FirefoxでPDFは直接閲覧できる?内蔵PDFビューアー「PDF.js」の機能・設定・開けない場合の対処法

Firefox

WebサイトにあるPDFファイルを開くとき、Adobe Acrobat Readerなどの専用アプリが必要なのか、それともFirefoxだけで閲覧できるのか気になることがあります。

FirefoxにはPDFビューアーが標準搭載されており、一般的なPDFファイルであればブラウザー内で直接開いて閲覧できます。PDFを見るだけなら、必ずしも外部のPDF閲覧ソフトを起動する必要はありません。

FirefoxのPDF表示にはMozillaが開発する「PDF.js」という技術が使われています。PDFの閲覧だけでなく、検索、拡大・縮小、印刷、ダウンロードなども行えます。ここではFirefoxのPDF機能と、PDFが直接開かずダウンロードされてしまう場合の確認方法を解説します。

FirefoxにはPDFビューアーが標準搭載されている

Mozillaの公式サポートでは、Firefoxに内蔵されたPDFビューアーを使って、ほとんどすべてのPDFファイルをブラウザー内で表示できると案内されています。[参照] Mozilla Support「Firefox で PDF ファイルを表示する」

例えば検索結果や企業・自治体のWebサイトにある「資料を見る」「PDFを開く」といったリンクをクリックすると、設定やWebサイト側の配信方法に問題がなければ、新しいタブなどにPDFの内容が表示されます。

そのため、単純にPDFの内容を確認したいだけなら、Firefoxとは別にPDF閲覧ソフトを用意しなくても利用できます。

FirefoxのPDF表示にはPDF.jsが使われている

Firefoxの内蔵PDFビューアーを支えているのが「PDF.js」です。PDF.jsはMozillaによって始められたオープンソースのPDFビューアーで、Web標準技術を利用してPDFを表示します。[参照] PDF.js公式サイト

従来のブラウザーではPDF表示のために外部プラグインを利用することもありましたが、現在のFirefoxではPDF表示機能がブラウザーに組み込まれています。

つまり、現在のFirefoxでPDFがブラウザー内に表示された場合、「Adobe ReaderがFirefox内部で動いている」とは限りません。Firefox自身のPDFビューアーで表示している場合があります。

FirefoxのPDFビューアーでできること

Firefox内蔵PDFビューアーには、単にPDFを画面へ表示するだけでなく、閲覧に必要な基本機能が用意されています。

  • ページの移動
  • 拡大・縮小
  • PDF内の文字検索
  • 印刷
  • PDFファイルの保存・ダウンロード
  • 全画面表示などの閲覧操作
  • 対応するPDFでのフォーム入力
  • 注釈やテキスト、描画など一部の編集機能

例えば100ページあるマニュアルを読む場合、PDFを一度保存して別アプリを起動しなくても、Firefox上で検索機能を使って目的の単語を探せます。

近年のFirefoxではPDF編集機能も強化されています。ただし、Firefoxは本格的なPDF編集専用ソフトではないため、高度な編集、特殊なフォーム、電子署名などが必要な場合は専用ソフトが適していることがあります。

PDFをクリックするとダウンロードされる場合は設定を確認

Firefoxを使っているのにPDFがタブ内で表示されず、毎回ダウンロードされる場合があります。この場合はFirefoxのPDFファイルに対する動作設定を確認します。

Firefoxの「設定」を開き、「一般」にあるファイルやアプリケーションに関する項目から「Portable Document Format(PDF)」の処理方法を確認できます。Firefox内で開く設定になっていれば、通常は内蔵ビューアーが利用されます。

反対に「ファイルを保存する」や外部のPDFアプリケーションを使用する設定にしている場合は、PDFをクリックしてもFirefox内で直接表示されないことがあります。設定方法や項目名はFirefoxのバージョンやOSによって多少異なる場合があるため、Mozillaの公式案内を確認すると確実です。[参照] Mozilla Support

設定が正しくてもPDFがダウンロードされることがある

Firefox側を「Firefoxで開く」に設定していても、Webサイト側の設定によってはPDFがダウンロードとして扱われる場合があります。

WebサーバーはHTTPレスポンスヘッダーによって、コンテンツをブラウザー内で表示させるのか、添付ファイルとしてダウンロードさせるのかを指定できます。代表的なのがContent-Dispositionヘッダーです。

例えばWebサイト側がContent-Disposition: attachmentとしてPDFを送信すると、ブラウザーはダウンロード用ファイルとして処理することがあります。したがって「PDFが自動ダウンロードされた=FirefoxにPDF表示機能がない」という意味ではありません。

FirefoxでPDFを開けない場合に確認したいこと

特定のPDFだけ表示できない場合は、FirefoxそのものよりPDFファイル側に原因がある可能性もあります。ファイルが破損している、正常にダウンロードできていない、特殊な機能を使用している、といったケースです。

まずFirefoxを最新版へ更新し、別のPDFが正常に表示できるか確認します。別のPDFは開けるのに一つのファイルだけ開けない場合は、そのPDF固有の問題である可能性が高くなります。

また、Firefox内蔵ビューアーで正しく表示できないPDFは、一度ファイルを保存してAdobe Acrobat Readerなど別のPDF閲覧ソフトで開くことで確認できる場合があります。特定の業務システムが専用PDFソフトを前提としているケースでは、提供元が指定する環境を利用するのが安全です。

PDFを見るためにAdobe Acrobat Readerは必須ではない

「PDF=Adobe Acrobat Readerが必要」と考える人もいますが、Firefoxで一般的なPDFを閲覧するだけならAdobe Acrobat Readerは必須ではありません。

FirefoxのPDFビューアーで必要な内容を問題なく確認できるなら、そのままブラウザー内で閲覧できます。一方、Firefoxの表示機能では対応できない高度なPDF機能を利用するときは、Adobe Acrobat Readerなどの専用アプリケーションを使い分ける方法があります。

つまり、FirefoxとPDF専用ソフトはどちらか一方しか使えないわけではありません。普段の閲覧はFirefox、必要なファイルだけ専用ソフトという使い分けも可能です。

Firefox内でPDFを開くことにセキュリティ上の問題はある?

PDFも外部から受け取るファイルである以上、信頼できないファイルには注意が必要です。Firefox内蔵ビューアーを利用しているからといって、出所不明のPDFを無条件に安全と判断するべきではありません。

Firefox自体を最新バージョンに保ち、メールやSNSなどで突然送られてきた不審なPDFについては送信元を確認しましょう。PDFの内容から外部サイトへのログインや個人情報・クレジットカード情報の入力を促された場合も、リンク先が正規サイトか確認することが大切です。

また、「PDFを見るにはこの特別なプラグインをインストールしてください」などと不審なサイトからソフトウェアの導入を要求された場合は、すぐに実行せず確認してください。現在のFirefoxには標準のPDF表示機能があります。

まとめ:Firefoxだけで一般的なPDFをブラウザー内表示できる

FirefoxはPDFビューアーを標準搭載しており、一般的なPDFファイルをブラウザー内で直接閲覧できます。PDFを見るだけの用途なら、Adobe Acrobat Readerなどの外部ソフトが必須というわけではありません。

Firefoxの内蔵PDFビューアーにはPDF.jsが利用され、ページ移動、拡大・縮小、検索、印刷、保存などの基本的な操作に加え、一部の入力・注釈機能も利用できます。

PDFをクリックするたびにダウンロードされる場合は、FirefoxのPDFに対する動作設定を確認します。ただし、Webサイト側がPDFをダウンロードさせるよう指定している場合など、Firefoxの設定だけではブラウザー内表示にならないケースもあります。

したがって、FirefoxはPDFに対応しているだけでなく、通常のPDF閲覧であればブラウザーだけで完結できる機能を備えています。特殊なPDFや高度な編集機能が必要な場合に限って、用途に応じてPDF専用ソフトと使い分けるとよいでしょう。

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