Windowsパソコンを起動した際に動作が重くなり、タスクマネージャーでSecurityHealthHost.exeが複数表示されて大量のメモリを使用している場合、不安になる方は少なくありません。さらにWindows Defenderで「Trojan:Win32/DLLHijack.PS!MTB」などの脅威が検出されると、ウイルス感染を疑う必要があります。
ただし、SecurityHealthHost自体はWindowsのセキュリティ機能に関係する正規のプロセスです。この記事では、SecurityHealthHostが増える理由、トロイの木馬検出後に確認すべきこと、再発を防ぐための安全な対処方法について解説します。
SecurityHealthHostとは何のプロセスなのか
SecurityHealthHost.exeは、Windowsに標準搭載されている「Windows セキュリティ」のユーザーインターフェースに関連するプロセスです。Windows Defenderによる保護状態の表示や通知などを管理しています。
そのため、タスクマネージャーにSecurityHealthHostが表示されているだけでウイルスというわけではありません。通常のWindows環境でも動作する正規のシステムプロセスです。
しかし、通常より多くのメモリを使用していたり、複数のプロセスが同時に動作していたりする場合は、Windows Defenderのスキャン処理中やシステム側の不具合、または悪意のあるプログラムによる影響を確認する必要があります。
Trojan:Win32/DLLHijack.PS!MTBとは何か
Trojan:Win32/DLLHijack.PS!MTBは、Windows Defenderが検出するトロイの木馬系の脅威です。DLLハイジャックと呼ばれる手法を利用し、正規のプログラムが読み込むDLLファイルを悪意のあるファイルに置き換えることで、不正な処理を実行する可能性があります。
ただし、検出された時点ですでに危険な状態とは限りません。Windows Defenderが正常に検疫処理を完了していれば、対象ファイルは隔離され実行できない状態になっています。
重要なのは、検疫後も同じ症状が続く場合です。別の場所に同じマルウェアが残っている可能性や、感染原因となったファイルがまだ存在している可能性があります。
検疫後もSecurityHealthHostの負荷が高い場合の確認手順
まずWindows Defenderの保護履歴を確認してください。Windowsの「設定」から「プライバシーとセキュリティ」内の「Windows セキュリティ」を開き、「ウイルスと脅威の防止」から保護履歴を確認できます。
ここでTrojan:Win32/DLLHijack.PS!MTBが「検疫済み」や「削除済み」になっているか確認します。処理が完了していない場合は、表示される指示に従って対処してください。
また、一度パソコンを再起動してください。Windows Defenderは再起動後に隔離処理やシステム確認を完了する場合があります。
Windows Defenderで追加スキャンを実行する方法
通常のクイックスキャンだけでは発見できない脅威が残る場合があります。そのため、より詳細なスキャンを実行することをおすすめします。
Windows セキュリティから「スキャンのオプション」を開き、以下のスキャンを順番に試してください。
- フルスキャン
- Microsoft Defender オフライン スキャン
特にMicrosoft Defenderオフラインスキャンは、Windows起動中では削除しにくいマルウェアを検出するために有効です。再起動後、Windowsが起動する前にスキャンが実行されます。
怪しいファイルやアプリを確認するポイント
トロイの木馬は、無料ソフトや偽のアップデート、怪しいメール添付ファイルなどから侵入することがあります。
感染が疑われる場合は、最近インストールしたアプリやダウンロードしたファイルを確認してください。特に以下のようなものには注意が必要です。
- 公式サイト以外から入手したソフト
- 不明な圧縮ファイル
- 「高速化」「修復」などをうたう怪しいツール
- 出所不明のゲームや改造ツール
例えば、無料ソフトをインストールした直後からパソコンが重くなった場合、そのソフトに含まれていた不要なプログラムが原因になっている可能性があります。
SecurityHealthHostを終了しても問題ないのか
タスクマネージャーからSecurityHealthHostを終了することはできますが、根本的な解決にはなりません。Windowsセキュリティ関連のプロセスなので、自動的に再起動する場合があります。
メモリ使用量が高い原因がマルウェアやWindows Defenderの処理である場合、プロセスを終了するだけでは再発します。
一時的な負荷であればスキャン完了後に落ち着くこともありますが、長時間続く場合はシステムチェックや追加スキャンを行うことが重要です。
感染が疑われる場合に行うべき最終対策
複数回スキャンしても脅威が再検出される場合や、パソコンの動作異常が続く場合は、重要なデータをバックアップした上で追加対応を検討してください。
必要に応じてWindowsの復元ポイントを利用したり、最終手段としてWindowsの初期化を行う方法もあります。
また、感染中に入力した可能性があるパスワードについては、別の安全な端末から変更することをおすすめします。特にメール、ネットショッピング、金融サービスのパスワードは優先的に確認しましょう。
まとめ
SecurityHealthHostが複数表示されること自体は、必ずしもウイルス感染を意味するものではありません。しかし、Trojan:Win32/DLLHijack.PS!MTBが検出された場合は、検疫後も追加確認を行うことが大切です。
まずはWindows Defenderの保護履歴を確認し、フルスキャンやMicrosoft Defenderオフラインスキャンを実行してください。
検出が繰り返される場合は、原因となったファイルやアプリを特定し、必要に応じてパスワード変更やWindowsの復旧作業を行うことで、安全な状態へ戻すことができます。


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