動画投稿プラットフォームのYouTubeで、コメント欄に「いいね」がついた直後にそのコメントが消えるという行動を見かけて「これって嫌がらせ?気持ち悪い」と感じた方もいるでしょう。本記事では、そのような行為が何を意味するのか、なぜ行われるのか、そしてどう対応すべきかを、多角的に解説します。
「いいね→削除」の行動パターンを整理する
まずは、この種のコメント行動がどのようなパターンで現れるかを確認しましょう。
例えば、投稿直後に“いいね1”が付き、数分後にコメント自体が消えているという状況です。この時、ユーザーには通知が行き「いいねされた」という表示が残る場合があります。
この行為が「嫌がらせ」に見えるのは、対象者へ“反応を見せて→反応を消す”というサイン送信のように思えるからです。
なぜこのような行為が行われるのか?意図・心理・技術的背景
なぜコメントにいいねをしてからそれを削除する人がいるのでしょうか?考えられる理由を整理します。
- 心理的嫌がらせ・ガスライティング:反応(いいね)を見せておいて消すことで、相手に「自分のコメントが意味あったのか」「何が起こったのか」と不安や疑問を抱かせる場合があります。
- アルゴリズム介入やスパム疑いの回避:自分のアカウントや投稿が目立たないように、まず押しておいて後から削除するという手法を使う可能性があります。
- 誤操作・意図せず削除:純粋に「いいねを押した後、思いとどまった」「誤って押してしまった」など、故意ではないこともあるため、必ずしも悪意とは限りません。
ただし、行為の受け手からみれば「通知が残る」ことで〈見られた/反応された〉という体験が残り、嫌悪感につながりやすいことも事実です。
この行為は“嫌がらせ”か?倫理的・コミュニケーション的な視点から
では、この行動を「嫌がらせ」と断定できるのでしょうか?いくつかの視点から考えてみます。
嫌がらせとみなされる可能性があるのは、反応→意味のない削除を繰り返し、他者に不快感や心理的ストレスを与えている場合です。この場合、行為目的が「相手を動揺させる」ことにあると推察できます。
一方で、正当な理由のもとで「いいねを押した後、冷静に考えて投稿を削除した」というケースでは、必ずしも嫌がらせとは言えません。つまり、〈意図・頻度・相手への影響〉が判断基準になります。
実例と対応策:コメント欄でこの行為を見た時の対処方法
実際にこのような経験をした人の例として、「自分のコメントにいいねが付いた直後に、相手が消してしまい、通知だけが残ってモヤモヤした」という体験談があります。
対応策としては次のようなものが有効です。
- 気にしすぎないこと:通知だけで反応を確認せず、コメント内容へのリアルな反応(返信・会話)があるかを見ましょう。
- 塩対応を使う:コメント側なら、反応を操作されていると思ったら手を止める、関わらないという選択も一つです。
- コミュニティ設定の見直し:動画投稿者なら、コメントの「いいね通知をオフ」「コメント承認制に切り替え」などを検討できます。
まとめ
YouTubeで「いいね→即削除」というコメント操作を見かけた場合、それが即「嫌がらせ」とは限らないものの、受け手の心理に影を落とす行為であることは確かです。意図・頻度・影響という視点から冷静に判断しましょう。
そして、もしこのような操作によって不快感を感じたなら、自分の受け止め方や関わり方を見直すことが、健全なコミュニケーション環境を守るうえで大切です。


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