「ブランドそっくりバッグ」のバザー販売はどうなる?模倣品販売のリスクを徹底解説

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ハンドメイドでかわいいバッグを作って、人気ブランドそっくりのデザインをバザーやオンラインで販売しようと考えたことはありませんか。例えば“JILL STUART風フリルバッグ”のように、見た目がブランドに似ている商品を作る際には、法律やビジネスリスクをしっかり押さえておくことが重要です。この記事では、模倣品販売となる可能性や回避策を図解します。

模倣品販売と知的財産権の基礎知識

ブランドバッグなどの外観が似ているものを「そっくりそのまま」作って販売すると、〈商標権〉〈意匠権〉〈著作権〉〈不正競争防止法〉による問題が発生し得ます。例えば、ブランド名のロゴを勝手につけたり、形状や装飾を非常によく似せた場合、法律上の侵害とみなされた判例も存在します。 [参照]

実際に、JILL STUARTをめぐる裁判例では、「女児用衣服及び装飾品に別紙表示(ブランド商標)を付して販売する行為」などが問題となりました。 [参参]([turn0search2])

なぜ「ブランド風ハンドメイド=リスクがある」のか

ハンドメイド作品であっても「他人のブランドの識別標識(ロゴ・ネーム・特徴的デザイン)」を使用すれば、ブランドのブランド名やイメージを無断利用して利益を得たと評価される可能性があります。これが“不正競争”や“商標侵害”の根拠になることがあります。 [参参]([turn0search4])

また、バザーや個人販売であっても、営利性・反復性・商品性があれば法律の対象になります。つまり「ママ友だけに」などの限定的な販売でも、見た目がほぼ同じであれば注意が必要です。

具体的にどこが“似ている”とアウト?/ケーススタディ

ケース例:ママ友が「フリルたっぷり、JILL STUART風」のバッグを数十個作り、インスタに掲載して販売開始。ブランド名を記載せずとも、色合いやロゴ風チャームがブランドに酷似していたため、ブランド側から差止請求されたという事例があります。

このようなケースが問題になる要因として以下があります:①色・フォルム・装飾がブランドの“特徴的なデザイン”を彷彿させる②ロゴやチャームでブランドのイメージを直接的に参照③反復的な製造・販売活動がある=“営利的な反復製造”に該当、とみなされやすい点です。

ハンドメイド販売で“安全に”楽しむための4つのポイント

ハンドメイド作家として活動するなら、以下のポイントを守ることでリスクを減らして販売できます。

  • オリジナルデザインを徹底する:色・形・装飾どれもブランドと明確に異なるデザインを検討。
  • ブランド名・ロゴは使用しない:「JILL STUART風」「ジル・スチュアート調」という表現も、ブランドへの言及としてリスクになる可能性があります。
  • 数量・反復性に注意:一度だけ作る・販売個数を限定するなど、反復的製造とされないよう配慮。
  • 販売場所・表示に配慮:バザー・フリマ・ハンドメイドマーケット出店などでは、商品説明に「完全オリジナル」など明記し、ブランドとの関連を匂わせないようにする。

万が一ブランドから連絡が来たらどう対応するか

もしブランド側から「類似デザインなので販売をやめてほしい」「差止請求をする」といった文書が届いた場合、まずは迅速に該当商品の製造・販売を停止し、販売ページ・在庫を確認・必要なら誠実に対応しましょう。

また、法的手続きに発展する可能性もあるため、消費生活センター・知財相談窓口・弁護士など専門家に相談することも選択肢です。あくまで“黙って放置”が最もリスクが高い対応です。

まとめ

「ブランドそっくりバッグを作ってバザーで売る」というアイデアには魅力がありますが、法律上のリスクも決して小さくありません。形・装飾・ロゴ・販売規模などを総合的に見て、ブランドの識別性を利用していると判断されれば侵害となる可能性があります。

ハンドメイドを楽しみながらも安心して活動を続けるためには、オリジナル要素を高め、ブランドとの距離を明確にし、被害が出ないよう配慮することが大切です。

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