Googleスプレッドシートを使って在庫管理を行っている場合、残量に応じて行を自動的に塗りつぶしたり、文字に横線を引いたりすることで、視覚的に管理しやすくなります。しかし、残量が0.3以下または0の場合に特定の処理を行いたいが、空白セルに対しても処理がされてしまうという問題が発生することがあります。この記事では、この問題を解決する方法について解説します。
条件付き書式を使って在庫管理を視覚的に分かりやすくする方法
Googleスプレッドシートの「条件付き書式」を使用すると、特定の条件に従ってセルの背景色を変更したり、文字に横線を引いたりできます。しかし、空白のセルに対しても条件が適用されてしまうため、これを回避する方法を紹介します。
まず、残量が0.3以下の場合にD列とE列を塗りつぶし、残量が0の場合にはD列とE列の文字に横線を引く設定を行います。ただし、C列が空白の場合はどちらの処理も行わないようにします。
条件付き書式の設定方法
まず、C列(残量)の値に基づいて、D列とE列を塗りつぶしたり横線を引いたりするために、条件付き書式を設定します。以下の手順を実行してください。
- C列を選択し、「書式」>「条件付き書式」を選びます。
- 条件付き書式ルールで、「カスタム数式」を選択し、以下の数式を入力します:
=AND(C1<=0.3, C1<>"")
この数式は、C列の値が0.3以下かつ空白でない場合に条件が適用されることを意味します。この場合、D列とE列を塗りつぶします。
横線を引く設定方法
次に、C列が0の場合にD列とE列の文字に横線を引くために、もう一つの条件付き書式を設定します。以下の手順を実行してください。
- D列とE列を選択し、「書式」>「条件付き書式」を選びます。
- 条件付き書式ルールで、「カスタム数式」を選択し、以下の数式を入力します:
=C1=0
この数式は、C列の値が0の場合に条件が適用され、D列とE列の文字に横線が引かれるように設定します。
空白セルに対して処理を行わない設定
空白のセルに対して処理を行わないためには、数式内で空白セルを除外する条件を追加することが重要です。上記で使用した数式では、C列が空白の場合は処理を行わないように「C1<>“”」という条件を追加しています。この条件がないと、空白セルにも処理が適用されてしまうため注意が必要です。
まとめ
Googleスプレッドシートで在庫管理を行う際、条件付き書式を活用して、残量に応じた視覚的な管理ができます。C列が0.3以下でD列とE列を塗りつぶし、C列が0の場合にD列とE列に横線を引く設定を行うことで、在庫管理がより効率的になります。空白セルには条件を適用しないように数式を工夫することで、誤った処理を避けることができます。
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