楽天モバイルを利用していて、故障・修理などの事情で代替機や別のSIMへ入れ替えたところ、「Rakuten Linkが使えなくなった」ということがあります。特に端末へ入っているSIMが楽天モバイルの楽天回線ではなく、docomo回線など他社回線になっている場合は注意が必要です。
Rakuten Linkは単なる無料通話アプリではなく、楽天モバイルの対象プラン契約を前提としたサービスです。楽天モバイル公式も、他社回線を利用している場合はRakuten Linkを利用できないと案内しています。また、デュアルSIM端末で他社回線をデータ通信・音声通話の利用回線に設定した場合も動作保証外です。
そのため、現在端末にdocomo回線のSIMだけを入れているのであれば、Rakuten LinkではなくOS標準の電話アプリから通話する形になる可能性があります。ただし、そのときの通話料は「楽天モバイルの22円/30秒」とは限らず、実際に発信に使用するdocomo回線側の契約・料金条件で決まります。
この記事では、Rakuten Linkが使えなくなる理由、楽天SIMと他社SIMの違い、標準電話アプリから発信した際の料金、楽天モバイル回線へ戻したときの確認方法まで整理します。
- Rakuten Linkは楽天モバイル契約者向けのサービス
- docomo回線のSIMへ入れ替えるとRakuten Linkが使えないことがある
- 標準の電話アプリからなら電話できる?
- docomo回線SIMから電話した場合は楽天モバイルの22円/30秒とは限らない
- 代替用SIMの通話料は提供元へ確認するのが確実
- 楽天モバイルのSIMで標準電話アプリを使う場合は原則22円/30秒
- Rakuten Linkなら国内通話は基本無料
- 相手から電話を受ける場合の料金は?
- デュアルSIMの場合はどの回線から発信するかに注意
- 楽天SIMを取り外しただけなら楽天モバイル契約自体が解約されるわけではない
- 楽天SIMを別の対応スマートフォンへ入れる方法もある
- Rakuten Linkへログインできないときの確認ポイント
- 電話アプリのアイコンを間違えないようにする
- 標準電話アプリで発生した楽天モバイルの通話料は明細で確認できる
- 代替機だからRakuten Linkが必ず使えるとは限らない
- 代替期間が短ければ電話以外の連絡手段も検討できる
- 通話前に確認したい3つのポイント
- まとめ:docomo回線SIM使用中はRakuten Linkではなく回線側の通話条件を確認
Rakuten Linkは楽天モバイル契約者向けのサービス
Rakuten Linkは、楽天モバイルの対象プランを契約している利用者向けに提供されているコミュニケーションアプリです。2026年8月時点では、Rakuten最強プランやRakuten最強U-NEXTなど対象プランの契約が利用条件になっています。
Rakuten Linkから国内の一般的な電話番号へ発信すると、対象外番号を除き通話料無料で利用できます。これは一般的な携帯電話回線の通話とは異なるRakuten Linkのサービスを利用して発信しているためです。[参照] 楽天モバイル Rakuten Link
一方、楽天モバイル公式FAQでは、他社回線を利用している場合、Rakuten Linkをダウンロードしても利用できないと案内されています。[参照] 他社回線利用時のRakuten Link
docomo回線のSIMへ入れ替えるとRakuten Linkが使えないことがある
スマートフォンへ楽天モバイルのSIMではなくdocomo回線のSIMを挿入すると、その端末の音声通話やモバイル通信は基本的にdocomo回線側で行われます。
楽天モバイルの電話番号・回線を利用するRakuten Linkとは条件が異なるため、ログインできない、電話機能を使用できない、認証が正常に進まないといった状態になることがあります。
楽天モバイル公式のトラブルシューティングでも、スマートフォンの「データ通信」や「通話(音声回線)」に使用する回線が楽天モバイルになっているか確認するよう案内されており、他社回線が設定されている場合はRakuten Linkの動作保証外としています。[参照] Rakuten Linkの不具合時の確認事項
標準の電話アプリからなら電話できる?
現在入っているdocomo回線SIMで音声通話が利用できる契約になっていれば、iPhoneの「電話」やAndroidの標準電話アプリなどから通常の電話を発信できます。
これはRakuten Linkを使った発信ではなく、挿入されているSIMの音声通話回線を使った通常発信です。そのため画面上では電話をかけられても、Rakuten Linkの無料通話特典が適用されるわけではありません。
例えば代替機にdocomo回線のSIMだけが入っており、そのSIMを音声回線として発信した場合、通話料金はそのdocomo回線SIMに設定された料金条件に従います。
docomo回線SIMから電話した場合は楽天モバイルの22円/30秒とは限らない
ここは特に混同しやすいポイントです。楽天モバイルのRakuten最強プランでは、Rakuten Linkを使用せず楽天モバイル回線からOS標準電話アプリで国内通話をすると、原則20円(税込22円)/30秒です。[参照] Rakuten最強プラン料金
しかし、これは楽天モバイル回線から標準電話アプリで発信した場合の料金です。
端末へ挿入されているSIMがdocomo回線の代替SIMで、そのdocomo回線を使って発信したのであれば、楽天モバイルの22円/30秒という料金表ではなく、docomo回線側の契約条件が適用されます。
代替用SIMの通話料は提供元へ確認するのが確実
代替機・修理期間中などに一時的に渡されたSIMの場合、一般販売されている通常プランとは異なる契約条件になっている可能性があります。
例えば代替サービス側が通話料金を負担する契約、利用者へ従量料金が請求される契約、音声通話そのものに制限がある契約など、提供形態によって条件が変わり得ます。
そのため、SIMカードの台紙、代替機を受け取った際の案内書、契約メールなどを確認し、「国内音声通話の料金」が記載されていなければSIMを提供した窓口へ確認するのが確実です。
楽天モバイルのSIMで標準電話アプリを使う場合は原則22円/30秒
一方、楽天モバイルのRakuten最強プランのSIMを使用している状態で、Rakuten LinkではなくOS標準電話アプリから国内の一般的な電話番号へ発信した場合は、原則として20円(税込22円)/30秒の通話料金が発生します。
例えば10分間通話した場合、30秒単位で20回分となるため、単純計算では440円(税込)が目安になります。ただしフリーダイヤルなど料金が発生しない番号や、別途加入している通話オプションが適用される場合は異なります。
楽天モバイルには「15分(標準)通話かけ放題」など、OS標準電話アプリ向けの通話オプションもあります。加入している場合はその条件が優先されます。
Rakuten Linkなら国内通話は基本無料
楽天モバイル回線を正常に利用でき、Rakuten Linkの利用条件を満たしている場合、Rakuten Linkから日本国内の一般的な電話番号へ発信すると通話料は基本無料です。
相手がRakuten Linkを使っていなくても、通常の携帯電話番号や固定電話へ無料で発信できます。
ただし0570から始まるナビダイヤルなどの他社接続サービスや188など一部の特番は無料通話の対象外です。Rakuten Linkを使えばすべての電話番号が無料になるわけではありません。
相手から電話を受ける場合の料金は?
日本国内で通常の携帯電話回線として電話を受ける場合、一般に着信側には国内通話料は発生しません。
したがって、代替のdocomo回線SIMへ相手から電話がかかってきて普通に着信するだけなら、通常は発信者側が通話料金を負担します。ただし特殊なサービス・海外利用などでは条件が異なる場合があります。
重要なのは、発信するときに「どのSIM・回線を使っているのか」を確認することです。
デュアルSIMの場合はどの回線から発信するかに注意
端末に楽天モバイルとdocomo回線の両方が設定されているデュアルSIM環境では、発信に使用する回線を選択できる場合があります。
例えば電話アプリではdocomo回線を既定の音声回線にし、モバイルデータ通信もdocomo回線に設定していると、楽天SIMが端末に残っていても期待どおりRakuten Linkが動作しない場合があります。
楽天モバイル公式では、Rakuten Linkに不具合がある場合、「データ通信」と「通話(音声回線)」で使用する回線がRakutenになっているか確認するよう案内しています。他社回線に設定している場合は動作保証外です。
楽天SIMを取り外しただけなら楽天モバイル契約自体が解約されるわけではない
SIMカードをスマートフォンから抜いたからといって、楽天モバイルの契約そのものが自動的に解約されるわけではありません。
故障したスマートフォンの修理中だけ別端末・別回線を使用しているのであれば、楽天モバイル契約がそのまま継続しているケースがあります。
その場合、修理完了後に楽天モバイルのSIMまたはeSIMを対応端末へ戻し、必要な設定を行えば、再びRakuten Linkを利用できる可能性があります。
楽天SIMを別の対応スマートフォンへ入れる方法もある
故障した端末の代わりに別の楽天モバイル対応スマートフォンを用意できる場合、物理SIMであれば楽天SIMをその端末へ挿して利用できる場合があります。
ただし端末が楽天回線に対応していることが重要です。Rakuten LinkについてもAndroid版では対応OSと楽天モバイル対応製品などの利用条件があります。
eSIMの場合は物理的に差し替えられないため、必要に応じてeSIM再発行などの手続きが必要です。端末交換中に不用意に再発行すると元端末側で利用できなくなるため、修理・交換の状況を確認してから行います。
Rakuten Linkへログインできないときの確認ポイント
楽天モバイル回線へ戻したのにRakuten Linkが利用できない場合は、まずRakuten Linkを最新版へ更新し、楽天IDが正しいか確認します。
次に、楽天モバイル回線が正常に開通しているか、モバイルデータ通信と音声回線が楽天モバイルへ設定されているか、機内モードのオン・オフや端末再起動などを試します。
それでも改善しない場合は、アプリの再ログインなどを試す前に楽天モバイル公式のトラブルシューティングを確認するとよいでしょう。[参照]
電話アプリのアイコンを間違えないようにする
Rakuten Linkにも電話機能があるため、OS標準の電話アプリとの違いを意識せず発信してしまうことがあります。
楽天モバイル公式も、Rakuten LinkアプリとOS標準電話アプリではアイコンが異なるため注意するよう案内しています。
楽天モバイル回線利用時に通話料無料の対象として発信したい場合は、発信前にRakuten Linkから電話をかけているかを確認してください。標準電話アプリから発信した場合は、通話オプションがなければ原則22円/30秒です。
標準電話アプリで発生した楽天モバイルの通話料は明細で確認できる
楽天モバイル回線から標準電話アプリで発信した場合、その通話履歴と料金は利用明細から確認できます。
楽天モバイル公式では、OS標準アプリを利用した国内発信について通信先、通信時間、通信料などを明細で確認できると案内しています。[参照] 楽天モバイル 利用明細
「Rakuten Linkを使ったつもりなのに請求が出ている」という場合は、標準電話アプリから発信していなかったか明細を確認すると原因を特定しやすくなります。
代替機だからRakuten Linkが必ず使えるとは限らない
「楽天モバイルの利用中に借りた代替機だからRakuten Linkも当然使える」と考えやすいですが、端末と回線は別々に考える必要があります。
代替スマートフォンそのものがRakuten Link対応端末でも、挿入されているSIMや利用回線が他社回線なら、楽天モバイルが想定しているRakuten Link利用環境とは異なります。
そのため、代替期間中の通話方法については、端末を貸し出した窓口から案内された方法を優先してください。
代替期間が短ければ電話以外の連絡手段も検討できる
代替SIMからの通話料金が高い、または料金条件が分からない場合は、急ぎでない連絡について別のインターネット通話サービスを利用する方法もあります。
例えば双方が利用しているメッセージアプリの音声通話であれば、携帯電話の音声通話ではなくデータ通信を利用できます。ただしモバイルデータ容量は消費します。
病院、店舗、会社など通常の電話番号へ電話する必要がある場合は、標準電話アプリの利用条件・料金を確認してから発信すると安心です。
通話前に確認したい3つのポイント
SIMを入れ替えた状態で電話する場合は、「現在どのSIMが入っているか」「発信に使われる音声回線はどれか」「その回線の通話料金はいくらか」の3点を確認します。
| 発信方法 | 利用する回線・サービス | 国内通話料金の考え方 |
|---|---|---|
| 楽天回線+Rakuten Link | Rakuten Link | 対象番号は基本無料 |
| 楽天回線+標準電話アプリ | 楽天モバイル音声回線 | 原則22円/30秒 |
| docomo回線SIM+標準電話アプリ | docomo回線 | そのSIMの契約条件による |
| 他社回線を主回線にしたRakuten Link | 他社回線環境 | 楽天モバイルでは利用不可・動作保証外となる場合あり |
特に「標準電話アプリなら必ず楽天モバイルの22円/30秒」と考えないことがポイントです。どのSIMから発信するかによって料金の請求元が変わります。
まとめ:docomo回線SIM使用中はRakuten Linkではなく回線側の通話条件を確認
Rakuten Linkは楽天モバイルの対象プラン契約を前提としたサービスです。楽天モバイル公式は、他社回線を利用している場合はRakuten Linkを利用できないと案内しており、他社回線をデータ通信・音声回線として設定した場合も動作保証外となります。
代替機にdocomo回線のSIMだけが入っている状態でRakuten Linkが使用できないのであれば、そのSIMで音声通話が可能な場合はOS標準の電話アプリから発信することになります。
ただし、その通話がdocomo回線SIMから発信されるのであれば、料金は楽天モバイルの料金表ではなく、そのdocomo回線SIMの契約条件によって決まります。代替用として貸与された特殊なSIMの場合は、受け取った際の案内書または提供元へ料金を確認するのが確実です。
これに対し、楽天モバイルのSIMから標準電話アプリで国内の一般的な番号へ発信する場合は、原則22円/30秒です。Rakuten Linkから対象の国内番号へ発信できる通常環境へ戻れば、基本的には無料通話を利用できます。
修理期間中だけ他社SIMへ入れ替えているのであれば、修理完了後に楽天モバイルのSIM・eSIMを対応端末へ戻し、モバイルデータ通信と音声回線を楽天モバイルに設定したうえでRakuten Linkの動作を確認するとよいでしょう。


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