Ui.Vision RPAでマクロをHTMLで書き出して実行する方法と解決策

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Ui.Vision RPAは、Google Chromeの拡張機能として利用できる強力なRPAツールですが、マクロをHTMLファイルとして書き出し、crontabで定期実行する際に問題が発生することがあります。本記事では、Ui.Vision RPAのマクロをHTMLファイルに書き出して実行する方法と、よくある問題の解決策について解説します。

1. Ui.Vision RPAのHTMLエクスポート機能とは?

Ui.Vision RPAでは、作成したマクロをHTMLファイルとしてエクスポートし、ブラウザのコマンドラインオプションを利用して実行することができます。これにより、定期的なタスクの自動化が可能になります。

① HTMLファイルのエクスポート方法

  • Ui.Vision RPAの「マクロ管理」画面を開く。
  • エクスポートしたいマクロを選択。
  • 「エクスポート」ボタンをクリックし、「HTMLページ」として保存。
  • 保存されたHTMLファイルをブラウザで開き、実行ボタンを押すことでマクロを実行可能。

② HTMLファイルを自動実行する方法

HTMLファイルをブラウザのコマンドラインオプションを使って実行することができます。

例えば、Windows環境でChromeを使う場合、以下のように実行できます。

chrome --disable-gpu --remote-debugging-port=9222 "file:///path/to/your/macro.html"

Linuxの場合は、crontabを利用して以下のように設定します。

0 9 * * * google-chrome --disable-gpu --remote-debugging-port=9222 "file:///path/to/your/macro.html"

これにより、毎朝9時にマクロが実行されるようになります。

2. HTMLエクスポートができない場合の対処法

マクロをHTMLファイルにエクスポートできない場合、いくつかの原因が考えられます。

① アクセス許可の設定を確認する

  • Chromeの「拡張機能管理画面(chrome://extensions/)」を開く。
  • Ui.Vision RPAの「詳細設定」を開く。
  • 「ファイルURLへのアクセスを許可する」をONにする。

この設定をONにしないと、HTMLファイルのエクスポートや実行時に問題が発生することがあります。

② Chromeのポリシーを確認する

特定の企業や管理された環境では、Chromeのポリシー設定によって拡張機能の機能が制限されている可能性があります。「chrome://policy/」にアクセスし、制限がかかっていないか確認してください。

③ 拡張機能のアップデートを確認する

Ui.Vision RPAのバージョンが古い場合、エクスポート機能が正しく動作しないことがあります。「chrome://extensions/」で「デベロッパーモード」をONにし、「更新」ボタンをクリックして最新の状態に保ちましょう。

④ セキュリティソフトの干渉をチェック

一部のウイルス対策ソフトウェアやファイアウォールが、Ui.Vision RPAのHTMLエクスポート機能をブロックしている可能性があります。一時的にセキュリティソフトを無効にして試してみるのも一つの方法です。

3. crontabで定期実行する際のポイント

Ui.Vision RPAのマクロをcrontabで定期実行する際には、いくつかの注意点があります。

① headlessモードを活用する

通常のGUI環境を持たないサーバー環境で実行する場合、Chromeのheadless(ヘッドレス)モードを活用するとスムーズに動作します。

google-chrome --headless --disable-gpu --remote-debugging-port=9222 "file:///path/to/your/macro.html"

② Xvfbを使用する(Linux環境)

GUIがない環境では、仮想ディスプレイ(Xvfb)を利用してChromeを実行することができます。

Xvfb :99 -screen 0 1920x1080x24 &
export DISPLAY=:99
google-chrome --disable-gpu --remote-debugging-port=9222 "file:///path/to/your/macro.html"

③ ログを取得する

実行時の問題をデバッグするため、実行ログを取得するのが推奨されます。

google-chrome --disable-gpu --remote-debugging-port=9222 "file:///path/to/your/macro.html" > /var/log/uivision.log 2>&1

4. まとめ

Ui.Vision RPAのマクロをHTMLに書き出して実行することで、自動化の幅が広がります。しかし、エクスポートできない場合は、ブラウザの設定や拡張機能の許可設定を見直す必要があります。

また、crontabで定期実行する場合は、ブラウザのheadlessモードやXvfbの活用が有効です。ログを取得しながら、スムーズに自動化を進めていきましょう。

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