ConoHaでARKのサーバーをレンタルしたものの、SSH接続やWinSCPの利用でつまずく方は少なくありません。特に初めてVPSを触る場合、セキュリティ設定や接続エラーに戸惑うことが多いです。この記事では、ARKサーバーの基本的な設定方法と、WinSCPで認証エラーが出る際の原因と解決策について解説します。
ConoHa VPSでARKサーバーを構築する流れ
ConoHa VPSでARKサーバーを利用する際の基本的な流れは次のとおりです。
- ConoHa VPSを契約し、OSを選択(CentOSやUbuntuが一般的)
- セキュリティ(ファイアウォール)設定でSSHやゲームポートを開放
- SSHクライアント(TeraTermなど)やSFTPクライアント(WinSCPなど)で接続
- ARKサーバー用のパッケージをインストール・設定
この流れを理解することで、設定作業が整理しやすくなります。
WinSCPで認証エラーが出る主な原因
WinSCPで「認証エラー」が出る場合、次の要因が多いです。
- 秘密鍵の形式が合っていない:ConoHaのSSH鍵は.ppk形式に変換する必要があります。
- ユーザー名の誤り:ConoHaでは通常「root」ユーザーでログインします。
- ポート設定ミス:SSHのデフォルトはポート22ですが、変更している場合はその番号を指定する必要があります。
- セキュリティグループ未設定:ConoHa管理画面でSSH(22)やARK用ポートを開放していないと接続できません。
これらの確認を一つずつ行うことで、問題を特定できます。
秘密鍵を正しく設定する方法
WinSCPを使う場合、ConoHaからダウンロードした秘密鍵(.pem)を直接使用できません。以下の手順で変換してください。
- 「PuTTYgen」を起動
- ConoHaからダウンロードした.pemファイルを読み込む
- 「Save private key」で.ppk形式に変換
- WinSCPの「設定 → SSH → 認証」でその.ppkを指定
これでWinSCPから正常に認証できるようになるケースが多いです。
ARKサーバー設定の基本ポイント
ARKのサーバーは単純に起動するだけでなく、パラメータ設定が必要です。代表的な設定ファイルは以下の通りです。
GameUserSettings.ini
:サーバー名や最大プレイヤー数、PvE/PvPモードGame.ini
:恐竜の出現率や経験値倍率など詳細設定
これらのファイルをWinSCPで編集し、保存後にサーバーを再起動すれば反映されます。例として「経験値倍率を2倍にする」場合は、Game.iniに以下を追記します。
[/script/shootergame.shootergamemode]
XPMultiplier=2.0
よくあるトラブルと対処法
最後に、初心者が陥りやすいトラブルと対処法を紹介します。
- サーバーが見つからない → ポート(7777, 27015など)を開放しているか確認
- 接続はできるが落ちる → メモリ不足の可能性。プランを見直す
- 設定が反映されない → ファイル編集後に必ずサーバーを再起動する
これらを押さえておけば、スムーズにARKを楽しめるでしょう。
まとめ
ConoHaでARKサーバーを構築する際、WinSCPの認証エラーは「秘密鍵形式」「ユーザー名」「ポート」「セキュリティ設定」の4つを見直すのがポイントです。その上で、ARKの設定ファイルを編集すれば、自分好みのサーバー環境を整えられます。もしうまくいかない場合は、一度SSHクライアント(TeraTermなど)で接続確認をしてからWinSCPを利用するのがおすすめです。
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