近年、パスワードを使わずにログインできる「パスキー認証」が多くのサービスで導入されています。スマートフォンの指紋認証や顔認証で簡単にログインできるため便利ですが、「本当に電話番号認証より安全なのか」「Googleアカウントが乗っ取られる危険はないのか」と不安に感じる方も少なくありません。
この記事では、電話番号を利用したログイン方法とパスキー認証の違い、安全性の仕組み、Googleアカウントを守るために注意すべきポイントについて解説します。
パスキー認証とはどのような仕組みなのか
パスキー認証とは、パスワードの代わりに端末に保存された暗号鍵を使って本人確認を行う新しい認証方式です。
ログイン時には、スマートフォンの指紋認証や顔認証、画面ロックのPINなどを利用しますが、実際にはサービス側へ指紋情報や顔画像が送られているわけではありません。
例えばGoogleアカウントでパスキーを設定した場合、スマートフォン内に保存された秘密鍵とGoogle側に保存された公開鍵を使って本人確認を行うため、第三者がパスキー情報を盗んでも簡単には利用できません。
電話番号を使ったログインとパスキーの違い
電話番号を利用したログインでは、SMSや音声通話によって本人確認コードを受け取る方法が一般的です。スマートフォンを所有していることを確認できるため、一定の安全性があります。
しかし、電話番号認証にはSIMスワップ攻撃などのリスクがあります。第三者が携帯会社をだまして電話番号を別のSIMへ移行できた場合、SMS認証コードを受け取られる可能性があります。
一方、パスキー認証では電話番号やSMSコードではなく、端末内の暗号鍵によって認証するため、こうした電話番号乗っ取りによるリスクを減らせます。
パスキー認証の方が安全と言われる理由
パスキー認証が安全性の高い理由の一つは、フィッシング詐欺に強いことです。
通常のパスワード認証では、偽サイトにパスワードを入力してしまうと情報を盗まれる可能性があります。しかしパスキーは、登録した正規サイト以外では認証できない仕組みになっています。
例えば、Googleを装った偽ログインページへ誘導されても、パスキーは正規のGoogleサイトとの認証でなければ利用できないため、パスワード入力型の攻撃より安全性が高くなります。
Googleに不正ログインされた場合のリスク
Googleアカウントは、Gmail、Googleフォト、Googleドライブ、決済情報など多くのサービスと連携しているため、乗っ取られると大きな被害につながる可能性があります。
そのため、Googleアカウント自体の保護は非常に重要です。ただし、パスキーを設定したからといってGoogleアカウントが絶対に安全になるわけではありません。
例えば、スマートフォン本体を他人に操作されたり、Googleアカウントへログイン済みの端末を盗まれたりした場合には別の対策も必要になります。
パスキーを安全に利用するための注意点
パスキー認証を利用する場合は、端末自体のセキュリティを高めることが重要です。
- スマートフォンに画面ロックを設定する
- OSを常に最新状態に保つ
- 不要な端末からGoogleアカウントをログアウトする
- 復旧用メールアドレスや電話番号を最新状態にする
- セキュリティ通知を有効にする
例えば、スマートフォンを紛失した場合でも、強固な画面ロックが設定されていれば、第三者が簡単にパスキーを利用することはできません。
パスキーと2段階認証は併用した方がいいのか
サービスによって異なりますが、パスキーは2段階認証に代わる強力な認証方法として利用できます。
特にGoogleアカウントでは、パスキーを設定した上で、アカウント復旧情報やセキュリティ設定も確認しておくことで、より安全な状態を作れます。
重要なアカウントほど、単純に1つの認証方法だけに頼るのではなく、端末管理やアカウント設定全体を見直すことが大切です。
まとめ
パスキー認証は、電話番号によるSMS認証やパスワード認証と比べて、フィッシング詐欺や認証情報の盗難に強い仕組みです。
電話番号認証も一定の安全性がありますが、SIMスワップなどのリスクがあるため、現在ではパスキーの方が安全性の高い認証方法として注目されています。
ただし、Googleアカウントを守るにはパスキーだけに頼らず、スマートフォンのロック設定やアカウント復旧情報の管理など、総合的なセキュリティ対策を行うことが重要です。


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