YouTubeのライブ配信を見ていると、視聴者が「メンバーシップギフト」を複数人に贈り、突然ほかの視聴者がチャンネルメンバーになる場面があります。「なぜ自分のお金で知らない人のメンバーシップを買うの?」と疑問に感じる人もいるでしょう。
メンバーシップギフトは、視聴者やクリエイターがほかの視聴者のためにチャンネルメンバーシップの特典を1か月分贈れるYouTube公式機能です。視聴者が購入して配る場合、配信者を金銭的に応援しながら、ほかの視聴者にもメンバー限定特典を体験してもらえるという特徴があります。
ただし、ギフトを配る人の目的は全員同じではありません。純粋な応援、配信を盛り上げたい、コミュニティのメンバーを増やしたいなど、さまざまな理由が考えられます。ここではYouTube公式情報をもとに、メンバーシップギフトの仕組みを分かりやすく解説します。
YouTubeのメンバーシップギフトとは?
YouTubeのチャンネルメンバーシップは、視聴者が月額料金を支払ってチャンネルのメンバーになり、バッジ、絵文字、メンバー限定投稿やコンテンツなど、クリエイターが設定した特典を利用できる仕組みです。[参照] YouTubeヘルプ「メンバーシップの登録、変更、解約」
通常は自分自身のメンバーシップ料金を支払いますが、「メンバーシップギフト」では、クリエイターや視聴者がほかの視聴者のためにメンバーシップ特典を購入できます。YouTube公式ヘルプでは、ギフトを受け取るとメンバーシップ特典を最長1か月間利用できると説明されています。[参照] YouTubeヘルプ「YouTubeでチャンネル メンバーシップのギフトを贈る」
つまり、「配っている」といっても現金を視聴者へ配っているわけではありません。購入した人が、ほかの視聴者が一定期間メンバー特典を利用できる機会をプレゼントしているイメージです。
メンバーシップギフトを配る一番分かりやすい理由は「配信者の応援」
視聴者が自費でメンバーシップギフトを購入する理由として分かりやすいのが、好きな配信者やVTuber、YouTuberを応援することです。メンバーシップはYouTubeにおけるクリエイターの収益源の一つで、YouTube公式ヘルプでは、適用される税金や手数料を控除した後のメンバーシップ収益について、クリエイターの収益分配率は70%と案内されています。[参照] YouTubeヘルプ「チャンネル メンバーシップ プログラムの分析と管理」
そのため、自分のメンバーシップに加入するだけでなく、追加でギフトを購入することでクリエイターを支援したいと考えるファンがいても不思議ではありません。
感覚としてはSuper Chatなどと同じく「配信者を応援するためにお金を使う」という側面があります。ただしメンバーシップギフトの場合は、支援すると同時に別の視聴者へメンバー特典が渡るところが大きな違いです。
ほかの視聴者にメンバー限定コンテンツを知ってもらう目的もある
メンバーシップギフトを受け取った人は、一定期間そのチャンネルのメンバー特典を体験できます。例えば限定動画や限定投稿、メンバー用バッジ・絵文字などが設定されているチャンネルなら、それらを利用するきっかけになります。
それまで「メンバーシップに入るほどではないかな」と思っていた人でも、ギフトをきっかけに限定コンテンツを体験し、そのチャンネルをさらに好きになる可能性があります。
この意味では、既存ファンが新しいファンに「このチャンネルのメンバーシップも楽しいよ」と体験する機会をプレゼントしている、と考えることもできます。
ライブ配信を盛り上げたいという理由もある
メンバーシップギフトが贈られると、ライブチャット上で購入内容がハイライトされます。YouTube公式ヘルプによると、ギフトを贈るとチャット欄にカウントダウンティッカーが表示され、購入内容が一定時間ハイライトされます。
そのため、大量のギフトが贈られると配信者や視聴者が反応し、チャットが盛り上がることがあります。誕生日配信、周年配信、登録者数の節目、大会後など、お祝いのタイミングでギフトを贈る人もいます。
ただし、YouTubeが「配信を盛り上げるために買うもの」と目的を限定しているわけではありません。なぜ購入するのかは各ユーザーの自由なので、応援・お祝い・コミュニティへの還元など複数の気持ちが重なっている場合があります。
誰にギフトするかを購入者が直接選ぶわけではない
メンバーシップギフトは、一般的なプレゼントのように「この視聴者を指定して1か月分贈る」という仕組みとして考えると少し違います。YouTube側の仕組みによって、受け取り条件を満たした視聴者へ配布されます。
YouTube公式によると、受け取るにはメンバーシップギフトの受け取りを有効にしていることに加え、そのチャンネルに登録し、最近そのチャンネルで何らかの操作を行っている必要があります。[参照] YouTube公式の受け取り条件
したがって、ギフト購入者が「知らない○○さんに直接お金をあげた」というより、チャンネルを見ている対象視聴者のために複数のメンバーシップ枠を購入し、それをYouTubeが配布する仕組みと理解すると分かりやすいでしょう。
ギフトを受け取ったら翌月から勝手に課金される?
初めてギフトを受け取ると「1か月後から自分に請求が来るのでは?」と心配になるかもしれません。しかし、YouTube公式ヘルプでは、メンバーシップギフトは自動更新されず、有効期間終了後に料金は請求されないと案内されています。
ギフトによる特典は最長1か月利用でき、期間が終わると失効します。その後もメンバーでいたい場合は、自分で通常のチャンネルメンバーシップへの参加を検討することになります。
そのため、知らない間にギフトを受け取ったからといって、それだけを理由に翌月以降の月額料金が自動的に発生するわけではありません。
ギフトを受け取る人にも条件がある
誰でも無条件に突然メンバーシップギフトを受け取るわけではありません。YouTubeでは視聴者側がギフトの受け取りを有効にする必要があります。
現在のYouTube公式案内では、メンバーシップを利用できるチャンネルや動画のページから「メンバーになる」→「ギフトの設定」へ進み、「ギフトを許可」をオンにする方法などが案内されています。ライブチャット上から有効にできる場合もあります。
また、すでにそのチャンネルのメンバーになっているユーザーは、現時点ではメンバーシップギフトを受け取ることができないとYouTubeは案内しています。利用条件や画面表示は変更される可能性があるため、実際に利用するときはYouTube公式ヘルプの最新情報を確認するのが確実です。
配る人には何か特別なメリットがある?
「何人にも配っているなら、購入者にポイントや報酬があるのでは?」と思うこともありますが、通常の視聴者がメンバーシップギフトを購入したからといって、それ自体が投資商品のように購入者へ金銭的リターンを生む仕組みではありません。
一方で、ギフトを贈ると購入したメンバーシップ数、購入者のチャンネル名、プロフィール写真が一般公開されるとYouTubeは説明しています。そのためライブ内で存在が目立つことはありますが、これを目的にしているかどうかは人によって異なります。
「配信者に喜んでもらいたい」「リスナーにもメンバー限定コンテンツを楽しんでほしい」「記念配信を盛り上げたい」「コミュニティ全体を応援したい」など、金銭以外の動機で利用されるケースを考えるほうが自然です。
配信者自身が無料で配る場合もある
少し紛らわしい点として、すべてのメンバーシップギフトが視聴者の自腹とは限りません。YouTubeには条件を満たすクリエイター向けの「プロモーション用メンバーシップギフト」もあります。
YouTube公式ヘルプによると、対象となる料金帯のメンバーシップを提供している場合、クリエイターが毎月視聴者へ配布できるプロモーション用ギフトが提供される場合があります。このプロモーション用ギフトはクリエイターや視聴者に料金が発生せず、クリエイターもそのギフト自体から収益を得ません。[参照] YouTubeヘルプ「チャンネル メンバーシップ プログラムを宣伝する」
つまり、ライブで「メンバーシップが配られている」ように見えても、視聴者が購入したギフトなのか、クリエイター側のプロモーション用ギフトなのかによって意味が異なる場合があります。
まとめ:応援+ほかの視聴者へのプレゼントと考えると分かりやすい
YouTubeのメンバーシップギフトは、視聴者やクリエイターがほかの視聴者のために一定期間のチャンネルメンバーシップ特典を贈れる公式機能です。
視聴者が自費でギフトを購入する場合、「配信者を応援する」ことに加えて、「ほかの視聴者にもメンバーシップを体験してほしい」「ライブを盛り上げたい」という意味を持たせられるのが特徴です。ただし実際の購入理由は人それぞれで、全員に共通する一つの目的があるわけではありません。
受け取った側は最長1か月メンバー特典を利用でき、ギフトは自動更新されないため、期間終了後に勝手に月額料金が請求されることもありません。好きなチャンネルでギフトが大量に飛び交っていて不思議に感じたときは、「配信者への支援と、視聴者へのメンバー体験のプレゼントを同時にできる機能」と考えると仕組みを理解しやすいでしょう。


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