです。


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