インターネットを利用するために、ルーターを購入しようとした際にモデムが見当たらず、不安に感じることがあります。特に、モデムが壁の中に埋め込まれているのか、もしくはルーターだけでインターネット接続ができるのか疑問に思うことが多いです。この記事では、モデムとルーターの違いや、モデムが見当たらない場合の接続方法について解説します。
モデムとルーターの違い
まず、モデムとルーターの違いを理解することが大切です。これらはインターネット接続に関わる重要な機器ですが、役割が異なります。
1. モデムとは
モデム(Modulator-Demodulator)は、インターネットサービスプロバイダー(ISP)から送られてきた信号を、家庭内で利用できる形に変換する役割を担います。一般的に、電話回線や光回線などのインターネット信号を受け取り、コンピューターやルーターに送信できるようにします。
2. ルーターとは
ルーターは、インターネット信号を複数のデバイスに分配する役割を担います。モデムがインターネット接続を提供する一方で、ルーターはその接続をWi-Fiや有線で複数のデバイスに届けるため、家の中でインターネットをシェアするために使います。
モデムが見当たらない場合の接続方法
モデムが見当たらなくても、実はインターネット接続ができる場合があります。その理由について説明します。
1. モデム一体型のルーター
現在では、モデムとルーターが一体化した機器が普及しています。この場合、モデムの機能もルーターの機能も一つの機器で完結します。つまり、モデム単体の機器を別途用意する必要はなく、ルーターを接続するだけでインターネット接続が可能です。
2. 回線業者から提供された機器
インターネット回線業者(例:光回線やADSL回線)から提供された機器がモデム機能を果たしている場合もあります。この場合、回線業者が提供した機器(Wi-Fiルーターや光回線終端装置など)がモデムの役割を兼ね備えており、別途モデムを用意する必要がありません。
壁の中に埋め込まれている場合もある?
モデムが壁の中に埋め込まれている可能性はありますが、これは一般的には少ないケースです。大半の場合、モデムは家の中で視覚的に確認できる場所に設置されています。
1. 光回線の終端装置
光回線の場合、壁に設置された「光回線終端装置」や「ONU(Optical Network Unit)」がモデムの役割を果たしていることがあります。この装置は、インターネット回線を家の内部に引き込むため、壁の中や押し入れに設置されていることもありますが、基本的にはユーザーがアクセスできる場所に設置されています。
2. 設置場所の確認方法
もし、モデムが見当たらない場合は、インターネットの回線を引き込むための接続ポイントを確認しましょう。光回線やADSLの引き込み口付近にモデムが設置されていることが多いので、配線をたどって探してみると良いでしょう。
パソコンの有線接続について
パソコンの有線接続ができる場合、モデムとルーターの接続が正しく行われていることが確認できます。モデムが見当たらない場合でも、ルーターを通じてインターネットに接続できていれば、インターネットサービス自体は正常に提供されている証拠です。
1. 有線接続でインターネットが使える理由
有線接続が可能な場合、パソコンとルーター間で直接ネットワーク接続が行われています。これにより、無線Wi-Fiと異なり、安定した通信が確保されます。この場合、モデムが見当たらないからといってインターネット接続に問題が発生することはありません。
2. 必要な機器の確認
もし、パソコンに有線接続をしたい場合は、ルーターの「LANポート」と呼ばれる有線接続用のポートにケーブルを差し込むだけで、インターネット接続が可能です。モデムとルーターが一体型の場合、ケーブルをルーターに接続するだけで、インターネットが使用できる仕組みになっています。
まとめ
モデムが見当たらなくても、実際にはルーターがモデム機能を兼ね備えている場合があります。特に、モデムとルーターが一体型の機器が普及しているため、別途モデムを探す必要はないことが多いです。インターネット接続に問題がないのであれば、特にモデムの存在を気にする必要はありません。


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