「ソフトバンク」という名前を聞くと、携帯電話会社をイメージする人が多い一方で、「バンク」という言葉から銀行や金融機関のように感じる人もいます。
しかし、ソフトバンクという名称は銀行業を意味するものではなく、会社の成り立ちや事業への考え方を表した名前です。
この記事では、ソフトバンクという社名がどのように決まったのか、「ソフトモバイル」ではなく現在の名前になった理由について詳しく解説します。
ソフトバンクという名前は携帯電話事業から生まれたものではない
現在では携帯電話会社として有名なソフトバンクですが、会社の歴史をたどると、最初から携帯通信事業を行っていた企業ではありません。
ソフトバンクは1981年に創業され、当初はパソコン関連の出版事業やソフトウェア流通事業を中心に展開していました。
つまり、「ソフトバンク」という名前が付いた時点では、携帯電話会社になることは想定されておらず、コンピューターソフトウェアの流通を支える企業という意味合いが強かったのです。
ソフトバンクの「ソフト」と「バンク」が意味するもの
ソフトバンクという名称は、主に「ソフトウェア」と「バンク」という2つの言葉を組み合わせたものです。
ここでいう「バンク」は銀行そのものを意味しているのではなく、「情報や知識が集まる場所」「豊富な資源を持つ集団」という意味で使われています。
例えば、データバンクやナレッジバンクという言葉があるように、バンクには「蓄積されたものを提供する場所」という意味があります。
そのため、ソフトバンクという名前には「ソフトウェアに関する情報や技術を集め、提供する企業」という意味が込められています。
なぜ「ソフトモバイル」という名前にしなかったのか
「携帯電話会社ならソフトモバイルの方が分かりやすいのでは」と感じる人もいますが、これはソフトバンクが携帯電話事業だけを目的とした会社ではないためです。
ソフトバンクは通信事業だけでなく、インターネット、投資、AI、ロボットなど幅広い分野で事業を展開しています。
もし「ソフトモバイル」という名称にしていた場合、携帯通信会社という印象が強くなり、現在のような幅広い事業展開には合わなかった可能性があります。
実際に現在のソフトバンクグループは、通信だけではなくテクノロジー分野全体を扱う企業として活動しています。
携帯電話会社としてのソフトバンクが誕生した経緯
ソフトバンクが携帯電話事業へ本格的に参入したのは、2000年代に入ってからです。
2006年にはボーダフォン日本法人を買収し、携帯電話サービスを「ソフトバンクモバイル」として展開しました。
この時点で初めて「モバイル」という名称が使われましたが、企業全体のブランドとしては以前から存在していた「ソフトバンク」が引き継がれました。
その後、通信事業のブランド整理が進み、現在では携帯電話サービスも「ソフトバンク」という名前で広く知られるようになっています。
銀行と間違えられることがある理由
「バンク」という言葉は日本では銀行を連想しやすいため、ソフトバンクという名前を初めて聞いた人が金融機関だと思うことがあります。
しかし、英語圏ではbankという言葉は銀行以外にも「蓄積されたもの」「集積所」という意味で使われる場合があります。
例えば、データバンク、血液バンク、遺伝子バンクなど、何かを集めて管理する場所を表す言葉として利用されています。
そのため、ソフトバンクの名称も銀行業とは関係なく、情報や技術の集積を表現したものと考えることができます。
まとめ
ソフトバンクという名前は、携帯電話事業を始める前から存在していた企業名であり、「ソフトモバイル」とならなかったのは、会社の事業領域が通信だけに限定されていなかったためです。
「ソフト」はソフトウェアを、「バンク」は情報や資源が集まる場所を意味しており、銀行会社という意味ではありません。
現在のソフトバンクは通信会社というイメージが強くなっていますが、もともとはテクノロジー分野全体を扱う企業として付けられた名前だったため、携帯電話事業になった後も「ソフトバンク」というブランドが使われ続けています。


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