SNSをめぐるトラブルでは、問題が起きた後になって「最初から利用させなければよかった」「端末を取り上げるべきだった」という意見が出ることがあります。しかし、実際に問題が発生する前の段階で、どのような判断をするべきだったのかを考えることは簡単ではありません。
この記事では、未成年者のSNS利用でトラブルが発生した場合に「パソコンを捨てればよかった」という意見が結果論にあたるのか、また保護者がどのような対応を検討できるのかについて整理します。
「パソコンを捨てればよかった」という発言が出る背景
SNS上で子どもが傷つく出来事が起きた後、「そもそもSNSを使わせなければよかった」「利用していた端末を処分すればよかった」という意見が出ることがあります。
これは、問題が発生した後の状況を見て、原因になった可能性があるものを取り除けば防げたのではないかと考える心理から出る意見です。
例えば、子どもが自転車事故に遭った後に「自転車を買わなければよかった」と言うことと似ており、結果を知っている状態から過去の判断を評価している面があります。
結果論とは問題が起きた後だから言える意見のこと
結果論とは、ある出来事の結果を知った後で、「最初からその結果になると分かっていたはずだ」と考えることを指します。
SNSトラブルの場合、利用前の時点では、どの相手と関わるのか、どのような投稿をされるのか、どの程度傷つく出来事になるのかを正確に予測することは困難です。
そのため、トラブルが発生した後に「端末を捨てれば防げた」と断定する意見は、後から見た判断であり、結果論的な側面があります。
ただし保護者には見守りやルール作りの役割がある
一方で、結果論だからといって、保護者の関わりが全く必要ないという意味ではありません。未成年者がSNSを利用する場合、危険を避けるための準備やルール作りは重要です。
例えば、利用時間を決める、知らない人との交流について注意する、嫌なことを書かれた場合の相談先を決めておくなど、事前にできる対策があります。
パソコンやスマートフォンを単純に取り上げることだけが対策ではなく、本人が危険を判断できる力を身につけることも大切です。
SNSトラブルでは原因を一つに決められない
SNS上で誰かが傷ついた場合、原因は一つだけとは限りません。投稿した本人、相手の発言、周囲の対応、サービスの仕組みなど、複数の要素が関係します。
例えば、中学生がSNSを利用していたとしても、相手の高校生が相手を傷つける発言をした責任まで利用者側だけに求めることはできません。
問題を解決するためには、「端末があったから悪い」と単純化するのではなく、誰がどのような行動をしたのかを分けて考える必要があります。
トラブル後に大切なのは責めることより対応すること
SNSトラブルが起きた後は、「なぜ使ったのか」「なぜ止めなかったのか」と過去を責めるだけでは、本人がさらに孤立してしまう可能性があります。
まず必要なのは、傷ついた本人の気持ちを受け止め、状況を確認し、必要であれば投稿の削除依頼や相談機関への連絡など具体的な対応を行うことです。
例えば、子どもがSNSで嫌な経験をした場合、「だから言ったでしょう」と責めるよりも、「何があったのか話してほしい」と安心して相談できる環境を作ることが重要です。
まとめ
「Aの母はAのパソコンを捨てればよかったのに」という意見は、問題が発生した後の結果を見て述べられたものであり、結果論的な考え方が含まれています。
トラブルを防ぐために保護者がルール作りや見守りを行うことは大切ですが、発生した問題をすべて端末や利用そのものの責任にすることは適切ではありません。
SNSに関する問題は、利用環境、相手の行動、本人へのサポートなど複数の視点から考えることが重要です。過去の判断を一方的に否定するのではなく、今後同じ問題を防ぐための対応を考えることが大切です。


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