DNSサーバー1.1.1.1の設定と非暗号化表示:そのままで大丈夫か?

インターネット接続

DNSサーバーを1.1.1.1(CloudflareのDNS)に設定した場合、インターネットの速度向上やセキュリティ強化を期待できますが、非暗号化と表示されることがあります。この表示が意味することと、そのまま使い続けても問題がないのかについて解説します。

Cloudflare DNS(1.1.1.1)とは?

CloudflareのDNS(1.1.1.1)は、高速でプライバシーを重視した公共のDNSサービスです。インターネットサービスプロバイダー(ISP)が提供する標準のDNSサーバーよりも、パフォーマンスが高く、広告トラッキングなどを防ぐ機能を提供します。

1. 高速でプライバシー重視

1.1.1.1は、非常に高速で信頼性が高く、プライバシー保護にも力を入れています。Cloudflareは、DNSリクエストのログを最大24時間以内に削除すると約束しており、プライバシーが重視されています。

2. セキュリティ機能

また、1.1.1.1はDNS over HTTPS(DoH)やDNS over TLS(DoT)など、通信の暗号化をサポートしています。これにより、DNSリクエストが盗聴されるリスクを減少させます。

非暗号化と表示される理由

「非暗号化」という表示は、設定しているDNSが暗号化されていない場合に表示されることがあります。これは、1.1.1.1が「DNS over HTTPS」や「DNS over TLS」を使っていない場合に起こります。

1. DNSの暗号化とは?

DNSリクエストを暗号化することで、インターネット通信を第三者が傍受しても内容を解読できなくなります。これにより、セキュリティが強化されます。特に公共のWi-Fiネットワークを利用している場合、DNSの暗号化はプライバシー保護に非常に重要です。

2. なぜ非暗号化が表示されるのか?

CloudflareのDNSサービスは、標準では非暗号化のDNSとして動作することがあります。例えば、設定が正しく行われていない場合や、DNS over HTTPSやDNS over TLSを手動で設定していない場合に、非暗号化と表示されることがあります。

暗号化設定を有効にする方法

もし「非暗号化」と表示されるのが気になる場合、DNS over HTTPS(DoH)またはDNS over TLS(DoT)の設定を有効にすることで、暗号化通信を実現できます。

1. DNS over HTTPS(DoH)の設定

DNS over HTTPSを使用すると、DNSリクエストがHTTPsプロトコルを使って暗号化されます。これを有効にするためには、利用しているデバイスやルーターでDoHを設定する必要があります。例えば、WindowsやmacOS、スマートフォンでも設定が可能です。

2. DNS over TLS(DoT)の設定

DNS over TLSは、DNSリクエストをTLS(Transport Layer Security)プロトコルを使用して暗号化する方法です。これも同様に、設定を手動で行うことで暗号化が可能になります。

そのままでも大丈夫か?

「非暗号化」と表示されていても、1.1.1.1自体は高性能なDNSサービスであり、インターネットの速度や安定性が向上します。しかし、プライバシーやセキュリティを重視する場合、DNSリクエストの暗号化を有効にすることを強くお勧めします。

1. 高速性と信頼性は確保

非暗号化と表示されていても、1.1.1.1の基本的な機能(高速性や信頼性)は問題なく動作します。一般的なWebブラウジングやオンラインサービスには十分対応しています。

2. プライバシーを重視する場合は設定変更を

プライバシーやセキュリティを強化したい場合、DNSの暗号化設定を有効にすることで、より安全にインターネットを利用できます。特に公共のWi-Fiネットワークを使用している場合は、暗号化を有効にすることで、第三者による盗聴を防げます。

まとめ

DNSサーバーを1.1.1.1に設定して「非暗号化」と表示されている場合、基本的に大きな問題はありませんが、プライバシーやセキュリティを重視する場合は、DNS over HTTPSやDNS over TLSの設定を有効にすることをお勧めします。これにより、より安全なインターネット利用が可能になります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました