iCloudを使用する中で、iPhoneのバックアップとiCloudDriveが別物であることは理解していても、同期を切った場合にデータがどうなるかについて疑問に思うことがあります。特に、iCloudDrive内に保存しているデータがバックアップと重複している場合、容量に圧迫を感じることも多いでしょう。この記事では、iCloudDriveとバックアップの違いや、同期を切った場合のデータ削除について詳しく解説します。
iCloudバックアップとiCloudDriveの違い
iCloudバックアップは、iPhoneやiPadの設定、アプリデータ、写真、ビデオ、メッセージなど、デバイス上のほとんどのデータをクラウドに保存するための機能です。これにより、デバイスが故障したり新しいデバイスに機種変更を行った際に、バックアップを復元することで、以前の状態を簡単に再現できます。
一方、iCloudDriveは、ユーザーがドキュメントやファイルをクラウドに保存し、異なるデバイスからアクセスできるようにするサービスです。iCloudDriveに保存されたファイルは、iCloudアカウントに同期されている限り、どのデバイスからでも閲覧、編集、保存が可能です。つまり、バックアップは主にデバイスの復元用、iCloudDriveはファイル保存・管理用という違いがあります。
iCloudDriveのデータは同期を切ると削除されるか？
iCloudDriveに保存されているデータは、iCloud Driveの同期がオフになると、デバイス上から削除されることがありますが、iCloud上に保存されたデータは削除されません。つまり、iCloud Driveの同期を切ることで、iPhoneやiPadのストレージからはデータが消えますが、iCloudアカウントにアクセスすれば、引き続きクラウドに保存された状態のデータにアクセスできます。
データがデバイスから削除されたとしても、iCloud Driveに保存されたファイルはオンライン上に残ります。iCloud Drive内のファイルをローカルで保持したい場合は、事前にデバイスにダウンロードしておく必要があります。
バックアップとiCloudDriveが重複している場合の対策
バックアップとiCloudDriveは異なる役割を果たしているため、両方を使用している場合でもデータが重複しているわけではありません。ただし、写真や文書など、両方に保存されているデータが多い場合は、iCloudの容量を圧迫することがあります。
もしiCloudの容量が足りなくなっている場合、iCloudDrive内で不要なファイルを削除したり、バックアップを定期的に整理することで、無駄なデータを削除することができます。また、iCloudDrive内のファイルを自分のPCや外部ストレージに保存して、クラウド上の容量を空けることもできます。
バックアップとiCloudDriveの同期を切る方法
iCloudDriveの同期を切る方法は非常に簡単です。設定アプリを開き、Apple IDの「iCloud」セクションに移動します。そこから「iCloudDrive」を選択し、「iCloud Driveの同期をオフにする」を選択します。これで、iCloudDriveの同期をオフにできます。
バックアップの設定を管理するには、「設定」アプリの「iCloud」から「iCloudバックアップ」を選択し、必要に応じてバックアップの設定を変更できます。どちらも定期的に確認し、容量を節約するための管理を行いましょう。
まとめ
iCloudバックアップとiCloudDriveはそれぞれ異なる目的で使われるものであり、iCloudDriveの同期を切ることでデバイスのストレージを解放することができますが、iCloud上にはデータが残るため、必要に応じてオンラインでアクセスすることが可能です。iCloudの容量管理を適切に行い、不要なデータを削除することで、より効率的に利用できます。
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