乗り換え用に取り寄せたスマホは機種変更でも使える?MNPをやめた場合の端末・予約・契約の扱いを解説

ソフトバンク

携帯ショップで他社への乗り換え(MNP)を検討し、希望するスマートフォンの在庫がなかったため他店舗から取り寄せてもらったものの、帰宅後に考え直して「今の携帯会社のまま機種変更したい」と思うことがあります。

この場合に重要なのは、「スマートフォンという商品を取り寄せたこと」と「乗り換え契約が成立したこと」は別だという点です。端末が店舗へ届く予定になっていても、MNPの契約や回線切り替えまで完了していなければ、現在利用している携帯会社との契約がその時点で自動的に終了するわけではありません。

一方、乗り換え先の店舗がMNP契約用として確保した端末を、そのまま現在の携帯会社の「機種変更」に使えるとは限りません。どの会社の店舗で取り寄せたのか、予約時にどこまで手続きが完了したのかによって扱いが変わるため、契約前に店舗へ連絡して確認することが大切です。

まず「乗り換え」と「機種変更」はまったく別の手続き

乗り換え(MNP)は、現在使っている電話番号を維持したまま携帯電話会社そのものを変更する手続きです。たとえばSoftBankからauへ移る場合、最終的にはauとの回線契約が成立し、MNPの切り替えが完了した時点でSoftBankの対象回線が解約されます。

これに対して機種変更は、現在契約している携帯電話会社を変更せず、スマートフォンだけを新しい機種へ変更する手続きです。SoftBankを使い続けるのであれば、一般的にSoftBankで機種変更することになります。

手続き 携帯会社 電話番号 端末
MNP 別会社へ変更 原則そのまま 乗り換え先で購入することが多い
機種変更 現在の会社を継続 そのまま 新しい端末へ変更

この違いが分かると、「auへ乗り換えるために取り寄せた端末を、SoftBankの機種変更にそのまま使えるか」という問題が、単純な予約変更ではないことが分かります。

SoftBankからauへMNPするためにauショップが取り寄せた端末なら、そのままSoftBankの機種変更にはならない

たとえばauショップで「SoftBankからauへ乗り換える」という前提でスマートフォンを他店舗から取り寄せてもらったとします。その端末はauショップの商品在庫として確保・移動されているものです。

その後、「やはりSoftBankを継続して機種変更したい」と考え直しても、auショップでSoftBankの機種変更手続きをすることは通常できません。SoftBankの回線契約に対する機種変更はSoftBank側の手続きだからです。

したがって、auショップへ届いた端末が物理的にはSoftBank回線でも利用可能なモデルだったとしても、それを「SoftBankの機種変更用端末」として同じ条件で購入できるとは限りません。端末単体で販売してもらえるか、予約を変更できるかについては店舗へ確認する必要があります。

「使える端末か」と「その契約条件で購入できるか」は別問題

最近のスマートフォン、とくにiPhoneなどはSIMロックのない状態で販売されるものが多く、対応する周波数やSIM・eSIMの条件を満たせば、購入した携帯会社とは別の会社の回線で利用できる場合があります。

しかし、ここで区別したいのが「技術的にSoftBank回線で使用できるか」と「auショップがその端末をMNPではなく端末単体で販売してくれるか」です。

たとえばau版として取り寄せたiPhoneがSoftBankの対応バンドを満たし、SIMフリー端末としてSoftBank回線で使えるとしても、MNPを条件とした値引き、購入プログラム、店舗独自施策などは適用できなくなる可能性があります。

つまり、同じスマートフォンであっても、乗り換え時の販売価格と端末だけ購入するときの条件は同じとは限りません。

まだ端末が届いただけならMNPが完了したとは限らない

在庫がなく、「明日ほかの店舗から端末が届くので、明日改めて契約する」という段階なら、まだMNPの最終手続きが完了していない可能性があります。

SoftBank公式では、他社へMNPする場合、乗り換え先で新規契約の手続きが完了するまではSoftBankを継続利用でき、MNPが完了した時点でSoftBankの契約が自動的に解約されると案内しています。[参照] SoftBank「MNP予約番号はどこで取得できますか?」

したがって、MNP予約番号を取っただけ、店舗で端末を取り寄せてもらっただけという状態なら、それだけを理由にSoftBank回線がすでに解約されているとは通常考えません。

MNP予約番号を発行しただけなら乗り換えをやめられる

従来方式でSoftBankからMNP予約番号を取得していたとしても、予約番号を取得しただけでSoftBankとの契約が終了するわけではありません。

SoftBankによると、MNP予約番号の有効期間は発行当日を含め15日間で、有効期間内にMNPが完了しなければ自動的に無効になります。また、MNP予約のキャンセルも可能です。[参照] SoftBank「ソフトバンクから他社へのりかえ手続き方法」

そのため「MNP予約番号まで取ったから、もうauへ行くしかない」と考える必要はありません。まだ乗り換え先での開通が済んでいなければ、現在のSoftBankを継続する選択肢があります。

MNPワンストップを使った場合も「申し込んだ瞬間」に元回線が解約されるわけではない

現在は携帯会社によって、MNP予約番号をあらかじめ取得しない「MNPワンストップ」方式も利用できます。そのため、MNP予約番号を取っていないから何も手続きしていないとは限りません。

ただし、重要なのは乗り換え先で回線切り替えが完了したかどうかです。SoftBank公式でも、乗り換え先事業者での切り替え・開通手続きが完了した時点をもって、乗り換え元のサービスが解約されると案内しています。[参照] SoftBank「のりかえ(MNP)・解約に関するご注意事項」

契約状況が分からない場合は、「MNPの申込みはどの段階まで進んでいるか」「au回線はすでに開通しているか」を乗り換え先の店舗へ確認します。

取り寄せ端末をキャンセルできるかは店舗へ早めに連絡する

「明日端末が入荷する」と言われている段階で気持ちが変わったのであれば、翌日店舗へ行ってからではなく、できれば営業時間内に早めに電話して意向を伝えるほうがよいでしょう。

伝える内容はシンプルで、「昨日、SoftBankからauへのMNPを予定して端末を取り寄せてもらいましたが、MNPをやめてSoftBankを継続することにしました。まだ契約前ですが、取り寄せ予約はどうなりますか」と確認します。

店舗間で端末の在庫移動を行っている場合、キャンセルによって店舗側の処理が必要になることがあります。来店を取りやめるだけではなく、予約をした店舗へ意思を伝えておくほうがトラブルを避けやすくなります。

取り寄せた端末を買い取ってSoftBankで使う方法はある?

機種によっては、auで端末単体として購入し、その端末へSoftBankのSIMまたはeSIMを設定して利用できる可能性があります。しかし、これを行う場合は「SoftBankでの機種変更」とは少し意味が異なります。

一般的なSoftBankの機種変更では、SoftBankから新しい端末を購入したり、SoftBank側で新端末に合わせたSIM・eSIMの手続きをしたりします。一方、auなど別の販売元で端末だけ購入した場合は、「自分で用意した端末をSoftBank回線で使う」という扱いになります。

その場合は、その端末がSoftBankの周波数帯、VoLTE、eSIM・SIM仕様などに対応しているか確認しなければなりません。特にAndroid端末は携帯会社ごとに仕様が異なる機種もあるため、機種名だけで判断せず型番まで確認することが重要です。

iPhoneなら利用できる可能性は高いが購入条件は別

近年の国内向けiPhoneであれば、複数キャリアの周波数帯に広く対応しており、SIMロックのない端末なら別キャリアで利用しやすくなっています。

たとえばauショップで購入したiPhoneへ、現在利用中のSoftBankのSIMを入れる、または必要に応じてSoftBankでeSIMを再発行して利用するという方法が技術的には考えられます。

しかし、「auへMNPすることを前提として取り寄せたiPhoneを、MNPを取りやめても同じ販売価格で買えるか」は別問題です。端末割引やキャンペーンの条件がMNPと端末単体購入では異なる可能性があるため、店舗に確認します。

Androidは他社端末をそのまま使えるとは限らない

Androidスマートフォンの場合はさらに注意が必要です。同じシリーズ名でも、販売する携帯会社によって対応バンドや一部機能が異なる場合があります。

たとえばauで販売されたAndroid端末をSoftBank回線へ持ち込んだ場合、主要な4G・5G周波数の一部に対応しておらず、場所によって電波をつかみにくくなる可能性があります。

そのためAndroidなら、取り寄せた端末の正確な型番を確認したうえで、SoftBank公式の動作確認端末や端末メーカーの対応周波数情報を確認してから購入するのが安全です。

すでに申込書へ署名している場合は「契約成立済みか」を確認する

店頭で長時間説明を受け、料金プランや重要事項を確認して申込書へ署名・同意まで済ませている場合は、単なる「端末予約」より手続きが進んでいる可能性があります。

ただし、書類へ署名したことだけで、必ずMNPの回線切り替えまで完了しているとは限りません。端末がまだなく、開通処理を翌日に行う予定になっているケースもあります。

この場合は自己判断せず、「auとの回線契約はすでに成立しているのか」「MNPの開通処理は済んでいるのか」「端末の取り寄せ予約だけなのか」を店舗へ確認してください。

もしすでにauへMNPが完了していたら話が変わる

すでにau回線が開通し、SoftBank回線が解約済みになっている場合は、「やっぱり機種変更にする」というだけでは元の状態へ戻せません。

その場合、SoftBankへ再びMNPする、auの契約についてキャンセル制度の対象になるか確認するなど、別の手続きが必要になります。

また再度SoftBankへ戻ったとしても、以前使っていた料金プラン、割引、キャンペーンなどがそのまま復元されるとは限りません。そのため、開通済みの場合は勝手にSIMを入れ替えるのではなく、まずauとSoftBankの双方へ現在の契約状態を確認することが重要です。

乗り換えをやめる前に確認したい料金面

「なんとなく今の会社のほうが安心だから」という理由だけで戻す前に、当初なぜMNPを検討したのかも振り返るとよいでしょう。

たとえばauへの乗り換えで端末が大幅に安くなる予定だった場合、SoftBankで同じ機種へ機種変更すると端末代が高くなる可能性があります。一方、SoftBankを長く利用していることで家族割引や自宅回線とのセット割などが付いている場合は、MNPしないほうが総額で有利なケースもあります。

比較するときは「端末が何円安いか」だけでなく、2年間程度の通信料金、端末代、補償、各種割引まで含めた総額を見ることが大切です。

端末の取り寄せと在庫確保にも違いがある

店舗から「他店から取り寄せます」と言われても、それが正式な購入契約なのか、単なる在庫移動なのか、予約扱いなのかは店舗によって異なる場合があります。

au Online Shopの場合でも、在庫の確保は購入の最終確認画面で注文を確定した時点と案内されています。店舗の在庫移動とは仕組みが異なりますが、少なくとも「取り寄せ中」という言葉だけから契約成立を判断できないことが分かります。[参照] au「au Online Shop 在庫一覧」

店舗の場合は、その店がどのような予約処理を行ったのかを店側に確認するのが最も確実です。

翌日の来店前に店舗へ確認する項目

乗り換えをやめる可能性がある場合、店舗へ次の点を確認すると状況を整理しやすくなります。

  • MNPの回線契約はすでに成立しているか
  • au回線の開通処理は済んでいるか
  • SoftBank回線は現在も契約中か
  • 取り寄せた端末はMNPをやめても購入できるか
  • 端末単体購入にすると販売価格はいくらになるか
  • MNP向けの値引き・キャンペーンはなくなるか
  • 端末の取り寄せ自体をキャンセルできるか
  • キャンセル時に費用が発生するか

これらを確認すれば、「スマホが届いたから仕方なく乗り換える」といった判断を避けられます。

SoftBankで機種変更するならSoftBank側で端末を探すのが分かりやすい

最終的にSoftBankを継続すると決めたのであれば、最もシンプルなのはSoftBankショップやSoftBankオンラインショップなどで希望機種の在庫を探し、通常の機種変更として手続きする方法です。

auで取り寄せた端末を無理にSoftBankへ持ち込む方法より、端末保証、購入プログラム、SIM・eSIM設定なども含めて契約関係を整理しやすくなります。

希望する機種がSoftBankにもあり、価格差がそれほど大きくなければ、この方法が分かりやすいでしょう。一方、auで端末だけ買うほうが明確に有利な場合には、対応状況を確認したうえで端末単体購入を検討できます。

「取り寄せてもらったから断れない」と考える必要はない

店舗に他店から端末を取り寄せてもらうと、「わざわざ用意してもらったので断るのは申し訳ない」と感じることがあります。しかし携帯電話は、端末代だけでなく回線料金やオプションを含めれば長期間にわたって大きな支払いになる契約です。

内容に納得していないまま契約を進めるより、契約成立前に意思を伝えるほうが本人にとっても店舗にとっても後のトラブルを避けやすくなります。

ただし店舗側では端末の移送や予約処理をしているため、無断で来店しないのではなく、早めに連絡して「乗り換えを再検討している」と伝えるのが適切です。

まとめ:MNPがまだ完了していなければ乗り換えをやめられる可能性が高いが、取り寄せ端末を機種変更に流用できるとは限らない

SoftBankからauへの乗り換えを予定して端末を取り寄せてもらったものの、翌日になってSoftBankのまま機種変更したいと考え直した場合、最初に確認すべきなのはMNPの回線切り替えがすでに完了しているかです。

MNP予約番号を取得しただけ、あるいは端末を取り寄せてもらっただけで、乗り換え先で開通処理が完了していなければ、SoftBankの回線は通常そのまま利用できます。MNP予約番号についても、乗り換えを実行しなければ失効し、予約をキャンセルすることもできます。

一方、auショップがMNP用に取り寄せた端末を、そのままSoftBankの「機種変更」として利用することは通常できません。端末単体で購入してSoftBank回線で利用できる可能性はありますが、機種の対応状況や販売条件、MNP向け値引きの消滅などを確認する必要があります。

最も安全なのは、端末が届く予定の店舗へ早めに電話し、「MNPをやめたい」「契約はまだ成立していないか」「取り寄せた端末はキャンセルになるのか、端末だけ購入できるのか」を確認することです。

まだ契約前であれば、取り寄せてもらったという理由だけで乗り換えを続ける必要はありません。料金、端末価格、現在利用している割引などを改めて比較し、納得したうえでSoftBankでの機種変更かauへのMNPかを選ぶことが重要です。

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