VPN接続やリモートアクセス、サーバー運用、監視カメラ、アクセス制限などの用途で「固定IPアドレスを複数取得したい」と考える個人事業主は少なくありません。特に、インターリンクの固定IPサービス(旧イーサ版など)のような構成を探している人にとっては、現在どのサービスが使えるのか気になるところです。
この記事では、個人事業主でも利用可能な固定IPサービスや、複数IP取得時の注意点についてわかりやすく解説します。
そもそも固定IPアドレスとは?
固定IPアドレスとは、接続のたびに変わらないIPアドレスのことです。通常の家庭向け回線では「動的IP」が一般的で、再接続や一定期間経過でIPが変更されます。
一方、固定IPでは常に同じIPが割り当てられるため、以下のような用途で使われます。
- 自宅サーバー運用
- VPN接続
- 社内システムへのIP制限アクセス
- 遠隔監視カメラ
- リモートデスクトップ
- 外部サービスのホワイトリスト登録
個人事業主でも、開発環境や業務用途で必要になるケースは珍しくありません。
個人事業主でも複数固定IPは取得できる?
結論から言うと、個人事業主でも複数固定IPを取得できるサービスは存在します。
ただし、一般家庭向けの「固定IP 1個」サービスとは異なり、複数IPの場合は以下の条件が付くことがあります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 契約区分 | 法人・個人事業主向け限定の場合あり |
| 必要書類 | 開業届や屋号確認が必要な場合あり |
| IP数 | 8個・16個単位で割り当てされることが多い |
| 料金 | 通常回線より高額になりやすい |
特にIPv4アドレス不足の影響で、近年は以前より取得条件が厳しくなっています。
代表的な固定IPサービス
現在も固定IPサービスを提供している代表的な事業者には以下があります。
- インターリンク
- IIJ
- ASAHIネット
- BIGLOBE法人向け
- OCN固定IPサービス
- enひかり固定IPオプション
特にインターリンクは昔から固定IPサービスで知られており、個人利用にも比較的強い事業者として認識されています。
複数固定IPが必要なケースとは
実際には「本当に複数IPが必要なのか」を整理することも重要です。
例えば以下のような用途では複数IPが必要になる場合があります。
- 複数サーバーを独立運用する
- サービスごとにIP制限を分けたい
- メールサーバーとWebサーバーを分離したい
- VPN用IPを分けたい
一方で、NAT設定やリバースプロキシで代替できるケースも多く、必ずしも複数IPが必要とは限りません。
クラウドVPSという選択肢もある
最近では、自宅回線で固定IPを大量取得するよりも、VPSやクラウドサーバーを使うケースが増えています。
例えば以下のようなサービスです。
- AWS
- さくらのVPS
- ConoHa VPS
- XServer VPS
- Oracle Cloud
クラウド側なら固定グローバルIPが標準で付与される場合も多く、自宅回線より管理しやすいメリットがあります。
固定IP取得時の注意点
固定IPを取得する場合は、セキュリティ面も非常に重要です。
IPが固定されるということは、外部から継続的にアクセス対象として認識されやすくなるためです。
- ルーターの初期パスワード変更
- 不要ポートの閉鎖
- VPN経由アクセス
- ファイアウォール設定
- リモートアクセス制限
これらを適切に設定しないと、不正アクセスのリスクが高まります。
まとめ
固定IPアドレスを複数取得できるサービスは、現在でも個人事業主向けに存在しています。ただし、IPv4不足の影響で以前より条件や料金が厳しくなっているケースも少なくありません。
用途によっては固定IPサービスだけでなく、VPSやクラウドサーバーの活用も有力な選択肢になります。まずは「なぜ複数IPが必要なのか」を整理した上で、回線型・VPN型・クラウド型のどれが最適か検討するのがおすすめです。


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