Googleのシークレットモード(プライベートブラウジング)を使用すると、検索履歴や閲覧履歴がデバイスに保存されないため、他の人に見られにくくなります。しかし、ファミリー共有を設定している場合、検索履歴が親に通知されるのか気になるところです。
この記事では、Googleのシークレットモードの仕組み、ファミリー共有との関係、そして親に通知が行く可能性があるケースについて詳しく解説します。
Googleのシークレットモードとは?
シークレットモードは、Google Chromeやその他のブラウザで提供されているプライベートブラウジング機能です。このモードを使用すると、以下のような特徴があります。
シークレットモードの主な特徴
- 閲覧履歴がデバイスに保存されない
- 検索履歴がGoogleアカウントには保存されない(ただしログインしている場合は例外あり)
- クッキーやサイトデータがセッション終了時に削除される
この機能により、他の人が同じデバイスを使用した際に、過去の検索履歴や閲覧履歴を見られる心配がなくなります。
ファミリー共有とは?
Appleの「ファミリー共有」やGoogleの「ファミリーリンク」では、保護者が子どものデバイスの利用状況を管理できる機能があります。
ファミリー共有でできること
ファミリー共有では、以下のような機能が利用できます。
- アプリやコンテンツの共有(購入履歴の確認)
- 位置情報の共有
- スクリーンタイムやアプリの使用状況の確認
- ウェブ閲覧や検索履歴の監視(特定の設定が有効な場合)
Googleの「ファミリーリンク」では、保護者が子どものGoogleアカウントの管理を行うことができ、ウェブの閲覧履歴や検索履歴の監視も可能です。
シークレットモードはファミリー共有の監視を回避できる?
シークレットモードを使用した場合でも、完全に匿名になるわけではありません。以下の点に注意する必要があります。
1. ネットワークレベルでの監視
シークレットモードではローカルの履歴は保存されませんが、インターネットプロバイダ(ISP)やルーターの管理者は、アクセスしたサイトを記録できる可能性があります。
特に、家庭のWi-Fiルーターにペアレンタルコントロール(ペアレンタルフィルター)が設定されている場合、どのサイトにアクセスしたかを記録される可能性があります。
2. Googleアカウントの管理設定
Googleファミリーリンクを使用している場合、親が「検索履歴の管理」を有効にしていると、子どもの検索履歴を閲覧できます。
シークレットモードを使用しても、Googleにログインした状態で検索を行うと、その履歴がファミリーリンク経由で親に見られる可能性があります。
3. Googleアクティビティの管理
Googleは「マイアクティビティ」という機能を提供しており、ここで検索履歴や閲覧履歴を管理できます。
もし、ファミリー共有の設定で親がアクティビティ管理を有効にしている場合、Googleアカウントにログインしている状態で検索を行うと、親が履歴を確認できる可能性があります。
検索履歴を通知されないようにする方法
ファミリー共有の影響を受けずに検索履歴を通知されないようにするための方法を紹介します。
1. Googleアカウントからログアウトする
Googleにログインしている状態でシークレットモードを使用すると、検索履歴がGoogleのデータとして記録されることがあります。検索前にGoogleアカウントからログアウトしておくと、安全性が高まります。
2. VPNを使用する
ネットワークレベルでの監視を回避するために、VPN(仮想プライベートネットワーク)を利用するのも有効です。VPNを使用すると、通信内容が暗号化されるため、ISPやルーターの管理者がアクセス先を特定しにくくなります。
3. 別のブラウザを使用する
Google Chromeのシークレットモード以外にも、プライバシーに特化したブラウザ(Firefoxのプライベートブラウジング、Braveブラウザ、Torブラウザなど)を利用するのも選択肢の一つです。
4. ペアレンタルコントロールの設定を確認する
ファミリーリンクやスクリーンタイムの設定を確認し、検索履歴の監視が有効になっているかをチェックしましょう。
まとめ
Googleのシークレットモードを使用しても、ファミリー共有の設定によっては、検索履歴が親に通知される可能性があります。
特に、Googleファミリーリンクやスクリーンタイムが有効になっている場合、検索履歴の管理が親に委ねられているため、シークレットモードだけでは完全に回避することはできません。
検索履歴を確実に隠したい場合は、Googleアカウントからログアウトする、VPNを利用する、別のプライバシー重視のブラウザを使用するなどの対策を取りましょう。
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