Tails環境でBTC用のWasabi Walletを利用しようとしても「Wasabi was unable to connect to the server. Retrying…」と表示され、ウォレットが接続できないケースがあります。これはインストール方法やTor経由通信の設定、Tails特有のネットワーク制御が原因で発生することが多いです。この記事では、Tails上でWasabi Walletを安全に利用するための手順と、接続エラーの具体的な解決方法を体系的に整理します。
TailsでWasabi Walletが接続できない主な原因
Tailsはすべての通信をTor経由に強制する設計になっており、通常のLinux環境とはネットワーク構造が異なります。そのため、Wasabi Walletが想定しているTor接続方法と衝突することがあります。
特に多い原因として、Tor Control Portの不一致、ローカルプロキシ設定の未調整、ファイアウォール制御、バージョン不整合が挙げられます。
- Tor Control PortがTails仕様と合っていない
- Wasabi側のTor設定が自動モードのまま
- deb版が古い/依存関係が不足
- 永続ストレージ未設定で設定が保持されない
安全なインストール手順(Tails向け)
Tailsでは通常のdebインストールよりも、公式配布のポータブル版を利用する方が安定する場合があります。まずは永続ストレージを有効化してから作業を行います。
基本手順は、公式サイトからLinux版をダウンロードし、署名検証を行ってから実行権限を付与して起動します。パッケージマネージャ経由ではなく、スタンドアロン実行の方が依存関係トラブルを回避しやすくなります。
公式配布元は必ず確認してください。[参照]
接続エラーを解消するTor設定の調整方法
Wasabi Walletの設定画面でTor接続方法を手動設定に変更すると改善するケースがあります。Tailsでは既にTorが動作しているため、Wasabi内蔵Torを使わず外部Torへ接続させます。
設定画面でTorエンドポイントを127.0.0.1:9050または127.0.0.1:9150に指定して動作確認を行います。
| 項目 | 推奨設定 |
|---|---|
| Torモード | External Tor |
| Socks5 | 127.0.0.1:9050 |
| Control Port | 無効または自動 |
変更後はアプリを完全終了してから再起動してください。
Tails特有の注意点と動作安定のコツ
Tailsは再起動ごとに環境が初期化されます。永続ストレージを設定しないと、ウォレット設定や接続情報が毎回リセットされます。
また、ネットワーク接続完了前にWasabiを起動するとサーバー接続に失敗し続けることがあります。Tor接続完了通知を確認してから起動するのがポイントです。
時間同期がずれているとTLS接続に失敗する場合もあるため、起動直後は時刻同期完了を待つのも有効です。
それでも接続できない場合のチェックリスト
以下の順番で確認すると原因を切り分けできます。
- Torブラウザで通常サイトが開けるか確認
- Wasabiを最新バージョンに更新
- 内蔵Torを無効化して外部Tor指定
- 別のTailsバージョンで再検証
- ファイアウォール警告が出ていないか確認
ログ画面を開くと、接続失敗理由が具体的に表示されるため診断に役立ちます。
まとめ
TailsでWasabi Walletが接続できない問題の多くは、Tor接続方式の不一致とTailsのネットワーク制御が原因です。外部Tor指定、ポータブル版利用、永続ストレージ有効化の3点を押さえることで安定動作しやすくなります。匿名性重視環境では標準Linuxと同じ手順が通用しないため、Tails前提の設定調整が成功の鍵になります。


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