PS5の有線LAN接続で発生するラグの原因と対策

インターネット接続

PS5で有線LANを使用しているのにラグが発生するのは非常にストレスですよね。インターネット速度に問題がない場合でも、さまざまな要因によって遅延が生じることがあります。本記事では、PS5で発生するラグの主な原因と、それに対する対策を解説します。

ラグが発生する主な原因

1. ネットワークの混雑

特定の時間帯(夜間や週末)にラグが発生する場合、プロバイダーの混雑が原因かもしれません。ドコモ光のプロバイダー「ニフティ」はIPv4接続が混雑しやすいことがあるため、IPv6(IPoE接続)に切り替えることで改善する可能性があります。

2. ルーターやスイッチングハブの処理能力不足

ルーターやスイッチングハブが古い場合、データ処理が追いつかずラグが発生することがあります。高性能なゲーミングルーターや1Gbps対応のスイッチングハブへの変更を検討しましょう。

3. MTU設定が適切でない

PS5のMTU(Maximum Transmission Unit)設定が適切でないと、パケットの分割処理が増えてラグが発生する可能性があります。

MTUを手動で変更する手順

  1. PS5の「設定」から「ネットワーク」→「設定」→「インターネット接続を設定する」へ進む
  2. 有線LANを選択し「カスタム設定」を選択
  3. MTU設定を「1500」から「1450」または「1400」に変更

これにより、ネットワークの安定性が向上する可能性があります。

4. PS5本体のネットワーク設定

PS5の「接続優先度」や「帯域幅制限」などの設定が影響している場合があります。

  • PS5の「設定」→「ネットワーク」→「接続ステータス」を確認し、ネットワークの安定性をチェック
  • DNS設定を手動で変更(例:Googleの「8.8.8.8」や「1.1.1.1」)

5. 他のデバイスによる帯域の占有

家庭内で他のデバイスが大量のデータ通信を行っていると、PS5の通信が影響を受ける可能性があります。特に、以下のような状況ではラグが発生しやすくなります。

  • 他の家族が4K動画をストリーミング視聴している
  • クラウドバックアップが動作している
  • PCやスマホで大容量のダウンロードが行われている

この場合、ルーターのQoS(Quality of Service)機能を活用して、PS5の通信優先度を上げることで改善できます。

ラグを解消するための具体的な対策

1. IPv6(IPoE接続)を利用する

ドコモ光のプロバイダー「ニフティ」は、IPv4 PPPoE接続が混雑しやすいため、IPv6(IPoE)接続を利用することで回線が安定する可能性があります。プロバイダーに問い合わせて、IPv6が利用可能か確認しましょう。

2. ルーターやスイッチングハブのアップグレード

以下のような機器を使用することで、ラグが軽減される可能性があります。

  • ゲーミングルーター(例:ASUS RT-AX88U、NEC Aterm WX6000HP)
  • 1Gbps対応のスイッチングハブ(安価なハブでは通信が不安定になることがある)

3. PS5の「ポート開放(ポートフォワーディング)」を設定

ルーターの設定画面で、PS5の通信がスムーズに行えるようにポート開放を行うことも効果的です。

開放すべきポート(PSN向け)

  • TCP: 80, 443, 3478-3480
  • UDP: 3478-3479

4. PS5のネットワーク設定を最適化

  • MTU値を「1450」に設定
  • DNSをGoogle(8.8.8.8)やCloudflare(1.1.1.1)に変更
  • LANケーブルをカテゴリ6以上(CAT6aやCAT7)に変更

5. 定期的な再起動

ルーターやPS5本体を定期的に再起動することで、ネットワークのリフレッシュが可能です。特に、ルーターは週1回程度再起動することをおすすめします。

まとめ

PS5でラグが発生する原因はさまざまですが、特に以下のポイントに注目すると改善する可能性が高いです。

  • IPv6(IPoE)接続に切り替える
  • ルーターやスイッチングハブを高性能なものに変更
  • PS5のネットワーク設定を最適化(MTUやDNSの変更)
  • 他のデバイスによる帯域の占有を避ける
  • ポート開放を行う

これらの対策を試しても改善しない場合、PS5本体の不具合の可能性もあるため、他の回線で動作確認を行うことをおすすめします。

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