エンジニアの友人から「JavaScriptが書けるようになったら相談して」と言われたとき、具体的にどのレベルを指すのか分からず困ることがあるかもしれません。本記事では、JavaScriptを独学する際にどのようなスキルを身につけるべきか、目指すべきレベルや学習方法を解説します。
「JavaScriptが書けるようになったら」とは?
プログラミングの習熟度は人によって異なるため、「書けるようになった」という基準も曖昧です。しかし、一般的には以下のようなスキルが求められると考えられます。
1. 基本文法の理解
まずはJavaScriptの基本的な文法を理解し、自由に使えるようになることが重要です。以下の要素がスムーズに書けるかチェックしましょう。
- 変数の宣言(
let
,const
) - 条件分岐(
if
文,switch
文) - ループ処理(
for
,while
) - 関数の作成と呼び出し(
function
, アロー関数) - 配列やオブジェクトの操作(
map
,filter
,reduce
など)
例えば、以下のようなコードを書いて動作を確認できると良いでしょう。
function greet(name) {
return `こんにちは、${name}さん!`;
}
console.log(greet("太郎")); // こんにちは、太郎さん!
2. DOM操作ができる
JavaScriptはHTMLやCSSと連携することでWebページの動作を制御できます。最低限、以下の操作ができるようにしておきましょう。
- HTML要素の取得(
document.querySelector
,getElementById
) - 要素の変更(
textContent
,innerHTML
,classList.add
) - イベントリスナーの追加(
addEventListener
)
例えば、ボタンをクリックしたときに文字を変更する簡単なスクリプトを書いてみましょう。
document.querySelector("button").addEventListener("click", function() {
document.querySelector("p").textContent = "ボタンがクリックされました!";
});
3. APIを使ってデータを取得できる
最近のWebアプリ開発では、APIを利用して外部データを取得することが一般的です。以下のような操作を試してみましょう。
fetch
を使ったデータ取得- JSONデータの扱い
- 非同期処理(
async
/await
)
例えば、以下のコードはGitHubのAPIからユーザー情報を取得するものです。
async function getUserData(username) {
const response = await fetch(`https://api.github.com/users/${username}`);
const data = await response.json();
console.log(data);
}
getUserData("octocat");
学習のステップとおすすめの学習方法
JavaScriptを効率よく習得するために、以下のステップで学習を進めるのがおすすめです。
ステップ1: 基本文法の習得
まずは基礎的な文法を学ぶために、以下の教材を活用しましょう。
- MDN Web Docs(公式ドキュメント)
- JavaScript.info(分かりやすい解説)
- Progateやドットインストールなどの学習サイト
ステップ2: 簡単なアプリを作る
基礎が理解できたら、実際にWebページを作成してみましょう。以下のような簡単なアプリがおすすめです。
- 電卓アプリ
- ToDoリスト
- カウントダウンタイマー
ステップ3: APIを使った動的なアプリを作る
より実践的なスキルを身につけるために、APIを使ったアプリを作成してみましょう。
- 天気情報を取得するアプリ
- ニュース記事を表示するアプリ
- 検索機能を実装するアプリ
まとめ
エンジニアの友人が「JavaScriptが書けるようになったら相談して」と言った背景には、基本的なプログラミングスキルを身につけてからステップアップしてほしいという意図があると考えられます。
最低限、基本文法の理解、DOM操作、イベント処理、APIの活用ができるようになれば、次のステップへ進む準備ができたと言えるでしょう。
焦らず、少しずつスキルを積み上げていくことが大切です。独学で学んだ内容をアウトプットしながら、次のステップへ進んでいきましょう。
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