楽天証券のパスキー認証とは?パスワード・絵文字認証との違いとログイン方法を解説

ウイルス対策、セキュリティ対策

楽天証券では、不正アクセスやフィッシング詐欺への対策として、従来のログインID・パスワードと絵文字による追加認証に加え、より安全性の高い「パスキー認証(FIDO2)」を導入しています。さらに2026年6月以降は、利用者ごとに順次パスキー認証を必須化すると案内されています。

ここで分かりにくいのが、パスキーを設定すると「パスワード+絵文字+パスキー」という3段階の認証になるのか、それともパスワードや絵文字を使わなくなるのかという点です。楽天証券の公式情報を確認すると、パスキーでログインする場合、基本的にはログインID・パスワードの入力と絵文字による追加認証は不要です。

ただし、パスキーが利用できない場合の従来方式や、通常とは異なるアクセスを検知した場合の追加確認などもあるため、「パスキーだけ」と単純に覚えるより、それぞれの認証方法の役割を理解しておくと安心です。

楽天証券のパスキー認証はパスワードに追加する認証ではない

パスキーという言葉から、現在使用している「ログインID+パスワード+絵文字」に、さらにパスキーを追加する仕組みを想像するかもしれません。しかし楽天証券のパスキー認証は、そのような3段階認証として案内されているものではありません。

楽天証券によると、パスキー認証を利用するとログインID・パスワードの入力とメールによる絵文字認証(ログイン追加認証)が不要になります。つまり通常のパスキーログインでは、「パスワード+絵文字+パスキー」ではなく、パスキーを使って本人確認をしてログインする仕組みです。

端末では顔認証や指紋認証のほか、PINコード、パターンなど、その端末に設定されているロック解除方法を利用して本人確認を行います。楽天証券公式サイトでも仕組みや設定方法が公開されています。[参照:楽天証券 パスキー認証(FIDO2)]

従来の「パスワード+絵文字」と何が違うのか

従来方式では、楽天証券のログインIDとパスワードを入力したうえで、登録メールアドレスに届く画像を使ったログイン追加認証を行います。いわゆる「絵文字認証」です。

一方、パスキーではパスワードそのものをログイン時に入力する必要がありません。端末に保存されたパスキーと、端末の顔認証・指紋認証・PINなどを利用して本人確認します。

ログイン方法 通常必要になるもの
従来方式 ログインID+パスワード+絵文字による追加認証
パスキー方式 パスキー+端末側の本人確認(顔・指紋・PINなど)

したがって、「現在の認証方法にパスキーが一つ追加される」と考えるより、ログイン方法そのものをパスキー方式へ置き換えると理解すると分かりやすいでしょう。

顔や指紋の情報が楽天証券に送信されるわけではない

パスキーで顔認証や指紋認証を使用すると、「自分の顔や指紋のデータが楽天証券に登録されるのでは」と心配になる場合があります。しかし楽天証券は、顔や指紋などの生体認証データはスマートフォンなどの端末に保存され、楽天証券には提供・保存されないと説明しています。

また、顔認証や指紋認証に対応していなければパスキーを使えないという意味でもありません。端末のPINコードやパターンなどを利用できる場合があります。

例えばWindows PCではWindows Helloを利用したパスキーを作成する方法も案内されています。スマートフォンに作成したパスキーを使ってPCからログインする方法も用意されているため、利用環境に合わせて設定できます。

2026年6月以降はパスキー認証が順次必須化

楽天証券は2026年5月29日付の案内で、2026年6月以降、ログイン時のパスキー認証を利用者ごとに順次必須化すると発表しています。全利用者が同じ日に一斉に切り替わるのではなく、必須化の時期は利用者によって異なり、詳細は個別に案内されるとしています。

そのため、楽天証券からパスキー設定に関する案内を受け取った場合には、メール本文に記載されたリンクを安易にクリックするのではなく、楽天証券の公式サイトや公式アプリからログインして内容を確認するのが安全です。証券会社を装ったフィッシングメールへの警戒も必要です。

必須化については楽天証券の公式発表でも確認できます。[参照:楽天証券 パスキー認証の段階的必須化について]

パスキーが使えない場合はどうなる?

端末の状態や利用環境によって、パスキーでログインできないケースも考えられます。楽天証券では、パスキー認証が利用できない場合について、従来のログインID・パスワードと絵文字認証を利用できる旨を案内しています。

ここが重要で、従来方式が存在することと「パスキーでログインするときにもパスワードと絵文字が必要」ということは別です。パスキーを正常に使用してログインする場合には、通常はパスワードと絵文字認証を重ねて入力する仕組みではありません。

なお、楽天証券は、普段利用していない環境からのアクセスなどを検知した場合には、パスキーの利用有無にかかわらずリスクベース認証を求める場合があると説明しています。そのため、状況によって追加確認が発生する可能性まで否定するものではありません。

パスキーを作成した後のログイン方法

パスキーを作成すると、次回以降は楽天証券のログイン画面にある「パスキーでログイン」などの選択肢からログインできます。スマートフォンの場合は、画面の指示に従ってパスキーを選択し、顔認証・指紋認証・端末のPINなどで本人確認します。

PCにパスキーを保存している場合には、そのPCのWindows Helloなどを使った認証が可能です。また、スマートフォン側に保存したパスキーをPCから利用する方法もあり、その場合にはPCに表示されたQRコードをスマートフォンで読み取って認証する手順が案内されています。

端末やOSによって画面表示や操作方法が異なることがあるため、実際に設定するときは楽天証券の最新の操作ガイドを確認するのが確実です。[参照:楽天証券 パスキー認証(FIDO2)操作ガイド]

パスキーを設定するときのセキュリティ上の注意点

パスキーはフィッシングへの耐性が高い認証方式ですが、端末そのものの管理が不要になるわけではありません。スマートフォンやPCには画面ロックを設定し、OSやブラウザを適切に更新して利用することが大切です。

また、パスキー設定を促すメールやSMSを受け取ったときには、送信元の表示だけで本物と判断しないことも重要です。メール内のリンクではなく、自分で楽天証券公式サイトを開く、または公式アプリから操作する習慣をつけるとフィッシング対策になります。

機種変更、スマートフォンの紛失、パスキーを保存した端末が故障した場合に備え、楽天証券が案内しているパスキーの追加・管理方法についても事前に確認しておくと安心です。

まとめ|楽天証券のパスキーは「パスワード+絵文字+パスキー」ではない

楽天証券のパスキー認証は、従来のパスワードと絵文字認証の後にさらに追加する認証という位置付けではありません。パスキーを使ってログインする場合は、通常、ログインID・パスワードの入力とメールによる絵文字認証が不要になります。

従来方式は「ログインID+パスワード+絵文字による追加認証」、パスキー方式は「パスキー+端末側の本人確認」と整理すると理解しやすくなります。ただし、アクセス状況によってリスクベース認証が求められる場合があります。

楽天証券では2026年6月以降、利用者ごとにパスキー認証を順次必須化しています。セキュリティ関連の仕様は今後変更される可能性もあるため、実際に設定する際には楽天証券公式サイトの最新情報を確認し、公式の手順に沿って登録することが重要です。

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