LINEの「ミュートメッセージ」は、相手のスマートフォンに通知を出さずにメッセージを送信できる便利な機能です。夜中や早朝、仕事中・授業中と思われる相手へ連絡したいときなど、「今すぐ読んでもらわなくてもいいけれど、忘れないうちに送っておきたい」という場面で重宝します。
これまでミュートメッセージは「LINEラボ」の機能として無料で利用できましたが、LINE公式は2026年8月下旬ごろをもってLINEラボでの提供を終了し、その後はLYPプレミアム会員特典へ追加する予定と案内しています。つまり、単純な不具合や突然の機能廃止ではなく、無料の実験機能から有料会員向け特典へ位置付けが変更される形です。[参照] LINE公式「ミュートメッセージ機能を利用する」
では、なぜ今まで無料だった機能が有料になるのでしょうか。LINEラボの性質やLYPプレミアムへの移行条件、無料ユーザーへの影響を整理すると、今回の変更を理解しやすくなります。
LINEのミュートメッセージとは?
ミュートメッセージとは、相手にプッシュ通知を出さずにLINEのトークを送信できる機能です。通常のメッセージと同様にトークルームへ届きますが、送信時にミュートメッセージを選択することで、相手への通知を抑えて送ることができます。
たとえば夜中の1時に翌日の予定を思い出した場合、通常のLINEなら「今送ると通知音や振動で起こしてしまうかもしれない」と気になります。ミュートメッセージなら、その時点で送信しておき、相手には都合のよいタイミングでLINEを開いた際に確認してもらえます。
LINE公式も、早朝や夜遅い時間、仕事中や授業中の友だちなどへ気兼ねなく連絡できる、相手を気遣うための機能として紹介しています。
ミュートメッセージはもともと「LINEラボ」の無料機能だった
今回の変更を理解するうえで重要なのが「LINEラボ」です。LINEラボは、LINEが提供する新しい機能を正式な標準機能になる前などに試せる仕組みです。LINE公式では「リリース前の新機能をひと足先に試すことができる」と説明されています。[参照] LINE公式「LINEラボでLINEの新機能を試してみる」
ミュートメッセージも、このLINEラボの機能として提供されてきました。設定からLINEラボを開いてミュートメッセージをオンにすると利用できたため、長期間使っていた人にとっては「普通の無料機能」という感覚になりやすかったといえます。
しかしLINEラボは、すべての機能について将来も同じ条件で永続提供することを保証する仕組みではありません。実際、過去にはLINEラボで提供された後に終了した機能もあります。つまり、LINEラボにある段階では将来的な提供方法が変わる可能性があります。
ミュートメッセージは2026年8月下旬ごろにLINEラボでの提供を終了
LINE公式の2026年8月3日更新情報では、ミュートメッセージについて「LINEラボ」での提供を2026年8月下旬頃をもって終了すると案内されています。
そして機能そのものを完全に廃止するのではなく、今後は「LYPプレミアム」の会員特典へ追加される予定です。対象として案内されているのは「LYPプレミアム スタンダードプラン」と「LYPプレミアム with Netflix」です。
したがって、「ミュートメッセージ自体がなくなった」というより、無料のLINEラボ機能としての提供を終了し、有料サービスの特典として提供する方式へ移行すると理解するのが正確です。
なぜ無料だったミュートメッセージを有料にするの?
ここが最も気になる部分ですが、注意したいのは、LINE公式のミュートメッセージ案内では「なぜこの機能を有料特典へ移すことにしたのか」という具体的な経営上の理由までは説明されていないことです。
そのため、「サーバー代が高いから」「利用者が多すぎるから」「無料ユーザーを減らしたいから」といった理由を事実として断定することはできません。公式に確認できる事実は、LINEラボでの提供を終了し、LYPプレミアムの特典として提供する予定になったことです。
一方、LINEではすでにLYPプレミアム会員向けの機能拡充が進められています。トーク履歴の写真・動画などを含めて保存する「プレミアムバックアップ」や、プレミアムアプリアイコン、条件を満たす送信取消に関する追加機能など、通常のLINEとは別の付加価値が会員特典として提供されています。
その流れから見ると、ミュートメッセージも「LINEをより便利に使うための付加機能」の一つとしてLYPプレミアムへ組み込まれる、と捉えることはできます。ただし、これはサービス構成から読み取れる位置付けであり、LINEが「この理由で有料化した」と公式に明言したものではありません。
無料ユーザーはミュートメッセージを使えなくなる?
LINE公式の案内どおり移行が完了した場合、従来のLINEラボ経由で無料利用を続けることはできなくなります。LINEラボでの提供終了後も利用する場合は、対象となるLYPプレミアムへの登録が必要とされています。
さらにLINE公式では、継続利用の条件としてiOS版またはAndroid版LINEアプリをバージョン26.13.0以上へアップデートすることも案内しています。会員登録だけでなく対応バージョンを利用する必要があります。
なお、LINEラボでの終了時期は「2026年8月下旬頃」、LYPプレミアムについては「今後」「予定」という表現が使われています。実際に切り替わる正確な日時や画面表示については、LINE公式の最新案内を確認するのが確実です。
今までLINEラボをオンにしていた人も自動的に有料契約になる?
無料のLINEラボでミュートメッセージを使っていたからといって、そのことだけで自動的にLYPプレミアムへ有料登録されるという案内ではありません。公式は、提供終了後も利用したい場合には「LYPプレミアムにご登録の上」と説明しています。
つまり、従来ミュートメッセージを使っていた人は、今後も必要かどうかを自分で判断し、必要なら対象プランを契約するという流れになります。
「ミュートメッセージのためだけに料金を払うほどではない」と感じる場合は、無理に加入する必要はありません。反対に、すでにLYPプレミアムを利用している人であれば、対象プランなどの条件を満たすことで会員特典として利用できる予定です。
LYPプレミアムはミュートメッセージだけのサービスではない
「ミュートメッセージが有料になる」と聞くと、ミュートメッセージ単体に月額料金が設定されたように感じるかもしれません。しかし実際には、ミュートメッセージ単体を購入するというより、複数の特典を提供するLYPプレミアムの一機能として追加される予定です。
LINE関連では、トーク履歴をより充実した形で保存できるプレミアムバックアップなども会員限定特典として提供されています。[参照] LINE公式「トーク履歴のバックアップ方法」
そのため加入を検討するときは、「ミュートメッセージだけに料金を払う」と考えるより、自分がLYPプレミアムのほかの特典も利用するかを含めて判断するとよいでしょう。
有料化後にミュートメッセージを使わない場合の代替方法
無料でまったく同じ機能を再現できる標準機能が用意されるとは限りませんが、送信する時間を調整できる状況なら、相手が起きている時間や仕事・授業が終わる時間まで待って通常メッセージを送る方法があります。
たとえば深夜に「明日の集合は10時でお願いします」と送りたくなった場合、スマートフォンのメモや自分用の記録へ文章を残しておき、翌朝にコピーして送信する方法です。ミュートメッセージほど手軽ではありませんが、相手への夜間通知を避ける目的は達成できます。
また、相手自身がLINEの通知をオフにしていたり、スマートフォンの集中モード・おやすみモードなどを設定していたりする場合もあります。ただし、それは受信者側が管理する設定なので、送信者側から「この1通だけ通知なし」にできるミュートメッセージとは性質が異なります。
LINEラボの機能は今後も無料とは限らない
今回の変更から分かる重要なポイントは、LINEラボの機能を「永続的な無料標準機能」と考えないほうがよいということです。LINEラボは新機能を試すための場であり、機能によってその後の扱いが異なります。
実際、LINE公式には過去のLINEラボ機能について「本機能は終了いたしました」と案内している例があります。一方、2026年8月には送信済みメッセージを修正できる「メッセージ編集機能」がLINEラボで無料提供され、将来的にはLYPプレミアム特典としてリリース予定であることも案内されています。[参照] LINE公式「トークのメッセージを編集する」
このことから、LINEラボは「新機能を無料で試せる期間」として使われ、その後に終了したり、正式機能やプレミアム特典へ移行したりする可能性があると考えておくと分かりやすいでしょう。
まとめ:ミュートメッセージは廃止ではなくLYPプレミアム特典へ移行予定
LINEのミュートメッセージは、相手にプッシュ通知を出さずにメッセージを送れる便利な機能です。これまではLINEラボを有効にすれば無料で利用できましたが、2026年8月下旬頃をもってLINEラボでの提供が終了し、今後はLYPプレミアム会員特典へ追加される予定と公式に案内されています。
なぜ有料特典へ移行する判断になったのかについて、LINE公式の案内では具体的な理由までは説明されていません。そのため、コストや利用者数などを理由として断定するのは避けるべきです。確認できるのは、LINEラボという実験的な提供形態から、LYPプレミアムの付加価値機能へ位置付けが変わるという事実です。
LINEラボで利用していた人が自動的に有料会員になるわけではなく、提供終了後もミュートメッセージを使いたい場合には対象のLYPプレミアムへ登録し、LINEアプリをバージョン26.13.0以上にすることが条件として案内されています。
長く無料で使っていた人ほど有料化を残念に感じやすい変更ですが、ミュートメッセージ単体が課金販売されるというより、LYPプレミアムに含まれる会員特典の一つになる予定です。加入するか迷う場合は、ミュートメッセージの利用頻度だけでなく、プレミアムバックアップなどほかの会員特典も利用するかを含めて判断するとよいでしょう。


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