Googleスプレッドシートの条件付き書式設定を使って、特定のセルの値に応じて色を変更したい場合、カスタム数式を利用することができます。例えば、「A1セルが「りんご」または「ばなな」で、B1セルが空白の場合に赤色にする」というような条件を設定することができます。しかし、ワイルドカード(*)を使って部分一致をチェックしたい場合、少し工夫が必要です。
1. ワイルドカードを使用する数式の基本
ワイルドカードを使って部分一致をチェックするには、「*」を使った式を作成します。例えば、「りんご」を含む文字列を条件にしたい場合、以下の数式を使用できます。
=AND(REGEXMATCH(A1, "りんご"), B1="")
この式では、A1セルが「りんご」を含む文字列であり、かつB1セルが空白の場合に条件が満たされます。ここで重要なのは、ワイルドカードの代わりに「REGEXMATCH」を使用して部分一致を確認している点です。
2. 複数の条件を組み合わせる方法
複数の条件を組み合わせて、より複雑なチェックを行いたい場合もあります。例えば、「A1が「りんご」または「ばなな」を含み、かつB1が空白の場合」という条件を設定したい場合、以下のように数式を組み合わせることができます。
=AND(OR(REGEXMATCH(A1, "りんご"), REGEXMATCH(A1, "ばなな")), B1="")
この数式では、A1セルが「りんご」または「ばなな」を含む場合に加えて、B1セルが空白の場合に条件が満たされます。
3. 条件付き書式設定の適用方法
Googleスプレッドシートで条件付き書式を設定する手順は以下の通りです。
- 条件を設定したいセル範囲を選択します。
- メニューから「書式」→「条件付き書式」を選びます。
- 「書式設定のルール」の下で、「カスタム数式」を選択します。
- 数式欄に上記の数式を入力します。
- 適用する書式(色など)を選んで、「完了」をクリックします。
これで、指定した条件に応じてセルの色が変更されます。
4. よくある問題とその対処法
数式がうまく動作しない場合、以下の点を確認してください。
- 数式の入力に誤りがないか確認してください。
- 範囲を適切に選択しているか確認してください。
- カスタム数式の書き方が正しいか確認してください(特に「=」や「”」の使い方)。
これらの点を確認すれば、ほとんどの問題は解決できるはずです。
5. まとめ
Googleスプレッドシートの条件付き書式設定を使って、ワイルドカードを使った部分一致の数式を設定する方法は、「REGEXMATCH」を使うことです。これにより、より柔軟にセルの値に基づいて書式を変更することができます。条件に合わせた数式を適切に設定し、スプレッドシートを効率的にカスタマイズしましょう。
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