1990年代のインターネット環境を振り返ると、Webブラウザだけでなく、メールやチャット、インターネット電話などの通信ソフトが次々に登場していました。その中でもMicrosoft NetMeetingは、当時としては画期的なリアルタイム通信ソフトとして知られています。この記事では、Internet Explorer 3.0(IE3.0)とMicrosoft NetMeetingの関係や、当時どのように提供されていたのかを詳しく解説します。
Internet Explorer 3.0とはどのようなソフトだったのか
Internet Explorer 3.0は、Microsoftが1996年に公開したWebブラウザです。当時急速に普及していたWorld Wide Webを閲覧するためのソフトで、Windowsユーザーを中心に利用されました。
IE3.0では、HTML表示機能の強化やJavaアプレットへの対応、CSSの一部サポートなど、後のWebブラウザにつながる多くの機能が追加されました。
ただし、IE3.0は現在のブラウザのように多機能な統合アプリケーションではなく、基本的にはWebページを見るためのブラウザとして提供されていました。
Microsoft NetMeetingとは何だったのか
Microsoft NetMeetingは、Microsoftが提供していたインターネット通信ソフトです。音声通話、ビデオ会議、チャット、ホワイトボード共有などの機能を備えており、現在のWeb会議ツールの先駆けともいえる存在でした。
当時はインターネット回線の速度が現在より大幅に遅かったため、映像や音声をリアルタイムで送受信する技術は非常に先進的でした。
例えば、離れた場所にいる利用者同士がパソコンのマイクやカメラを使って会話したり、画面共有のような機能を利用したりすることができました。
IE3.0にはNetMeetingが標準搭載されていたのか
結論からいうと、Internet Explorer 3.0そのものにMicrosoft NetMeetingが標準で同梱されていたわけではありません。
NetMeetingはIE3.0とは別のアプリケーションとして提供されていました。ただし、Microsoftは当時WindowsやInternet Explorerの普及を進める中で、NetMeetingを入手しやすい形で提供していたため、IE3.0を利用していたユーザーが同時期にNetMeetingを利用していたケースは多くありました。
そのため、古い雑誌やソフトウェア集、Windows関連のCD-ROMなどでは、IE3.0とNetMeetingが一緒に紹介されていることがあります。
なぜIE3.0とNetMeetingがセットだったと誤解されやすいのか
当時のMicrosoftは、自社サービスやソフトウェアをWindows環境に広く普及させるため、複数の製品をまとめて紹介することが多くありました。
例えば、Windows 95向けのインターネット関連ソフトウェアとして、Internet Explorer、Outlook Express、NetMeetingなどが同じ時期に注目されていました。
そのため、ユーザーの記憶や当時のパッケージ構成によっては、「IEにNetMeetingが入っていた」という印象が残っている場合があります。
NetMeetingが普及した背景とその後
NetMeetingは1990年代後半から2000年代初頭にかけて利用されました。特に企業内の遠隔会議や技術サポートなどで活用され、インターネットを使ったコミュニケーションの先駆けとなりました。
しかし、インターネット回線の高速化や新しい通信サービスの登場により、後にはWindows MessengerやSkype、現在のMicrosoft Teamsなどへ役割が移っていきました。
現在ではNetMeeting自体は利用されていませんが、オンライン会議や画面共有といった現在当たり前になっている機能の歴史を知る上では重要なソフトでした。
まとめ
Internet Explorer 3.0にはMicrosoft NetMeetingがブラウザ機能の一部として標準搭載されていたわけではありません。
NetMeetingは別途提供された通信ソフトでしたが、IE3.0と同じ時代にMicrosoftが普及を進めていたため、セットで利用されたり紹介されたりする機会が多くありました。
そのため、「IE3.0にNetMeetingが同梱されていた」という記憶は、当時のMicrosoft製品群の提供状況から生まれたものと考えられます。


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