引越しを機にJCOMからauひかりへ回線変更した後、スマホやテレビは問題なく接続できるのにPS5だけインターネットに繋がらないというトラブルは意外と多く報告されています。Wi-Fi接続やIPアドレス取得までは成功しているのに「インターネット接続」で失敗するケースには、いくつか典型的な原因と対処法があります。本記事では、実際によくある原因と解決策を体系的に解説します。
PS5だけ接続できないときの典型的な症状
PS5がWi-Fiに接続でき、IPアドレス取得まで完了している場合、無線LAN自体は正常に機能しています。この状態でインターネット接続のみ失敗する場合は、物理的な通信障害ではなく「通信設定」や「ルーター側の制御」に問題があるケースが多くなります。
実際によくある症状としては、「スマホ・テレビ・PCは正常通信」「PS5のみ接続不可」「有線LANでも同様の症状」というパターンが多く、回線そのものよりもネットワーク制御設定に原因がある可能性が高いです。
原因① ルーター側のIPv6(IPoE)設定との相性問題
auひかりではIPv6通信(IPoE方式)が標準で有効になっていることが多く、これがPS5と相性問題を起こすケースがあります。PS5側がIPv4通信を前提に通信処理を行う場面で、IPv6優先設定が影響して通信エラーになることがあります。
この場合、ルーター設定画面からIPv6/IPoEを一時的に無効化、またはIPv4優先モードへ変更することで改善する事例が多くあります。特に「IPv6パススルー」「IPv6ブリッジ」「IPoE有効」などの設定項目がある場合は確認が必要です。
原因② セキュリティ機能(フィルタリング・ファイアウォール)
ルーター側のセキュリティ機能がPS5通信を遮断しているケースも多く見られます。具体的には以下の機能が影響します。
- SPIファイアウォール
- DoS攻撃防御機能
- 不正アクセス防止フィルタ
- UPnP無効設定
特にUPnP(自動ポート開放機能)が無効になっていると、PS5は通信確立に失敗しやすくなります。ルーター管理画面でUPnPを有効化することで改善するケースが非常に多いです。
原因③ MTU値・通信サイズ不整合
auひかり環境では、MTU(Maximum Transmission Unit)設定が自動最適化されていない場合、一部機器だけ通信エラーが発生することがあります。PS5は通信パケットサイズに敏感なため、ルーター側でMTU設定が異常値になっていると接続エラーになります。
この場合、ルーター側でMTUを1454〜1492付近に手動設定することで改善するケースがあります。特にPPPoE方式の場合はMTU制限が影響しやすいです。
原因④ ホームゲートウェイと市販ルーターの二重ルーター構成
auひかりではホームゲートウェイと市販ルーターを併用している家庭が多く、二重ルーター構成(ルーターモード×ルーターモード)になっていると、PS5だけ通信できないトラブルが起きやすくなります。
この場合、市販ルーターをAPモード(ブリッジモード)に変更することで改善するケースが多くあります。NAT構造が二重になると、ゲーム機系通信が正常に通らない事例が多発します。
実際に効果が高い対処手順
現実的に効果が高い順に対処法をまとめると以下の流れになります。
- ルーター設定でUPnPを有効化
- IPv6/IPoEを一時無効化またはIPv4優先に変更
- 市販ルーターをAPモードに変更(二重ルーター回避)
- MTU値を1454〜1492に設定
- ルーター・ONU・HGWの完全電源断再起動(10分以上)
特にUPnP有効化+IPv6制御調整で改善するケースが非常に多く、最優先で確認すべきポイントです。
プロバイダ・回線側要因の可能性
機器設定で改善しない場合、プロバイダ側のIPv6通信経路やDNS経路の一時障害も考えられます。この場合は、auひかり・プロバイダサポートへ問い合わせて、通信方式(IPv4/IPv6)構成の確認を行うのが確実です。
特定アプリ・特定端末のみ通信不可という症状は、回線障害よりも家庭内ネットワーク構成の問題であることが大半です。
まとめ
PS5だけインターネット接続できない場合、回線自体の問題ではなく、IPv6設定・UPnP無効・二重ルーター構成・セキュリティ制御・MTU設定などの家庭内ネットワーク構成が原因であるケースが非常に多くなります。特に「IPアドレス取得は成功・インターネット接続失敗」という症状は設定トラブルの典型パターンです。UPnP有効化・IPv6制御調整・APモード切替を中心に確認すれば、高確率で改善が見込めます。


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