DropboxフォルダからGoogleドライブの仮想ドライブへファイルをコピーしようとすると、「プロパティを含めずにこのフォルダをコピーしますか? このフォルダは新しい場所へコピーできないプロパティを持っています」というメッセージが表示されることがあります。
これは、NTFS(Windowsの標準ファイルシステム)特有のメタデータや属性が、Googleドライブの仮想ドライブでは対応していないために発生する警告です。本記事では、このメッセージの意味や影響、対処方法について詳しく解説します。
「プロパティを含めずにこのフォルダをコピーしますか?」の意味
このメッセージは、WindowsのNTFSファイルシステムで利用される一部のプロパティ(メタデータや拡張属性など)が、コピー先のファイルシステムでサポートされていない場合に表示されます。
具体的には、以下のような属性が影響を受ける可能性があります。
- NTFSの代替データストリーム(ADS)
- ファイルの詳細プロパティ(作成者情報、タグ、評価など)
- 一部のアクセス権限(ACL)
- 圧縮や暗号化の設定
Googleドライブの仮想ドライブ(G:ドライブなど)はクラウドストレージ用のファイルシステムとして動作しており、これらのNTFS特有の属性を保持できないため、コピー時に削除される可能性があるという警告が出るのです。
このメッセージが表示された場合の影響
メッセージが表示されても、通常のファイルデータ(画像、ドキュメント、動画など)の内容自体には影響がありません。コピー後も正常に開くことができます。
ただし、以下のようなケースでは注意が必要です。
- 特定のアクセス権限が必要なファイル(例:特定のユーザーのみが開けるファイル)の場合、権限がリセットされる可能性がある
- メタデータ(作成日時、タグ情報など)が消えることがある
- 特殊なソフトウェアで使用されるカスタム属性が削除される可能性がある
基本的には、通常のユーザーが一般的なファイルをコピーする際には大きな問題は発生しません。
対処方法
1. 「プロパティを含めずにコピー」を選択する
このメッセージが表示された場合、特に重要なメタデータがない場合は、「プロパティを含めずにコピー」を選択して問題ありません。これにより、ファイルの中身はそのままコピーされ、不要なメタデータのみが削除されます。
2. 別の方法でファイルを転送する
NTFSのメタデータを保持したまま転送したい場合は、以下の方法を検討してください。
- 圧縮(ZIPやRAR形式)してからコピーする(圧縮ファイル内のメタデータは保持される)
- 外付けHDDやUSBメモリ(NTFSフォーマット)経由で転送する
- クラウドストレージの専用アプリ(Dropbox、Googleドライブのデスクトップアプリなど)を利用する
3. NTFSのメタデータを確認する
コピー前に、影響を受ける可能性があるプロパティを確認することもできます。
確認方法。
- ファイルやフォルダを右クリック
- 「プロパティ」を選択
- 「詳細」タブを確認(作成者、タグ、評価など)
これらの情報が重要でない場合は、そのままコピーしても問題ありません。
まとめ
「プロパティを含めずにこのフォルダをコピーしますか?」というメッセージは、NTFSのメタデータがGoogleドライブの仮想ドライブでは対応していないために表示されるものです。
ファイルの中身自体には影響がないため、基本的には「プロパティを含めずにコピー」を選択して問題ありません。ただし、アクセス権限や詳細なメタデータが必要な場合は、事前にバックアップを取るか、別の方法で転送することをおすすめします。
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