パソコンを開いたときに突然表示される「トロイの木馬に感染しています」「ウイルスが検出されました」「今すぐスキャンしてください」といった警告通知に不安を感じる人は少なくありません。こうした通知の多くは、実際のウイルス感染ではなく、ユーザーを騙すための偽セキュリティ警告(詐欺広告・詐欺通知)であるケースが非常に多いのが実情です。
よくある偽ウイルス警告の特徴
偽警告にはいくつかの共通した特徴があります。
・突然ブラウザ画面に表示されるポップアップ
・大音量の警告音やアラーム
・不安を煽る文言(個人情報流出・データ破損など)
・「今すぐスキャン」「今すぐ修復」などのボタン
これらは実際のOS(WindowsやmacOS)のセキュリティ機能ではなく、Web広告や詐欺サイトのスクリプトによって表示されているケースがほとんどです。
スキャンを押すとどうなるのか
偽警告の「スキャン」「修復」「削除」などのボタンを押すと、以下のようなリスクが発生します。
・偽ウイルス対策ソフトのインストール
・個人情報入力画面への誘導
・クレジットカード情報入力要求
・マルウェア・スパイウェア感染
つまり、ボタンを押す行為自体が被害の入口になります。
本物のウイルス警告との違い
本物のセキュリティ通知には明確な特徴があります。
Windowsの場合は「Microsoft Defender」、macOSの場合は「システム設定(セキュリティとプライバシー)」など、OS標準の画面デザインで表示されます。
ブラウザ上に表示される全画面警告・派手な演出・広告リンク付き通知は、ほぼ100%偽物です。
安全な対処手順
通知が出た場合は、以下の手順で対応します。
① リンク・ボタンは絶対にクリックしない
② ブラウザを強制終了(×ボタンまたはタスクマネージャー)
③ ブラウザの履歴・キャッシュ・通知設定を削除
④ 正規ウイルス対策ソフトでフルスキャン
⑤ Windows Defender / セキュリティセンターで状態確認
これにより、詐欺通知の再表示を防止できます。
実例:通知許可型詐欺
最近多いのが「通知を許可してください」と表示され、許可すると定期的にウイルス警告通知が出るケースです。
これはブラウザ通知機能を悪用した詐欺で、設定から通知許可サイトを削除するだけで解消します。
本当に感染しているか確認する方法
不安な場合は、以下で正規チェックを行います。
- Windows Defender フルスキャン
- 正規セキュリティソフト(ウイルスバスター等)でフルスキャン
- スタートアップアプリ確認
- 不審な拡張機能の削除
これで検出がなければ、実際の感染リスクは極めて低いです。
まとめ
「トロイの木馬に感染しています」「ウイルスがあります」といった突然の通知の多くは、実際のウイルス感染ではなく詐欺型の偽警告通知です。
リンクやスキャンボタンを押すことが最大のリスクであり、触らない判断は非常に正しい対応です。
正しい対処は、ブラウザ終了・設定リセット・正規ウイルススキャンのみです。
怖い表示ほど冷静に対処することが、被害を防ぐ最大のセキュリティ対策になります。


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