Internet Explorer独自のスクリプト言語VBScriptとは?JavaScriptとの違いや特徴を解説

ブラウザ

Internet Explorer(IE)には、Webページ上で動作するスクリプト言語としてVBScriptが搭載されていました。現在では利用機会が減っていますが、古い業務システムや社内ツールなどではVBScriptが使われていたケースもあります。

この記事では、Internet ExplorerとVBScriptの関係、どのような目的で使われていたのか、JavaScriptとの違いや現在の扱いについて詳しく解説します。

Internet Explorerで利用されていたVBScriptとは

VBScript(Visual Basic Scripting Edition)は、Microsoftが開発したスクリプト言語です。Visual Basicの文法を基に作られており、Webブラウザ上で簡単な処理を実行する目的で利用されていました。

Internet Explorerでは、HTML内にVBScriptを記述することで、ページ上の動作を制御することができました。例えば、ボタンを押した時の処理や入力内容の確認、ブラウザ上での簡単な計算処理などに利用されていました。

例として、JavaScriptではなくVBScriptを使った古い社内向けWebシステムでは、入力フォームのチェックやデータ入力支援などがVBScriptによって実装されていることがありました。

VBScriptはInternet Explorer独自のスクリプト言語なのか

VBScriptはInternet Explorer専用に作られた完全な独自言語というわけではありませんが、Webブラウザで利用できるスクリプト言語としてMicrosoftがInternet Explorer向けに強く採用していた言語です。

Web標準として広く利用されていたJavaScriptとは異なり、VBScriptをブラウザで実行できる環境は基本的にInternet Explorerに限られていました。

そのため、Webサイトを幅広い利用者へ公開する場合にはJavaScriptが一般的に選ばれ、VBScriptは主にWindows環境に限定された社内システムや業務用途で利用されることが多くなりました。

VBScriptとJavaScriptの主な違い

VBScriptとJavaScriptは、どちらもWebページに動きを追加するためのスクリプト言語ですが、設計思想や利用される環境に違いがあります。

項目 VBScript JavaScript
開発元 Microsoft Netscape(現在は標準仕様として発展)
主な利用環境 Internet ExplorerやWindows環境 多くのWebブラウザ
文法の基礎 Visual Basic系 C言語系
現在の利用状況 ほぼ利用終了 現在もWeb開発で広く利用

例えば、Visual Basicを経験している開発者にとってはVBScriptは理解しやすい言語でした。一方で、Webの世界ではブラウザ間の互換性が重要だったため、JavaScriptが主流になりました。

VBScriptが使われていた具体的な場面

VBScriptは一般公開されるWebサイトよりも、Windows環境を管理する用途で活用されることが多くありました。

代表的な利用例として、以下のようなものがあります。

  • 社内向けWebシステムの入力処理
  • Windowsの管理作業を自動化するスクリプト
  • ファイル操作やデータ処理
  • ActiveXを利用したWindows専用アプリケーション

例えば、企業内のパソコン管理で「特定フォルダ内のファイルを整理する」「設定を一括変更する」といった作業をVBScriptで自動化していた例があります。

Internet Explorer終了後のVBScriptの現在

Internet Explorerは2022年にMicrosoftによるサポートが終了し、現在のWeb開発ではVBScriptを新しく利用することはほとんどありません。

また、Microsoft Edgeなど最新のブラウザでは、Internet Explorer向けに作られた古い仕組みを除き、一般的なWebページでVBScriptを利用することはできません。

ただし、企業内で長期間運用されてきたシステムでは、現在でもVBScriptが残っている場合があります。そのような場合は、JavaScriptやPowerShellなど、現在主流の技術への移行が検討されています。

まとめ|VBScriptはInternet Explorer時代を支えたMicrosoft製スクリプト言語

VBScriptは、Internet Explorerで利用できたMicrosoft製のスクリプト言語であり、Visual Basicに近い文法を持つことが特徴でした。

JavaScriptのようにWeb全体で標準的に利用されることはありませんでしたが、Windows環境や企業向けシステムでは便利な自動化ツールとして活用されていました。

現在では新規開発で使われることは少なくなりましたが、古いInternet Explorer向けシステムを理解する上では重要な技術の一つです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました