Infostealer(インフォスティーラー)は、サイバー攻撃の一種で、主にWebブラウザに保存されている個人情報や機密情報を盗むマルウェアです。このタイプのマルウェアは、被害者のブラウザデータを不正に収集し、悪意のある目的に利用します。では、具体的にどのような情報が盗まれるのかを詳しく解説します。
1. ログイン情報とパスワード
Infostealerが最もターゲットにする情報の一つは、Webブラウザに保存されたログイン情報です。多くのユーザーは、便利さからウェブサイトやサービスにログインした際の情報をブラウザに保存しています。これには、メール、銀行口座、ショッピングサイトなどのログインパスワードが含まれます。
Infostealerはこれらのパスワードを盗んで、サイバー犯罪者がアカウントに不正アクセスするために利用することができます。
2. 自動入力された個人情報
ブラウザには、名前、住所、電話番号、クレジットカード情報などの自動入力情報が保存されることがあります。これらの情報は、オンラインショッピングやサービスに登録する際に非常に便利ですが、Infostealerはこれらの個人情報もターゲットにします。
これらの情報が漏洩すると、詐欺や身分の盗用などの犯罪に利用される危険性があります。
3. ブラウザの履歴とクッキー
Infostealerは、ブラウザの履歴やクッキーにもアクセスできることがあります。クッキーには、Webサイトを訪問した際のセッション情報やトラッキング情報が保存されており、これを悪用することで被害者の行動履歴を追跡したり、さらなる攻撃のターゲットにすることが可能です。
これにより、ユーザーのプライバシーが侵害され、個人情報が漏洩するリスクが高まります。
4. 保存された証明書やセキュリティキー
Webブラウザには、証明書やセキュリティキーが保存されることがあります。これらの証明書は、銀行取引や企業の内部システムへのアクセスを許可するために使われることが多いです。Infostealerがこれらの証明書を盗むと、さらに深刻な情報漏洩や不正アクセスが行われる可能性があります。
セキュリティが甘いWebブラウザでは、このような情報も保護されずに流出することがあり、非常に危険です。
まとめ
Infostealerは、Webブラウザに保存された個人情報や機密情報を盗むためのマルウェアで、主にログイン情報、個人情報、ブラウザ履歴、証明書などをターゲットにします。これらの情報が盗まれると、詐欺や不正アクセス、さらには身分の盗用につながる可能性があります。
そのため、定期的にパスワードの変更やセキュリティ対策を強化することが重要です。また、怪しいリンクや不明なソフトウェアを開かないようにし、セキュリティソフトを利用してコンピューターを保護しましょう。
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