ドコモが提供を開始したRCSについて、「1通送るたびに3円かかる」「有効にすると料金が増える」といった情報を見聞きし、不安になっている人もいるかもしれません。しかし、ドコモ公式の料金案内では、RCS同士のメッセージ送受信に1通3円の送信料はかかりません。月額使用料も無料で、メッセージの送受信ではデータ通信量を使用する仕組みです。
「1通3円」という数字はRCSそのものではなく、従来のSMS(ショートメッセージサービス)の送信料金と混同されている可能性が高いでしょう。相手がRCSを利用できないなどの理由でSMSとして送信された場合には、国内SMSの送信料として1通3円(税込3.3円)から料金が発生します。本記事では、ドコモのRCSとSMSの料金の違い、どんな場合に料金が発生するのか、RCSを拒否・無効化する必要があるのかを公式情報をもとに整理します。
- ドコモのRCSは1通3円ではなく、RCS同士なら送信料無料
- 「3円」の正体はSMSの送信料金
- RCSなのに3円かかることがあるのは「SMSへ切り替わった場合」
- ドコモのRCSは2026年8月24日から順次ドコモ提供へ移行
- RCSを拒否しておけば料金を節約できるとは限らない
- RCSを無効にすると、逆にSMS料金が発生する場面も考えられる
- +メッセージでも基本的な考え方は同じ
- Wi-FiでRCSを使えば携帯電話のデータ容量も抑えられる
- 海外でRCSを使うときはデータ通信料金に注意
- RCSとSMSを見分けるには送信画面を確認する
- 「1通3円」という説明が広がりやすい理由
- RCSを使うメリットは料金だけではない
- 料金が心配な場合に確認すべきポイント
- まとめ:ドコモのRCS自体に「1通3円」の送信料はかからない
ドコモのRCSは1通3円ではなく、RCS同士なら送信料無料
NTTドコモはRCSについて、月額使用料無料、RCS同士のメッセージのやり取りは送信料無料と公式サイトで明記しています。RCSで送受信するとデータ通信量は消費しますが、SMSのように「1通送るごとに3円」という課金方式ではありません。
たとえばRCSを利用できるAndroidスマートフォン同士で「今から帰ります」と1通送っても、それ自体に3.3円のSMS送信料は発生しません。写真、動画、スタンプなどをRCSで送った場合も、RCSのメッセージ送信料は無料です。ただし写真や動画はテキストより多くのデータ通信量を消費します。
Wi-Fi接続中なら、RCSの通信はWi-Fi経由で行えます。モバイルネットワーク利用時は契約している料金プランのデータ容量を利用するため、「完全に通信コストがゼロ」という意味ではありませんが、少なくともRCSメッセージ1通につき3円という料金体系ではありません。
「3円」の正体はSMSの送信料金
ドコモで国内SMSを送信した場合、1~70文字で1回3円(税込3.3円)の送信料がかかります。さらに文字数が増えると料金も上がり、最大で1回30円(税込33円)となります。一方、SMSの受信は無料です。
つまり、「ドコモのメッセージは1通3円」という説明は、RCSではなくSMSについてなら概ね正しいということになります。
| 項目 | RCS | SMS |
|---|---|---|
| 月額使用料 | 無料 | 無料 |
| 送信料 | RCS同士なら無料 | 3.3円~33円/回 |
| 受信料 | 無料 | 無料 |
| データ通信 | 使用する | 基本的にRCSのようなデータ通信方式ではない |
| 写真・動画 | 送信可能 | 不可 |
| 既読確認 | 対応 | 基本的に非対応 |
| グループメッセージ | 対応 | 非対応 |
このRCSとSMSの違いを知らないまま料金表だけを見ると、「RCSも電話番号でメッセージを送るのだから3円かかる」と誤解しやすくなります。しかしドコモ公式サイトでも、RCSの送信料とSMSの送信料は明確に分けて掲載されています。
RCSなのに3円かかることがあるのは「SMSへ切り替わった場合」
注意したいのは、RCS対応アプリを使っていてもすべてのメッセージが必ずRCSとして送信されるわけではないという点です。ドコモ公式では、相手がRCSを利用していない場合にはSMSとして送信され、その場合は送信者にSMS送信料が発生すると案内しています。
たとえば自分がRCSを有効にしていても、相手の端末がRCS非対応だったり、相手がRCSを利用できない状態だったりすると、メッセージがSMSとして送信される場合があります。このとき初めて、国内SMSなら1~70文字で3.3円という料金が関係してきます。
そのため正確には、「RCSは1通3円」ではなく「RCSとして送れずSMSとして送信された場合はSMS料金がかかる」という理解になります。
メッセージを送る前にアプリ上で「RCS メッセージ」なのか「SMS」なのかを確認できる場合があります。料金が気になる場合は、送信欄や会話画面に表示される送信方式を確認すると分かりやすいでしょう。
ドコモのRCSは2026年8月24日から順次ドコモ提供へ移行
ドコモは2026年に新しいRCSサービスの提供について案内しています。Androidの「Google メッセージ」で利用されていたRCSについて、2026年8月24日以降、提供会社がGoogleの子会社であるJibe Mobile Inc.からNTTドコモへ順次変更されると発表しています。
ドコモによると、この変更によって利用方法やサービス内容が大きく変わるわけではなく、これまでと同様にGoogle メッセージからRCSを利用できます。また、月額使用料は無料で、RCS同士なら送信料無料という料金体系も公式に案内されています。
[参照] NTTドコモ:新メッセージサービス「RCS」提供開始とお手続きのご案内
2026年8月時点ではAndroid 10以上の対応スマートフォン・タブレットが対象として案内されており、iPhoneについては後日案内予定とされています。端末やOSによって利用状況が異なるため、自分の端末が対象かはドコモ公式の対応機種情報を確認すると確実です。
RCSを拒否しておけば料金を節約できるとは限らない
「RCSで料金が取られるなら拒否しておこう」と考える人もいるかもしれません。しかし、料金面だけを理由にRCSを無効化する必要性は基本的にはありません。むしろ電話番号でメッセージを頻繁に送る人の場合、RCS同士なら送信料無料なので、SMSより安く利用できる場合があります。
たとえば家族に毎日5通ずつ、1カ月で150通の短いメッセージを送るケースを考えます。すべて国内SMSなら、1通3.3円として単純計算で495円かかります。一方、そのやり取りがすべてRCS同士なら、RCSそのものの送信料は0円です。
もちろんモバイルデータ通信量は消費しますが、短いテキストメッセージだけであれば使用データ量は一般に非常に小さいものです。写真や動画を大量に送る場合はデータ容量への影響が大きくなるため、その点は別に考える必要があります。
RCSを無効にすると、逆にSMS料金が発生する場面も考えられる
RCSを利用しない設定にした結果、電話番号宛てのメッセージがSMSとして送信されれば、そのSMSには通常の送信料金が発生します。そのため「3円を払いたくないからRCSを拒否する」という行動が、状況によっては目的と逆になることがあります。
たとえば家族全員がRCSを利用できるAndroid端末を持っている場合、RCSを有効にしておけば電話番号だけで無料のRCSメッセージを送り合えます。そのうち一人だけがRCSをオフにすると、その人とのメッセージがSMS扱いとなり、送信側にSMS料金が発生する可能性があります。
したがって、「RCSをオンにすると課金されるからオフにする」という考え方より、RCSとSMSのどちらで送信されているかを理解することのほうが重要です。
+メッセージでも基本的な考え方は同じ
ドコモには「+メッセージ」というメッセージサービスもあります。+メッセージもRCSの技術を利用したサービスであり、RCSでやり取りしている場合にはパケット通信料のみで利用できます。
一方、+メッセージのアプリからでもSMSとして送信する場合には1通あたり3~33円(税込)の料金が発生すると、ドコモ公式サイトに明記されています。
つまりGoogle メッセージでも+メッセージでも、料金を考える際のポイントはアプリ名そのものではなく、実際にRCSとして送信しているのか、それともSMSとして送信しているのかです。
Wi-FiでRCSを使えば携帯電話のデータ容量も抑えられる
RCSはインターネット通信を利用するため、Wi-Fi接続中であれば携帯電話回線のデータ容量を消費せずに利用できます。自宅のWi-Fiなどに接続している状態なら、RCSのテキスト、写真、動画などは基本的にそのWi-Fi回線を通じて送受信します。
モバイル通信時には契約プランのデータ容量を使用します。ただし、現在多くの料金プランでは一定量のデータ通信が月額料金に含まれているため、RCSを利用したから「1通ごとに別料金が請求される」というものではありません。
例えば20GBの料金プランを契約している場合、RCSもWeb閲覧や地図アプリなどと同じように、その20GBのデータ容量の一部を使うという考え方です。テキスト中心なら影響は小さい一方、高画質動画を何本も送ればデータ使用量は増えます。
海外でRCSを使うときはデータ通信料金に注意
国内での「RCSは送信料無料」という話と、海外で発生するデータ通信料金は分けて考える必要があります。海外ローミング中にモバイルデータ通信を利用してRCSを送受信すると、契約している海外データ通信サービスの料金が関係する場合があります。
これはRCSに1通単位の料金が設定されているという意味ではなく、RCSがデータ通信を利用するためです。海外ではWi-Fiを利用するか、自分の契約している海外ローミングプランの条件を確認しておくと安心です。
同様に、大容量の写真や動画を送る場合は国内でもデータ通信量を多く使います。「RCSは無料だからどれだけ動画を送っても通信量までゼロ」と誤解しないようにしましょう。
RCSとSMSを見分けるには送信画面を確認する
AndroidのGoogle メッセージなどでは、相手との通信状況に応じて送信方法が表示されます。送信欄に「RCS メッセージ」などと表示されていれば、RCSとして送れる状態だと判断しやすくなります。
一方、「SMS」や「テキスト メッセージ」などと表示されている場合は、SMSとして送信される可能性があります。その状態で送信すれば、ドコモでは文字数に応じたSMS送信料が発生します。
料金を気にする人は、メッセージを送る前にこの表示を一度確認する習慣をつけるとよいでしょう。特に普段RCSでやり取りしている相手が一時的にRCSへ接続できなくなった場合などは、SMSへ切り替わる可能性があります。
「1通3円」という説明が広がりやすい理由
RCSとSMSはどちらも電話番号を宛先として利用でき、同じ「メッセージ」アプリの中で扱われることがあります。そのため技術に詳しくない利用者から見ると、両者を区別しにくいのが実情です。
さらにドコモ公式のRCS説明にも「相手がRCSを利用していない場合はSMSとして送信され、SMS送信料が発生する」という注意書きがあります。この部分だけを切り取ると、「RCSを使うと3円かかる」と誤って解釈してしまう可能性があります。
正しくは、RCSとして送れたメッセージは送信料無料、SMSへ切り替わったメッセージにはSMS料金がかかるというシンプルな仕組みです。SNSや動画サイトの説明を確認するときも、RCSとSMSのどちらの料金について話しているのかを分けて見ることが重要です。
RCSを使うメリットは料金だけではない
RCSでは、従来のSMSよりも多くの機能を利用できます。ドコモ公式では、テキストだけでなく写真・動画・ファイル・スタンプ・音声メッセージ・位置情報などの送信に対応すると案内されています。
また、既読・未読確認やグループメッセージにも対応しています。電話番号を知っている相手と、一般的なチャットアプリに近い感覚でやり取りできる点が特徴です。
そのためRCSは「SMSを高くした新サービス」ではなく、むしろSMSより高機能で、RCS同士なら1通単位の送信料をなくしたメッセージ方式と考えると理解しやすいでしょう。
料金が心配な場合に確認すべきポイント
RCSによって余計な料金が発生しないか心配な場合は、次の点を確認すると整理しやすくなります。
- 送信時に「RCS メッセージ」と表示されているか
- 相手もRCSを利用できる状態か
- 「SMS」と表示されている場合は送信料金が発生することを理解する
- モバイル通信時は契約プランのデータ容量を使用する
- Wi-Fi接続中ならWi-Fi経由でRCSを利用できる
- 写真や動画はテキストより多くデータ容量を使用する
- 海外では海外データ通信の料金条件を確認する
特に重要なのは、RCSのオン・オフだけを見るのではなく、実際に送信するメッセージがRCSなのかSMSなのかを確認することです。
まとめ:ドコモのRCS自体に「1通3円」の送信料はかからない
ドコモのRCSについて、「1通3円かかる」という説明は正確ではありません。ドコモ公式ではRCSの月額使用料は無料で、RCS同士のメッセージは送信料無料と案内されています。必要なのはデータ通信であり、モバイル通信なら契約プランのデータ容量を使用し、Wi-FiならWi-Fi経由で利用できます。
一方、相手がRCSを利用していないなどの理由でSMSとして送信された場合には、国内SMS料金として1~70文字なら3円(税込3.3円)がかかります。文字数によって最大33円まで上がる場合があります。「3円」という数字はこちらのSMS料金から来たものです。
したがって、料金を理由にRCSを一律で拒否・無効化する必要は基本的にはありません。むしろRCS同士なら、従来SMSで発生していた1通ごとの送信料なしでメッセージをやり取りできます。RCSをオフにした結果SMSとして送信する場面が増えれば、逆にSMS料金が発生する可能性もあります。
覚えておくべきポイントは、「RCS=送信料無料+データ通信」「SMS=送信文字数に応じて3.3円~33円」という違いです。料金について不確かな動画やSNSの情報を見た場合は、ドコモ公式のRCS料金表とSMS料金表を確認すると判断しやすいでしょう。


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