個人でのフリマ販売から、より本格的な商用販売へとステップアップしたいと考える方に人気なのが「メルカリShops(メルカリショップ)」。しかし、店舗を持っていなかったり開業届を出していなかったりすると、「登録できるのか?」「どう進めたらいいのか?」と不安になる方も多いでしょう。この記事では、メルカリショップ開設の手順や必要書類、開業届がない場合の対応方法まで、初心者にもわかりやすく解説します。
メルカリショップとは?個人でも開設できる公式ストア機能
「メルカリShops」とは、フリマアプリ「メルカリ」内で誰でも簡単にネットショップを持てる公式機能です。通常のメルカリと異なり、複数の商品をまとめて管理・販売できるほか、ショップ名を設定できるなど本格的なネット販売に向いています。
法人だけでなく、個人事業主や個人ユーザーも開設可能なため、ハンドメイド作家や転売ビジネスを始めたい人にも注目されています。
2022年以降、メルカリの規制が強化され、商用利用の場合はショップ開設が推奨されています。これにより信頼性も向上し、購入者とのトラブル防止にもつながります。
メルカリショップ開設の基本手順
メルカリショップの開設手順はシンプルで、スマホからでも登録可能です。以下の流れを押さえておきましょう。
- メルカリアプリを開き、下部メニューの「ショップ」タブをタップ
- 「ショップを開設する」を選択
- ショップ名・説明・アイコンなどを設定
- 販売者情報・本人確認書類を登録
- 審査を受け、承認されれば開設完了
基本的には、個人情報(本人確認)と販売に関する簡単な情報を登録するだけで開設できます。
特別な事務所や設備がなくても始められる点は、メルカリショップの大きな魅力です。
開業届がなくても登録できるケース
「まだ開業届を出していない」「店舗もない」という状態でも、メルカリショップは開設可能です。個人名義で登録すれば、開業届がなくても審査に通るケースは多くあります。
その際、営業実態の証明として以下のような代替書類が求められることがあります。
- 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
- 自宅住所を店舗所在地として登録
- 商品の在庫や販売予定があること
実店舗や法人登記がなくても、個人で継続的に販売する意思があれば問題ないケースが多いです。
ただし、今後の事業拡大を考える場合は、開業届の提出を検討するのがおすすめです。
営業実態を証明する書類がない場合の対処法
メルカリショップの審査では、営業実態の確認が重要視されます。もし証明書類がない場合は、以下のような工夫で対応できます。
- 販売予定商品の写真や在庫リストを用意
- ハンドメイドの場合は制作風景の写真やSNSリンクを添える
- メルカリでの過去の販売実績を活用
これらの情報は、審査時に補足資料として提出できるため、ショップ開設の信頼性が高まります。
特にハンドメイド作家や小規模事業者の場合、SNSアカウント(Instagram、Xなど)を活用した実績提示が効果的です。
開業届を出すメリットと今後の発展
開業届を提出することで、税務上の優遇やビジネスとしての信用力が高まります。例えば、以下のようなメリットがあります。
- 青色申告による節税が可能
- 事業用口座の開設がしやすくなる
- 補助金・助成金の申請対象になる
- メルカリショップの審査もスムーズになる
最初は個人名義で始め、売上が安定してきた段階で開業届を提出するのが現実的なステップです。
開業届は税務署に1枚提出するだけで、特別な費用もかかりません。これから商用利用を本格化させたい方にとっては大きなメリットです。
注意点:審査で落ちやすいケース
メルカリショップの審査は比較的緩やかですが、以下のようなケースでは落ちることがあります。
- 身分証明書の情報と登録情報が一致していない
- 虚偽の販売実績を記載している
- 規約で禁止されている商品を販売予定にしている
- 営業実態の証明が一切ない
特に個人の場合は、信頼性を示す情報が少なくなりがちなので、丁寧な情報登録を心がけましょう。
審査に落ちても再申請は可能なので、修正を加えて再挑戦することもできます。
まとめ:店舗なしでもメルカリショップは始められる
メルカリショップは、店舗や開業届がなくても個人で開設できます。営業実態の証明には、本人確認書類や販売予定の証拠資料があれば十分なケースが多く、初心者でも始めやすい仕組みです。
まずは個人名義でショップを立ち上げ、徐々に売上や信用を積み上げていくのがおすすめです。将来的に開業届を出すことで、よりビジネスを拡大しやすくなります。
無理なく一歩ずつ進めることで、あなたのショップ運営も現実のものになっていくでしょう。


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