ECサイトを運営していると、色違いやサイズ違いのアイテムを異なるURLで管理することが多いですよね。その場合、各ページの購入数や閲覧数などのデータをまとめて表示したいと思うことがあります。Google Analytics 4(GA4)では、アイテム名やカテゴリなどを基にデータをグループ化する方法がいくつかありますが、今回はその中で効果的な方法をご紹介します。
GA4でデータをまとめて表示するための基本
Google Analytics 4(GA4)では、標準的に「イベント」を使って、ユーザーの行動を追跡します。このイベントは、購入やページビューなどのアクションをトラッキングするために非常に便利です。しかし、異なるURLで管理しているアイテムを1つにまとめるには、少し工夫が必要です。
たとえば、同じ「シャツ」という商品カテゴリに対して、色違いやデザイン違いで別々のURLを用意している場合、これらのデータをまとめて分析する方法があります。
1. 商品名やカテゴリでデータをグループ化する
GA4の「カスタムディメンション」を活用することで、商品名やカテゴリ別にデータをまとめることができます。カスタムディメンションを設定することで、異なるURLに対応する商品を同じカテゴリにまとめることができます。
たとえば、商品ページに「赤いシャツ」や「青いシャツ」といった色違いの商品ページがあった場合、それぞれの「商品名」や「カテゴリ」ディメンションに「シャツ」というタグを付けることで、GA4上で「シャツ」というカテゴリ全体のデータをまとめて見ることができます。
2. カスタムイベントを設定する
カスタムイベントを活用すると、商品名やURLに基づいて購入やページビューのデータをまとめて収集できます。GA4では「eCommerceイベント」を使って、購入した商品の名前やIDをイベントとして送信することができます。
具体的には、購入ページで「商品名」や「商品ID」をカスタムイベントとして設定し、すべてのシャツ関連のページで同じ「カテゴリ名」や「商品グループ」を指定することができます。これにより、色違いやサイズ違いをまとめたデータを簡単に確認できます。
3. 商品IDやSKUを利用してデータをまとめる
商品IDやSKU(Stock Keeping Unit)は、異なるURLに関わらず、同じ商品を一意に識別できるコードです。このIDをGA4のカスタムディメンションやイベントに組み込むことで、異なる色やサイズの商品データを1つにまとめてトラッキングできます。
たとえば、色違いのシャツであれば、SKUを共通のIDにしてイベントに渡すことができます。これにより、「赤いシャツ」「青いシャツ」といった異なる商品ページでも、同一の商品として集計され、GA4上で簡単にまとめて表示できます。
4. データの分析方法とレポートの作成
GA4では、「探索」機能を使ってカスタムレポートを作成できます。カスタムディメンションやカスタムイベントを利用して、色違いやサイズ違いの商品をグループ化したレポートを作成することが可能です。
たとえば、「シャツ」という商品カテゴリに関連するすべての購入数やページビュー数を1つのグラフで表示することができます。これにより、異なる商品ページに分かれたデータを1つのレポートで確認できるため、分析がしやすくなります。
まとめ: GA4を活用してECサイトのデータを効率的に管理
Google Analytics 4(GA4)を使うことで、色違いやサイズ違いの商品ページを効率よくグループ化し、データを一元管理することが可能です。カスタムディメンションやカスタムイベントを上手に活用することで、異なるURLで管理されている商品でも、簡単にまとめて分析することができます。
GA4の柔軟な設定を活用し、ECサイトの運営に役立つデータを効果的に管理し、売上向上に繋げましょう。
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