SSDがウイルスに感染した場合、その後の取り扱いには慎重さが求められます。多くの場合、Diskpartの「Clean all」コマンドを使うことでデータを完全に消去し、再利用可能かと思われるかもしれません。しかし、ウイルス感染を防ぐためには、さらに注意深い手順が必要です。この記事では、SSDを完全に消去する方法と、その後の再利用について解説します。
Diskpartの「Clean all」コマンドとは?
Diskpartの「Clean all」コマンドは、ディスクの全てのパーティションとデータを消去する強力なコマンドです。このコマンドを使うことで、ハードディスクやSSDに保存された全てのデータが削除され、物理的に書き込まれていた情報が消去されます。
「Clean all」を実行すると、ディスクの情報は0で上書きされるため、通常の手段ではデータ復旧が不可能になります。これによりウイルスに感染したデータも削除される可能性がありますが、ウイルスがSSDのファームウェアやハードウェアに深く影響を及ぼしている場合は、これだけでは完全に解決しないこともあります。
「Clean all」で完全に消えるか?
「Clean all」を使用すると、一般的にはディスク上の全てのデータが消去されますが、ウイルスがディスクのファームウェアに感染している場合、コマンドを実行しても完全に消去できないことがあります。ウイルスが低レベルでディスクに埋め込まれている場合、ディスクをフォーマットしたり、データを削除してもウイルスが残る可能性があるのです。
そのため、ウイルス感染が疑われるSSDを再利用する場合は、ディスクの完全消去に加えて、ファームウェアのリセットや最新のセキュリティパッチの適用を確認することが推奨されます。
SSDを再利用するために必要な追加ステップ
「Clean all」を実行しても再利用できない場合は、SSDのファームウェアや製造元から提供されるセキュリティツールを使用して、ウイルスの完全除去を試みる必要があります。例えば、SSDの製造元の公式ツールでファームウェアのアップデートやリセットを行うことが効果的です。
また、もしSSDが深刻に感染している場合は、完全にデータが消失していることを確認した後、専門のデータ復旧サービスを利用するか、新しいSSDを購入した方が良い場合もあります。
まとめ
ウイルスに感染したSSDを「Clean all」で完全消去することは可能ですが、ウイルスがファームウェアやハードウェアに深く組み込まれている場合、単にデータを消去するだけでは不十分なことがあります。そのため、ウイルス感染が疑われる場合は、ディスクのファームウェアのリセットや、専用ツールを使用した完全な対策を講じることが重要です。再利用を試みる前に、ウイルスが完全に除去されたことを確認することが、再発を防ぐ鍵となります。


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