友だちからメールが届くものの、自分が返信するとなぜかエラーで戻ってきてしまうという状況は意外と起こりえます。この記事では、Gmailやキャリアメールで「送信はできているのに返信時に戻ってくる」ケースを整理し、その原因と改善手順をわかりやすく解説します。
まず理解しておきたい“バウンス(Bounce)”の仕組み
メールが「戻ってきた=送れなかった」状態を「バウンス」と呼びます。サーバーが受信を拒否したり、アドレスが存在しなかったりと、複数の原因があります。 [参照]
バウンスには主に「ハードバウンス(恒久的なエラー)」「ソフトバウンス(一時的なエラー)」という分類があります。 [参照]
返信がエラーになる主な原因4つ
返信時にエラーが返る典型的な原因を以下に整理します。
- 1. 相手のアドレスが存在しない、または廃止されている:たとえば友だちがアドレスを変更した、削除した等。 [参照]
- 2. メールサーバー側の設定(受信制限・迷惑メールフィルタ)で拒否されている:相手の受信設定で「〇〇ドメインからのメールを拒否」などが設定されている場合。
- 3. 自分の送信ドメイン・アドレスがブロックされている・送信サーバーがブラックリストに入っている:サーバー側のIPやドメインがスパム扱いされていると、返信時のみ弾かれることがあります。 [参照]
- 4. “返信先アドレス(Reply‑To)”が返信できない無効なアドレスになっている:メール本文上の「返信はこちら」リンクやボタンが実は違う返信先になっている場合があります。
実例:Gmail・キャリアメール双方で返信が戻ってきたケース
例:ユーザーAさんはGmailで受信し、返信を試みたが「550 5.1.1 User unknown」エラーが返ってきた。「相手側でアドレスを削除またはドメインが無効になっていた」ケースでした。
例:ユーザーBさんはキャリアメール(@docomo.ne.jp)で受信。返信したところ「Message blocked – suspicious content」エラーとなり、後にキャリア側受信フィルタで「添付大きめ/HTML形式メール拒否」が原因と判明しました。
返信できない時の改善手順とチェックリスト
以下の手順を試して、状況を改善または原因を特定しましょう。
- 相手のメールアドレスを改めて確認:スペルミスが無いか、最近変更していないか。
- 自分の送信アドレス/サーバーの状態を確認:Gmailならログイン後「送信済みアイテム」に返信履歴があるか、キャリアメールなら送信設定をチェック。
- エラーメール(戻ってきたメール)の内容を確認:エラーコード(例:550/5.2.1など)を検索して原因を特定。 [参照]
- 相手・自分双方で迷惑メールフィルタ・受信拒否設定を確認:特に「ドメイン指定受信」「HTMLメール拒否」などが入っていないか。
- 別のメールアドレス(例えば別プロバイダ)から返信してみる:もし別アドレスでは届くなら「自分のアドレス・ドメイン側に問題あり」の可能性が高いです。
まとめ
メールを友だちから受け取れているのに、返信をすると戻ってくるという状況は、必ずしも相手のメールが迷惑メール扱いされているとは限りません。アドレスが無効・サーバー設定による拒否・自分の送信環境が問題という複数の原因が考えられます。
紹介したチェックリストを順に確認し、原因を絞った上で、どうしても解決しない場合はメールサービスのサポートにログを添えて相談するのがおすすめです。


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