無線LANを搭載していないPCをWiFiに接続するには、いくつかの方法があります。特に、ルーターが1階にあり、PCが2階にある環境では、どの方法が最適なのかを考える必要があります。本記事では、それぞれの方法のメリット・デメリットを比較し、最も適した選択肢を提案します。
無線LAN非搭載PCのWiFi接続方法
PCをWiFi接続するための方法は、主に以下の3つです。
- USB型無線LAN子機を使う
- 内蔵型(PCIe)無線LANカードを取り付ける
- WiFi中継器を設置し、有線接続する
それぞれの方法について詳しく解説します。
① USB型無線LAN子機の特徴
最も手軽にWiFiを利用できる方法が、USB型無線LAN子機を使用することです。
メリット
- 取り付けが簡単で、USBポートに差し込むだけで使用できる
- 比較的安価(2,000円〜5,000円程度)
- ドライバをインストールすればすぐに使える
デメリット
- PCのUSBポートを1つ消費する
- 安価なものは電波の受信性能が低く、速度が出にくい
おすすめは、外付けアンテナが付いた高性能モデル(例:TP-Link Archer T9UHやBUFFALO WI-U3-866DS)です。
② 内蔵型(PCIe)無線LANカードの特徴
デスクトップPCの拡張スロット(PCIe)に接続して、WiFi機能を追加する方法です。
メリット
- USB型より安定した通信が可能
- WiFi 6対応モデルなら高速通信が可能
- アンテナの位置を調整できるものもあり、電波の受信感度が良い
デメリット
- PCケースを開けて取り付ける必要がある
- USB型よりやや高価(5,000円〜10,000円程度)
おすすめは、WiFi 6対応でBluetooth機能も搭載されたIntel AX200やASUS PCE-AX3000などです。
③ WiFi中継器を使用し、有線接続する
WiFi中継器を設置し、そこからLANケーブルをPCに接続する方法です。
メリット
- 無線ではなく有線接続となるため、通信が安定する
- 中継器を設置することで他のWiFi機器の接続環境も改善できる
デメリット
- WiFi中継器の設置場所を考える必要がある
- 中継器の性能によっては速度が低下する可能性がある
おすすめは、NEC AtermシリーズやTP-Link RE650など、高性能なWiFi中継器です。
結局どれを選ぶべきか?
それぞれの方法の比較を表にまとめました。
方法 | 通信速度 | 安定性 | コスト | 設置の簡単さ |
---|---|---|---|---|
USB型無線LAN子機 | △(製品による) | △(電波干渉あり) | ◎(安価) | ◎(差し込むだけ) |
内蔵型(PCIe)無線LAN | ◎(WiFi 6対応なら高速) | ◎(安定) | ○(やや高価) | △(取り付け必要) |
WiFi中継器+有線接続 | ◎(中継器の性能次第) | ◎(有線なので安定) | ○(中継器の価格による) | ○(設置場所選びが重要) |
おすすめの選び方:
- 手軽に導入したい → USB型無線LAN子機
- 安定した接続を求める → 内蔵型(PCIe)無線LANカード
- 通信速度と安定性を重視する → WiFi中継器+有線接続
まとめ
無線LAN非搭載のPCをWiFiに接続する方法は複数ありますが、使用環境に応じた最適な方法を選ぶことが重要です。
- 手軽に使いたいならUSB型無線LAN子機
- 安定性を求めるなら内蔵型(PCIe)無線LANカード
- 最も安定した接続を得るならWiFi中継器+有線接続
自分のPC環境に合った方法を選び、快適なネット環境を手に入れましょう。
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