Google Chromeには「セキュアDNS」という機能があります。設定画面で見かけたものの、「有効にしたほうが安全なのか」「通信速度に影響はないのか」と疑問に感じる人も少なくありません。
この記事では、ChromeのセキュアDNSがどのような仕組みなのか、利用するメリットや注意点、設定したほうがよいケースについて初心者にもわかりやすく解説します。
ChromeのセキュアDNSとは何か
セキュアDNS(DNS over HTTPS)は、Webサイトの住所にあたるドメイン名をIPアドレスへ変換するDNS問い合わせを暗号化する仕組みです。
通常、インターネットに接続すると「example.comの場所を教えてください」とDNSサーバーへ問い合わせを行います。この問い合わせ内容が暗号化されていない場合、通信経路上でどのサイトへアクセスしようとしているかを第三者に見られる可能性があります。
セキュアDNSを利用すると、このDNS問い合わせをHTTPS通信で暗号化するため、アクセス先情報を盗み見られるリスクを減らすことができます。
ChromeのセキュアDNSを使うメリット
セキュアDNSを有効にする最大のメリットは、DNS通信のプライバシー保護が強化されることです。
例えば、カフェやホテルなどの公共Wi-Fiを利用している場合、通常のDNS通信では第三者が通信内容を監視できる可能性があります。セキュアDNSを使うことで、少なくともDNS問い合わせの内容を暗号化できます。
また、DNSを悪用した偽サイトへの誘導(DNSハイジャックなど)に対して、より安全なDNSサービスを利用できる場合があります。
セキュアDNSを使うデメリットや注意点
セキュアDNSにはメリットがありますが、すべての通信が完全に匿名になるわけではありません。
例えば、Webサイトへアクセスした後の通信内容や、ログイン情報などは別の仕組みで保護されます。セキュアDNSだけを有効にすれば、すべてのネット上の危険がなくなるわけではありません。
また、利用するDNSサービスによっては、DNS問い合わせの情報をサービス提供者が管理する場合があります。そのため、信頼できるDNSプロバイダーを選ぶことが重要です。
ChromeのセキュアDNSは有効にしたほうがいいのか
一般的な利用者であれば、ChromeのセキュアDNSは有効にしておくことがおすすめです。
現在は多くの環境で大きなデメリットなく利用でき、インターネット利用時のプライバシー保護を高めることができます。
特に、公共Wi-Fiを利用する機会が多い人や、セキュリティを少しでも高めたい人には有効な設定です。
一方で、会社や学校などで独自のDNS設定を利用している場合は、管理者の指示に従う必要があります。セキュアDNSを有効にすると、組織内のDNS制御が正常に動作しなくなる場合があります。
ChromeでセキュアDNSを有効にする方法
Chromeでは以下の手順でセキュアDNSを設定できます。
- Chrome右上の「︙」をクリックする
- 「設定」を開く
- 「プライバシーとセキュリティ」を選択する
- 「セキュリティ」を開く
- 「セキュアDNSを使用する」をオンにする
設定後は、Chromeが対応しているDNSサービスを利用して暗号化されたDNS問い合わせを行います。
利用するDNSサービスを自分で選択することもできます。Google Public DNSやCloudflareなど、信頼性の高いサービスを選択する方法もあります。
セキュアDNSとVPNの違い
セキュアDNSとVPNは似たように感じることがありますが、保護する範囲が異なります。
セキュアDNSは主に「どのWebサイトへ接続しようとしているか」というDNS問い合わせを暗号化する機能です。一方、VPNは端末からインターネットまでの通信全体を暗号化します。
例えば、公共Wi-Fiで通信全体を保護したい場合はVPNが適していますが、普段のブラウザ利用でDNS情報の保護を強化したい場合はセキュアDNSが役立ちます。
セキュアDNSを設定しても行うべきセキュリティ対策
セキュアDNSを利用していても、基本的なセキュリティ対策は必要です。
不審なメールやメッセージ内のリンクを開かない、OSやChromeを最新版に更新する、パスワードを使い回さないなどの対策を続けることが重要です。
セキュアDNSはインターネット利用をより安全にするための一つの機能として活用するとよいでしょう。
まとめ
ChromeのセキュアDNSは、DNS問い合わせを暗号化してプライバシー保護を高める便利な機能です。
通常のWeb閲覧であれば有効にして問題になるケースは少なく、公共Wi-Fiを利用する人や安全性を高めたい人には特におすすめできます。
ただし、セキュアDNSだけでインターネット上のすべての危険を防げるわけではありません。VPNやパスワード管理、ソフトウェア更新などと組み合わせて利用することで、より安全なネット環境を作ることができます。


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