Google 検索 AI モードで個人情報を書き込んでしまったかも…不安な時に確認すべきポイントと対策

Google Chrome

「Google Search の AI モードで調べ物をしていたら、つい個人を特定できそうな情報を書いてしまったかもしれない…」と不安になることがあります。この記事では、どこまでが“リスクがある入力”なのか、実際にどう確認・対処すればよいかをわかりやすく解説します。

AI モードでの入力内容がどこまで保存・利用されるのか

Google のプライバシーポリシーでは、同社の AI 機能(たとえば Gemini Apps を含む)で入力されたデータが保存され、サービス改善のために利用される可能性があると明記されています。([参照] Gemini Apps Privacy Hub)

つまり、個人を特定する明確な「氏名・住所・連絡先」までは入力していなかったとしても、入力した内容から「この人はこういう人では?」と類推される形の情報は収集・分析対象になる可能性があります。

「個人の特定につながるかも」と感じたときのチェックリスト

不安になったら、以下の視点で入力内容を振り返ってみましょう。

  • 氏名・住所・電話番号・メールアドレスなど、明確な個人情報を入力していないか
  • 生年月日・学歴・勤務先など、個人が特定できそうな文脈を記載していないか
  • 趣味・生活習慣・家族構成など、組み合わせると容易に一人に絞れる情報を提供していないか

例えば「東京都◯◯市在住・40代・中学生の子どもがいて…」など、複数の要素を組み合わせた記述は“特定可能性”を高める入力とみなすことができます。

入力した内容を後から「消せる」か・どこまで安心できるか

Google アカウントを使用している場合、「マイアクティビティ」から検索履歴・チャット入力を削除することが可能です。([参照] Google Privacy & Terms)

ただし、AI モードで送信された入力が学習データとして “匿名化された形”で利用されたり、入力後に別サービスと結びついて分析される可能性もゼロとは言えません。完全な“入力データ消去保証”ではない点を理解しておくことが重要です。

実際に今できる対策・入力を安全に保つための手段

入力後に不安を感じた場合、次のような行動が効果的です。

  • Google アカウントにログインし、「マイアクティビティ」→「検索/チャット」などから該当入力を削除する。
  • 今後、AI モードやチャット形式の入力を行う際に、「特定につながる可能性のある複数条件の組み合わせ」は記載しない。
    例えば「○○県××市」「××会社」「39歳女性」などを同時に記載するのは控える。
  • 氏名・住所・勤務先・個人番号などは入力しない。必要な場合は“抽象化”して記述する(例:「関東在住・30代会社員」など)で安全性を高める。

また、AI モードでの入力履歴だけでなく、ブラウザの履歴・Cookie・キャッシュを定期的にクリアすることも“他者が閲覧端末を使った時のリスク”低減につながります。

入力してしまった場合でも慌てずにできること

もし「やってしまったかも」と思った時には、次のフローが安心です。

  1. 該当の入力を思い出せる範囲で確認・削除。
  2. Google アカウントで“マイアクティビティ”を確認し、必要なら該当チャット/検索を削除。
  3. 入力した内容が公開されていないか(SNSや共有リンクで自動投稿されたなど)確認。
  4. 今後、同様の入力を避けるための“書き込みルール”を自分の中で設定する。

このように、事後対応をきちんと行えば過度に不安を持つ必要はありません。

まとめ

結論として、Google 検索の AI モードで入力した内容が“明確な氏名・住所・電話番号”でない限り、「即座に個人が特定されて大きな被害が出る」というわけではありません。しかし、複数の条件が組み合わさると“特定につながる可能性”が高まるため、入力内容を振り返り、削除すべきものは削除し、今後の入力では配慮を持つことが大切です。焦らず、まずはマイアクティビティの削除と入力履歴の整理から始めましょう。

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